facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

ヤマハ音楽教室の発表会 at 自由学園明日館

2013年03月05日 | pocknと音楽を語ろう!


2013年2月24日(日)

息子が通っているヤマハ音楽教室の発表会が、自由学園の明日館講堂であった。就学前の小さい子から年輩の方まで総勢70人の生徒が、朝の9時半から夕方まで6時間にも渡って日頃の練習の成果を披露した。この発表会のいいところは、ピアノはソロだけでなく連弾も必ずやり、ピアノ以外にバイオリンや声楽の生徒も参加すること。普段なかなか体験できない連弾の楽しみを味わえ、他の楽器の演奏に触れることもできる。それに音響も雰囲気も抜群の明日館で発表できるのも魅力のひとつ。

「ピアノ辞めたい」と言うようになった息子だが、せっかく6年間も続けてきて最近やっと譜読みも早くなってきたし、曲もいろいろ弾けるようになってきたし、今辞めてしまったらほぼ全てが無に帰してしまう、というのはお姉ちゃんが証明済み。発表会でやるなら「嵐」が弾きたい、と言い出した息子、一緒に「嵐」の楽譜を買いに行き、先生にこれやらせてくださいとお願いした。

でも条件付をつけた。「嵐」プラスシューマンの短い曲もやること、連弾はクラシックにすること。息子はなぜかシューマンは嫌いじゃないようで、過去2度の発表会でやった「子供のためのアルバム」は結構気に入っていたので、今回はちょっとグレードアップして「子供の情景」から「木馬の騎士」をやることにした。

連弾は毎回僕がセコンドを務め親子で演奏しているのだが、これは僕にとっても楽しみな場だ。親子で共演できるのは楽しいし、明日館で演奏できるのも嬉しい。曲はフォーレの組曲「ドリー」から息子が気に入った「ミャオウ」を選んだ。無邪気で元気のいい曲だが、合わせるのはなかなかタイヘン。先生はこちらから持ってきた曲をみんなOKしてくれた。この他に息子は幼稚園のソースケ君のセコンドで「ミッキーマウス」も演奏。発表会で4曲、なかなかボリュームがある。

家でさらう時間もそれまでより増えてしんどそうだったが、譜読みがが少しずつ進み、だんだん曲が見えてくるのは楽しい。息子がソロで選んだ嵐の「果てない空」は、アレンジのセンスもよくて難易度的にもちょうどやりがいがある程度。細かいニュアンスを表現するのはなかなか難しいが、似たようで微妙に異なるフレーズがいろいろ出てくる曲をすぐに覚えてしまう芸当は僕には不可能。子供の記憶力を思い知った。でも指使いや強弱、フレージングなどの指示をちゃんと見ながら弾くことはなかなかできない。

親子連弾の練習もできるだけ毎日時間を取った。掛け合いや、ネコがじゃれあう様子を描いたように旋律が絡み合うところは合わせるのがタイヘンだったが、少しずつ進歩するのが楽しい。

そして迎えた発表会当日。息子の他にクラスメートの女の子二人も出るので、家族だけでなくたくさんのクラスメートも見守るなか、息子の出番がやってきた。

「果てない空」のかっこいいイントロに続き歌のメロディーが始まる。途中一ヶ所つかえたがまずまずの出来栄えかな。続くシューマンもアクセントを効かせてメリハリのある「木馬の騎士」になった。まだ手が小さくてオクターブを掴むのがちょっと苦しそうなところがあったが。
ソースケ君との連弾では落ち着いてエスコートする余裕を見せた。

さて、いよいよ父子の連弾。控え室で待つのはいつもながら緊張する。アナウンスで紹介されていざステージへ。順調に開始したと思ったのもつかの間、フワッと譜面から目がおよいだのか、弾いてるところを見失ってしまい大穴を空けてしまった。練習のときは一度もやらなかったミスをやらかしてしまった。

本番って何が起きるかホントにわからない。その後は順調で、練習のときはよくミスるところも難なく通過。最後の和音もバッチリ決まった。ちょっと悔しかったけど楽しかった。

お昼の休憩のときに、息子はグラスメートのたくさんの女の子達のど真ん中に呼ばれて記念撮影に収まっていた。まんざらでもなさそうな表情。何人ものコから花やお菓子や手紙までもらっていた。運動ではあんまりいいとこ見せられない息子だが、ピアノではヒーローになれたかな。これっていいじゃん!辞めたいなんて言わず、もっともっとピアノが弾けるようになれば、この先いいことたくさんあるかもよ。と念じる父であった。

ヤマハ音楽教室の発表会 2008.10

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新国立劇場 オペラ研修所公... | トップ | 札幌交響楽団 東京公演(尾高... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

pocknと音楽を語ろう!」カテゴリの最新記事