サフランの様な薄紫の野草 Herbe de champs comme safran d’automne
2013年ル・ピュイ巡礼路の旅:路傍の野花、木の実(1)
ル.ピュイ巡礼路を旅したのは、9月15日から10月5日の時期でした。特に前半は、標高1,000mを超える山地だったので、自然の風景は晩秋でした。それゆえ、山野草が咲き誇る時期は過ぎていました。既にすっかり枯れてしまったり、すすきの様な姿になってしまったり、実が稔っていたりと言う草木が殆どでしたが、ひっそりと可憐な花を咲かせている野草も見ることができました。
野花や果実の名称が分らぬものが殆どですが、一部巡礼仲間に教えて貰って知りえた名称は付記しました。
今回は、第一部として第一日目から第5日目までの行程、地域的にはオートロワール県及びロゼール県で見かけた野花や木の実の写真をご覧ください。
第1日目:ルピュイ・アン・ヴレ→サン・プリヴァ・ダリエ(オートロワール県)
この日は、山道のあちこちで、野生のブラックベリーがありました。時々、その実を摘んでおやつ代わりにしました。また、花期を過ぎて枯れてしまった野草にも、秋の風情を感じました。
野生のブラックベリー(仏:mure) 花が枯れた野草
リンボクPrunnel
第2日目:サン・プリヴァ・ダリエ→ソグ(オートロワール県)
昨日に続いて、あちこちで見かけたのは、野生のブラックベリーでした。しかし、時には可憐な野花もありました。
野生のブラックベリー(仏:mure) 鐘の様な形の紫色の花
第3日目:ソグ→ソヴァージュ(オートロワール県)
巡礼道を歩いていると、緑色の細長い枝をたくさんつけたエニシダの群生を何度も見かけました。黄色の花が咲いている初夏ならば、華やかな光景を楽しめたのではないかと想像しました。一方、時には、可憐な野草も見つけることができました。
巡礼路の道端に茂るエニシダ(仏:Genet)
小さな紫色の草花、枯れた花が混在している 房の様な薄紅の花をつけた野草
ナナカマド (仏:Sorbier)
第4日目 ソヴァージュ→オモン・オーブラック(ロゼール県)
この日は巡礼道は、枯野が広がる放牧地とかエニシダが茂る道筋が多く、野花はあまり見かけませんでした。しかし、所どころで、花期を終えて実をつけた灌木を見かけました。
緑色の実をつけた灌木 野ばら(仏Eglantier)
第5日目:オモン・オーブラック→ナスビナル(ロゼール県)
これまでは、険しい山道を登ったり下ったりの厳しい旅でした。しかし、この日は、オーブラック山地の中央部でアップダウンが殆どなく、1,100-1,200mのなだらかな道が延々と続く旅だったので、今回の巡礼では最も多数の野花を楽しむことができました。
枯れた黄色リンドウGentiane jaune ホタルブクロ Campanule fausse-raiponce
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます