Pixysのポジティブライフ

困難に立ち向かうアラフィフの日常
働いて働いて働いて働いて、たまに旅に出る

果し状

2010-03-12 21:58:50 | 学校や教育の話
「あのさ、なんかさー、またお母さんに迷惑かけるかもしれないんだけどぉ・・・」という子供の一言から始まった。また学校でおもしろい事件が起きているようだ。

最近、うちの子とわりかし仲の良い女の子が地面に伏せた形で、ある男の子に横腹を蹴られていたそうな。それを見たうちの子はカッとして「やめろよ!」とその子を壁に押し付け、「・・・ざけんじゃねーぞ。」と耳元で迫力込めてささやいてやったそうだ。
「おー!かっこいいな、お前!!」と褒めてやった。だけど実は蹴られていた女の子は柔道やってるからホントはすっげー強いらしいのだが、絶えていたらしい。
すると、その後、その乱暴な男の子からうちの子に果し状がやってきた・・・。

この乱暴な少年は果し状が好きらしく、数日前にも別の男の子に果し状を叩きつけ、その手紙のラストには「ぶっ殺してやる!」と誤字で書かれていたらしい。下級生も女子も関係なく暴力を振るう子なのである。
更に面白いのは、この子は信じられないほどケンカが弱いのだそうだ。なのになぜ果し状を書くのか、理解不能とうちの子は分析している。
果し状をもらった子は仲間を50人ほど集めて、その子との格闘に望んだそうだ。もちろん戦ったのは本人達だけであとの49人は見ていただけだったそうだが。その49人の中に家の子もまぎれて観戦していたらしい。
うちの子は先生や他児童から「6年全クラスを牛耳っているのはお前だ。」と言われているらしい。さすが元不良の血をひくわが子。(=_=)

学校ではこの子の母親と校長、担任、呼ばれた数人の生徒(うちの子も含む)との壮絶なバトルがあったそうだが、その子がその場でウソをつくので、うちの子は悪くないと母親は怒鳴りちらしたらしく、先生達もあきれていたという話だ。
さて、まずこの件に関して私は「ミスったな。」とうちの子に感想を述べた。
どっちが悪かろうが、側から見たら大勢で1人をいじめているという図になる。しかも背が小さくケンカが弱いときた。つまりあんたらにも非がある、母親が子供をかばってもおかしくない状況を自ら作り出している。行動する前に外側から舞台をイメージできなければ意図する舞台にはならない、肝に銘じなさい。と母はアドバイスをした。

「僕のもらった果し状はどうしたらいいかな?」その決戦の日付は今日の放課後であった。
その子のやってる事はものすごく子供じみている。きっとその子は6年生でありながら、頭脳は下級生くらいなんじゃないかな。「果し状」がかっこいいとかって歴史アニメの影響受けすぎだし、6年生の女の子の体はもう大人に近い。腹を蹴ったら大変な事になるかも知れないことすらわかってないわけで。ちょっと心の成長が遅れている。もう少ししたらまともになるのかもしれないが、今は和解するのはまず無理。今回和解したところで、またすぐ下級生や女の子に乱暴するだろう。
「ふむ・・・、果し状は無視。コピーをとって相手の母親に郵送で送る。」
「えっ?!!」子供は目を真ん丸くして驚いた。
「お母様への手紙に、「お子さんからこんな果し状が来ました。僕は戦う気はないのでおかあさまの方でどうにかしてください。」と書いておくれば?」

本当の敵はわが子を信じすぎる母親にあり。この事が問題になればまた騒ぎ立てるに違いない。卒業間際に面倒くさい。だが確たる証拠を握っている限り、学校への抗議もうちの子への非難もできはしない。あるいはしてきたとしても「ケンカしてケガをさせるといけないので私が指示しました。」と相手に言えばいいこと。親は子供のウソに気がつくだろう。

そして今日、うちの子は果し状は無視して授業が終わるとまっすぐ家に帰ってきた。