富士山7合目(2900m)からご来光を仰ぐ Sunrise from 5th station of Mt Fuji (2900m)
富士山登山(2)
前稿では、登山第1日目(9月4日)として、富士スバルライン5合目(2305m)から7合目の山小屋、鳥居荘(2900m)まで、約600mの標高差を登った時の様子につきお伝えしました。本稿では、7合目から頂上まで、残る870mの標高差を登攀した体験談を、報告します。
朝、5時10分ごろ、山小屋のスタッフに起こされて、目が覚めました。ご来光が始まるちょっと前の時間です。急いで見繕いをして、表に出ると、雲海の向こうに曙光が輝いていました。次第に太陽は雲海から顔を出し、荘厳なご来光を仰ぎ見ることができました!(記事冒頭の写真参照)
しばし、ご来光にみとれた後、山裾の方を見下ろすと、朝日に輝く景色を眺めることができました。
ご来光の時間に見た富士山の裾野
この朝、山荘を出発したのは、5時40分でした。山荘の壁際に立てられた案内板には、富士山山頂まで3.2km、所用時間は262分(4時間22分)と書かれていました。
富士山山頂への道しるべ
登山道は、ごつごつした溶岩が連なる岩登りのため危険なので、鎖が張られています。風が強かったので、両手で岩場を掴んで四つん這いになったり、鎖にしっかりと摑まったりしながら、慎重に登って行きました。
溶岩だらけの岩登り
登り始めて1時間後、8合目(3100m)にある太子館と表示された山小屋に到達しました。その山小屋の前に設けられたベンチで、水分補給を兼ねて一休みしました。
8合目の太子館
太子館を後にして登攀を続けましたが、右側に目を向けると、数百メートル渡って続く断崖がありました。
登山道から見えた断崖
高度3000mを超える登山道をスロー・テンポでゆっくりゆっくりと登攀を続け、8合目白雲荘(3205m)、富士山天拝宮、別名8合目元祖室(3250m)を経由し、富士山本8合目にあるトモエ館(3400m)へと、高度を上げて行きました。
1.白雲荘 2.富士山天拝宮 3.トモエ館
トモエ館の少し手前には、本8合目(3350m)の標識があり、山頂まで1.4km、所要時間83分と書かれていました。ここに到達したときは、スタート後約3時間が経過していましたので、概ね標識に示されたペースで登っていたことになります。
3400m付近から更にゆっくりとしたペースで火山礫を踏みしめながら登攀を続けましたが、山頂に向かう登山道の様子は、次の通りです。
3450mの地点には、8号5勺の標識があり、ここで山梨県の県境を超え静岡県に入りました。
10時50分に、ついに富士山頂上にたどりつきました。頂上は、霧に包まれていて、視界は20-30mそこそこでした。
富士山頂上浅間大社奥宮の石柱
先ずは富士山頂上奥宮の神社に参拝し、無事登山できたお礼を申し上げました。
富士山頂上奥宮の社殿 富士山頂上奥宮の祭壇
頂上は寒い上に景色は何も見えなかったので、私はこの神社の隣にある山小屋に入って、畳の台に腰を降ろして昼食を取り、無事に山頂に到達できた喜びを噛みしめました。
(続く)
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