サンティアゴ巡礼・ルピュイの道(概要) Pelerinage sur le Chemin du Puy (Apercu)

ル・ピュイ大聖堂の聖ヤコブ像　Statue de St Jacques a la Catehdrale du Puy

　　先日、世界遺産に指定されているフランスのサンチャゴ巡礼の道を歩いて来ました。

　　フランスの巡礼道には４つのルートがありますが、私が歩いたのは、ルピュイの道、別名ポディエンシスの道（Via Podiensis）と呼ばれる道です。

　　本年（２０１３年）の９月から１０月にかけて実際に歩いたのは、起点のル・ピュイ・アン・ヴレイ（Le Puy-en-Veley)からフィジャック(Figeac)までの約250kmの行程です。（下図参照）


今回の巡礼で歩いた地域


歩いた区間の詳細図

　　私は既にカオール以降のル・ピィ・ルートを歩いています。したがって、今回はまだ経験のない区間を歩くことにしたのです。

　　この区間は、フランスの中部山岳地帯（Massif Central）と呼ばれる地域なので、巡礼道は400-500mの高低差を登ったり下ったりする山道の連続です。したがって、足腰の負担は厳しいのですが、山々とか谷が織りなす自然の風景を楽しめるコースでもあります。

　　ところで、ルピュイは古い歴史を持つフランスの聖地のひとつです。宗教施設を始め、中世の頃の旧市街が今でも残されており、観光資源が豊富な街です。周囲が山に囲まれた盆地なので、郊外の丘から眺める市街地は絶景です。


ル・ピュイ市街の全景

　　このルートの途中では、山地のあちこちに多くの牧場があり、牛や羊がのんびりと草を食んでおります。


ル・ソヴァージュに向かう山地の風景

　　また、フランスの中で最も美しい村の一つと言われるエスタン(Estaing)とか、フランスの聖地のひとつと称せられるコンク(Conques)と言う村などもあります。


エスタンの村


フィジャックの街

　　今後、巡礼で体験した日々の出来事を、順次このブログでご紹介します。