紅葉というと、主にモミジやイチョウなどの植物が秋に落葉する直前 葉が赤や黄色に変化することを言います。
下の写真は数年前の秋に紅葉がきれいな落葉があったので集めて撮ったものです。
今回の話題は、それとは違って常緑の植物でも葉を赤くして冬をやり過ごす植物がありますのでその紹介です。
ナンテン(メギ科ナンテン属)
庭木です。上部の葉が真っ赤に紅葉していました。春になり暖かくなると徐々に緑色に戻っていきます。日光の当たりにくい下の方の葉は緑色のままでした。
先日レポートしたコニファーのエレガンテシマと同じように、冬季に新陳代謝が落ちた状態で当たる直射日光が植物にとって害になるので、葉を赤くして耐えているということだと思います。
セダム オーロラ
多肉植物のいくつかも冬季に赤くなります。こちらも暖かくなれば徐々緑色に復活します。
次は山歩きの時に見つけた山野草、イワカガミについて・・
イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)
常緑の多年草です。日当たりの良いところのイワカガミは寒くなってくると赤褐色に紅葉します。十数年前の10月17日に御飯岳(2160m)の近くで撮りました。
これも十数年前の11月30日に生坂村で撮りました。御飯岳より標高は低く、落葉樹林の下なので日光量も低いです。葉が赤褐色化し始めていますが、緑色が残ってまだらな感じ。
赤くなった葉でも春になれば再び緑色に復活します。
ちなみに、6月くらいに咲くイワカガミの花は下の写真のよう・・
そして葉は・・
名前の通りに葉が鏡のように光を反射してピカピカです。
【まとめ】
- 常緑の植物でも冬に気温が下がると葉を赤くして耐える植物があります。
- 一度赤くなった葉でも、春になり気温が上がって来ると緑色に戻ります。
- 落葉樹の紅葉とは仕組みと目的が異なります。