*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

富士山登山 (1)  Climbing Mt. Fuji (1)

2014-09-08 | 山歩き/ウオーキング Trek/walking

7合目から富士山の山頂を望む View of Mt fuji from 7th station  

 

富士山登山(1)

登山日:2014年9月4日(木)5日(木)
メンバー:私一人
天候:晴れたり曇ったり、しばしば霧深し

 

  思うところがあって、富士登山を実行しました。

  富士登山については、通常は7-8月がベスト・シーズンです。ところが、私が富士登山を思い立ったのは、8月末でした。調べて見ると、9月15日頃には、山小屋が閉鎖になることが分りました。更に、富士山の気象予報を調べた結果、9月4日(木)から5日(金)にかけてOKの条件でしたので、富士登山を決行しました。

  40年以上前に、富士登山の経験をしておりますが、その時のスタート・ポイントは富士宮口5合目(2380m)からでした。今回は、富士スバルライン5合目(2305m)としました。その登山体験につき、記事にまとめて見ました。

  今回は、登山第1日目(9月4日)の状況につき、お話しします。

   富士急バスで富士山駅を出発し、富士スバルライン5合目に到着したのは、12時15分でした。その時は、富士山の一部に雲がかかっていましたが、その眺望を楽しむことができました。

  5合目から富士山頂上を望む 

 

  ここで、富士山小御嶽神社にて安全祈願をし、昼食を済ませてから登山に出発しました。

    

    神社の概観                神社の内部

 

  富士スバルライン五合目の石碑のある地点を出発したのは、13時10分でした。

    出発地点

 

  平日にも拘わらず、登山者は大勢いました。

     登山に出発する人々

 

  歩き始めて15分経った頃、滝ヶ泉を通過し、更に20分ほど進むと6合目に到着。

  この付近から上に向かう登山道は、落石の危険が高いらしく、頑丈な落石防護壁があちこちに築かれていました。

   落石防護壁

 

  天候は、霧に包まれたり晴れたりの繰り返しでしたが、7合目の手前に差しかかると晴れ間が出て来たので、上方を見上げると、登山道に沿って数多くの山小屋が連なっていました。また、一面に広がる灌木の群生が美しい緑の陰影を生み出し、絵になる眺めでした。(記事冒頭の写真参照)

  しかし登山道は、溶岩が不規則な形状に固まってできた岩肌がむき出しとなっており、一歩一歩注意深く登って行きました。

   溶岩の岩肌がむき出しの登山道

 

  出発してから丁度2時間後の15時10分に7合目(2700m)に到着。

    7合目の標識

 

  さすがに標高2700mに達すると、空気はかなり薄くなるので息をするのが苦しくなります。したがって、呼吸を整えながら歩幅を短くし、ゆっくりゆっくりと足を運ぶように努めました。

   7合目から先を目指す登山者

 

  この付近で、これまでの行程で殆ど見かけなかった高山植物を発見しました。

    

 

  7合目には、2700mから3000mの間に7軒の山小屋があります。私は、標高2900mにある鳥居荘と言う山小屋を予約していました。

  16時少々前には、今晩泊まる予定の山小屋のシンボルである赤い鳥居が、山上の稜線に現れました。既に呼吸が苦しく足腰もガタガタの状態でしたが、最後の力を振り絞って溶岩の急坂を登って行きました。

 

   鳥居荘手前の溶岩の急坂

 

  16時20分頃に、やっと目指す鳥居荘に到着しました。

    鳥居荘

  この山小屋に到着した時は、既に先着者が5-6人程いました。この宿の収容人員は250人ですが、後になって団体を含めて宿泊者が続々と到着し、平日に拘わらず宿泊率は60-70%前後に達しました。

  ところで、外に出てみると、更に山頂に向かって登山を続ける人々も大勢いました。少しでも高い山小屋に泊り、翌朝山頂でご来光を迎えたいと思っているのでしょう。

    鳥居荘より上を目指す登山者

 

  この山小屋の夕食時間は早く、17時から18時の間でした。食事はカレーライスでした。お水は貴重なので、一人当たりグラス1杯限りでした。ビールは、350CCの缶ビールが700円もするので、それを注文する人は誰一人おりませんでした。

   食事を終えて、同じ登山仲間と団欒の後、19時には寝床に就きました。大多数の人々は、23時半頃まで仮眠をとった後、ご来光を仰ぐために、頂上に向けて出発すると言うことでした。しかし私は、ここでゆっくりと睡眠を取り、この山小屋の前でご来光を迎えることにしました。

(続く)

 


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