#パシフィック・リム:アップライジング
#Pacific Rim: Uprising
決して駄作ではない、手抜き作品でもない。むしろ真面目に造られている。
だが、まるで店頭に「一生懸命作ってます」と貼紙のあるラーメン屋のようにお行儀がよく、大脳辺緑系にグサッとくるような暴力的な1作目の暴走力が消えている。
一つにはあのオタク大兄貴ギレルモが現場の前線から退いてしまっている要因が大きいだろう。
更には途中で製作に資本を肩代わりした中国グループへの忖度とわずかな商業的なおもねりが、本来純粋であるべきスープを濁らせているような気がするのだ。
前半はトランスフォーマーのようでもあり、エヴァンゲリオンの実写版のようでもある。
トレルモがあんなに執着した”怪獣”の面影は後半までオアヅケ。これは我慢できる。
だが前作で僕たちを身震いさせた夜の暴風雨の中の怪獣とイエーガーの対峙、にらみ合い、ド突き合いッ!!
これが如何に秀逸で的を得たコンテンツであったかは、今回の見事に滑らかな昼間のCGバトルの完成品を見たときのナンカ違ウ感で実感できてしまうのだ。
いろいろとキャッチーでおいしい要素を盛り込みつつ、そつのない優等生は、結局オレらオタクとは違うんだなァ。
とシニカルに一人ごちながらあのエンドロールを聴いた。
撮影データ
2012年、ギレルモ・デル・トロは『パシフィック・リム』公開前の時点で続編の構想を抱いていることを述べており、2014年後半にザック・ペンと共に数か月間構想を練っていたことが報じられた。
2015年7月、同年11月から撮影が開始されることが報じられたが、レジェンダリー・ピクチャーズとユニバーサルの意見対立が起き、撮影が中止された.
しかし、デル・トロは続編の製作を諦めておらず、同年10月には脚本と予算をスタジオに提示したことを公表した。
2016年1月、中国の大連万達グループが35億ドルでレジェンダリーを買収した。前作が中国でもヒットしていたため、続編の製作が大連万達グループ資本の下で再始動する。しかし、買収の影響で製作時期に遅れが生じたため、デル・トロは『シェイプ・オブ・ウォーター』の製作を優先して監督を降板し、同年2月にスティーヴン・S・デナイトが続編の監督を担当すること、自身はプロデューサーとして製作に参加することを公表した。
11月9日からオーストラリアで主要撮影が開始され、
2017年2月3月8日からは中国の青島東方影都での撮影が開始され、3月30日に撮影が終了した。
日本公開は2018年4月13日。
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