2022年3月12日(土) ~Strategie für das Goethe-Zertifikat B2 ⑤ "Sprechen" ~ "Sprechen" の攻略法 試験はミニプレゼンのTeil 1と、ディスカッションのTeil 2の2部構成です。配点はTeil 1が44点、Teil 2 が56点の100点満点。合格最低ラインは2つ合わせて60点。僕は81点でした。 試験官が待ち構える面接室に入る前に準備室に通されて、そこでTeil 1とTeil 2両方の課題が示され、構想を練るための準備時間が15分間与えられます。準備室ではメモ用紙が渡されます。使えるものは配られたメモ用紙と筆記用具のみ。 時間になると準備室から面接室に案内されます。試験はもう一人の受験者と一緒に受け、Teil 1では2名の試験官の前で1人ずつプレゼンを行い、Teil 2では2人の受験者同士でディスカッションをします。所要時間は全体で約15分です。 最初に簡単な自己紹介を行います。これは採点対象ではないということですが、試験官への第1印象で好感度を上げておくために、しっかり自己紹介の準備をしておくといいでしょう。 Teil 1:ミニプレゼン(44点) テーマが2つ与えられ、どちらか1つを選んでミニプレゼンを行います。プレゼンの時間は一人約4分間。1人ずつプレゼンを行い、プレゼンが終わったらもう1人の受験者や試験官からの質問に答えます。受験者の質問内容も採点の対象になります。 2人の受験者のどちらが先にプレゼンを行うかは、試験官がどちらかに促すこともありますが、「先にやりたい」と申し出てもいいかも知れません。それぞれの受験者には異なる2つのテーマが与えられ、同じテーマがかち合うことはありません。 与えられるテーマはSchreibenと同様、最近話題になっている社会や教育、環境などに関する問題です。プレゼンではSchreibenの小論文と同様に、体系的に順序立てて話していきます。作文ではないので、準備室では話の骨子を組み立てた簡単なメモを作ります。試験の際にメモを読み上げてはいけません。試験官やもう一人の受験者に視線を向け話しましょう。 パートナーの受験者のプレゼンを聴く際は、キーワードや質問したいポイントをメモしましょう。試験中も最初に渡されたメモ用紙と筆記具の使用は認められています。相手のプレゼンの中で大切だと思われる単語の意味が分からない場合、それについて質問しても構いません。 (評価のポイント) ・テーマに対して複数の視点で考えを述べているか。 ・その中の一つの意見に踏み込んで主張できているか。 ・自分の主張の長所だけでなく、問題点にも触れているか。 ・試験官や他の受験者の質問にきちんと答え、他の受験者のプレゼンにきちんと質問できているか。 ・順序立てて論理的な主張が行われているか。 ・自然な発音と抑揚で流ちょうに話ができているか。 ・プレゼンに使用すべき幅広いドイツ語表現を使えているか。 ・はっきりと丁寧に話ができているか。 ・B2レベルの語彙や文法表現を使いこなせているか。 (出題された問題) Teil 1で実際に出たテーマは、“Werbung und Konsum“と“Konflikte im Arbeitsplatz lösen“の2つでした。僕は、経済問題より後者の方が日常の勤務でも経験が多く、イメージしやすかったので後者を選びました。 どんなプレゼンをしたか?忘れちゃいました。ただ、日頃自分が仕事で心がけていることの論点をまとめて伝えたつもりです。けれど、プレゼンを行っている間に2人の試験官の顔に少々困惑の表情が出ているように見え、「自分の言ってる内容がズレているのだろうか?」と思いつつ、プレゼンを終えました。 その後、試験官がテーマについて改めて質問してきました。「やっぱり僕が言ったことがうまく伝わっていなかったんだ…」と思い、別の視点から「小さな疑問や不満をそのままにしてしまうと、それが膨らんで争いの元になってしまうので、小さなことでもおかしい、と思ったことをそのままにせず、その場で丁寧に伝え、その都度お互いに理解し合う努力が大切」と伝えたら、試験官は大きく頷いて“Wunderbar!“と言ってくれました。 「Wunderbarって、捨て台詞?」とも勘繰りたい気持ちでしたが、合格点をもらえたので偽りない反応だったようです。ちなみにパートナーのプレゼンは“fit zu leben“だったと思います。僕に与えられたテーマよりずっと簡単じゃないか、、と思ってしまいました。 思うようなプレゼンが出来なかったり、試験官の反応が思わしくなかったりしても、このようにチャンスは十分に残されています。質疑応答の時間でも挽回できるので、最後まであきらめず、相手が納得できる意見を述べる努力を続けましょう。 Teil 2:ディスカッション(56点) 与えられた1つのテーマについて、もう1人の受験者とディスカッションを行います。全体は約5分間です。 与えられるテーマはTeil 1と同様、最近話題になっている社会や教育、環境などに関する問題です。出題用紙には、ディスカッションに際して留意すべきポイント(例えばWGがテーマの場合、「キッチンの掃除を当番制にすべきか」といった論点)が与えられ、それらに言及しつつ自分の意見を明確に述べ、相手の意見に反応します。最後に、自分の意見を総括します。 (評価のポイント) Teil 1と同じです。大切なのは、自分の意見・立ち位置を、説得力のある理由を伴ってはっきりと示すことです。パートナーと意見が異なっても、あえて相手の意見に寄り添う必要はありません。 (出題された問題) Teil 2で出た問題、WGがテーマだったのですが、詳しい内容は忘れてしまいました。。 ディスカッションで話題になったのは、家賃のこと、都会でWGに住むことのメリット、年齢のことだったかな、と記憶しています。こちらも、準備の時間で自分の意見を理由を付けてしっかりまとめ、それに基づいて話すことが大切です。 Sprechenでの全般的な留意点 Teil 1、Teil 2どちらも、準備時間の15分間で出題されたテーマについての意見をしっかりまとめ、メモを作ることが大切ですが、特にTeil 2では、話がどんな方向に向かうか予想できないため、複数のケースを想定しておくといいでしょう。実際に話をする際は、できるだけメモは見ず、間違いは恐れずに、意思をしっかり伝えるようにしましょう。名詞の性や、前置詞などを間違っても、言いたいことが伝われば大丈夫です。 そして、これはSprechenだけのメリットですが、相手が使った言葉がわからなったら、遠慮なく「その単語は知らないけれど、どういう意味?」と訊いてしまいましょう。さすがに問題文にある単語について尋ねるのはNGだと思いますが、もし出題されたドイツ語がわからなかった場合でも諦めず、プレゼンでは「この単語の意味はわからなかったので、自分は〇〇という意味ということで考えてみた」と断ったうえで話すのはありかと思います。 ① 勉強に使った教材 ② LESEN ③ HÖREN ④ SCHREIBEN
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