Pixysのポジティブライフ

困難に立ち向かうアラフィフの日常
働いて働いて働いて働いて、たまに旅に出る

舞台のあと

2007-04-10 03:00:39 | 舞台やダンスの話
小屋に入ったとたん「ああ、やっぱ小劇場はいいわー!」と空間に感動する。それはどっか旅行に行って帰ってきたあとの自宅のような安堵感、肌になじむ感じ。うっすら漂う化粧品の甘い香り。広くない客席にびっしりと人が埋まり、舞台と客席が一体になる瞬間がたまらない。

初日が無事に終わり家に戻ってくると、子供は疲れてすぐに寝てしまった。気がつくと、その後一時間くらい、コーヒー飲みながら何もせずにボーッとしてました。とても不思議な感覚だったから・・・。
夢があった。昔、私が唯一心の支えとしていた劇団、そして同じ場所で子供が芝居をする。それは強い希望ではなく、彼が赤ちゃんの時から、ほんわかと頭に描いていた幻想のようなものだった。不思議だけどいつの間にかそうなっていた。それも思ったよりもずっと早くその時はやってきた。
彼はうちを選んで産まれてきたのかな。彼は産まれた時から芝居やダンスをやると決まっていたのかな。私の子として産まれてきてくれてありがとう。そんな事をあれこれ考えて不思議な夜だった。

そしてあっというまの楽日。受付やってたから本番は一度しか見れてない。舞台と客席は華やかで情熱的で自分がその中にいるような一体感がある。逆にロビーはすごく現実の世界なのである。いつもそうだから今回特別ってわけでもないんだけど、子供の出来が心配だったし、何より最高なお芝居で最高な仲間達だったから、終わった後、同じ空間にいられない事が、いつもよりちょっぴり寂しい気がした。ほんとはいつもと同じなんだけど。歳とったせいなのかもしれないね。

素敵な仲間達でした。ほんとに素敵な舞台でした。そして、子供を可愛がってくれて、鍛えてくれてありがとう。みんなに囲まれているだけでこの子はどんどん素敵な大人になっていくに違いないと思えるんです。だからもう手をつないでなくても安心です。もう大丈夫。
よし!子離れするので、あとは自分で何とか頑張るのだぞっ!