3月26日から3月30日の4泊5日で 今年も春の台湾家族旅行を計画していた。 出発予定の半月前、 3月11日の震災で、日本は大変なことになってしまった。 台湾、行けるのだろうか・・・ 行っていいものだろうか・・・? 行ったとして、いつものように心から楽しめるだろうか・・・? 繰り返される痛ましい映像、 被災地ではない自分達の生活にも及ぶいろいろな不便や不安、 心身ともにかなり参っていた。 やっぱりこんなとき、大好きな台湾に行くのをやめる、という選択肢はない。 きっと、台湾に行ってくれば、いつも以上に癒されるに違いない。 出発も近づき、 スカイライナーのチケットも買い、 いよいよ翌日出発という25日、 仕事中に奥さんからメールが来た。 「子供の具合が良くない・・・」 下の息子が突然の嘔吐と発熱!何も食べない。。。 それでも翌朝の回復を祈って出かける準備をしたが、 翌朝も熱は下がらなかった。インフルエンザかも。 「ダメだ・・・」 出発予定の朝、独り日暮里へスカイライナーの券を払い戻しに行った。 フライトもキャンセルの連絡をしたが、当日のキャンセルでは返金はない。 震災の特別措置ということで、1回はキャンセルか変更が可能だった。 けれど、帰りの夕方発の便が、震災の影響で翌未明に変更になる可能性が高まり、 これを避けるためフライトの変更をしてしまっていたので、もう返金は無理だ。 家族で旅行にはよく出かけるが その中でも台湾は自分にとって特別で、 いつも台湾旅行が近づくと、家族が病気になったらどうしよう・・・ と妙に心配になる。 そんな心配が現実のものになってしまった。 「こんな時」に、呑気に家族で海外旅行など行くな、というお告げだろうか? でも行きたいものは行きたい。 スカイライナーの券を払い戻して失意のうちに帰宅すると 息子はやけにスッキリした顔をしている。 熱はみるみる下がり、平熱に戻り、元気も食欲も出てきた。 「なんだ、行けたじゃないか・・・ いや、行ける!!!」 パソコンの前に陣取り、 新たに航空券を予約し、ホテルを予約し直した。 次の週末を入れるために出発は4日後にした。 それにしても4人分の航空券の2度払いはキツイ この損失分、どうやって節約しようか・・・ お風呂のお湯は3日間替えない! をはじめ、いろいろな節約策を本気で練っていたら キャンセルした航空券代は殆ど全額返ってくることになった。 エージェントからは「無理」と言われたので チャイナエアに直接問い合わせたら、 すんなり返金OKということがわかった。 これも震災による特例とのこと。 理由が理由だけに単純には喜べないが、 やっぱり本当に助かった。 おまけに、新たに予約した航空券代より返金される額の方が多い。 この分は義援金に上乗せしよう。 3月30日(水)、こんどは家族4人とも元気に出発した。 飛行機が台北桃園空港に着陸したときの感慨はひとしお! 今年も来れた台湾!満面の笑顔! 空港には放射線量をチェックするゲートがあり、 「日本からのお客様はこちらをお通りください」と看板が出ている。 このゲートを通るのは強制ではないが、 看板の指示通りにゲートを通った。 枠の下で数秒立ち止まる。 ドキドキしたが、4人とももちろん問題なしで放射線チェックをクリア! 台湾では、日本への義援金が世界でも突出した額で増え続けている。 街を歩けば、あちこちのコンビニの入口には、 日本の被災地の写真(合成?)が入ったポスターが、義援金を呼びかけていた。 日本にエールを送るメッセージと、 それに応える日本人のメッセージが記されたボードなんかも見かけた。 タクシーの運転手さんに「地震、津波、大変ですねぇ」と声を掛けられた。 顔なじみの朝ごはん屋さんのおばちゃんにも「日本のどこ? 大丈夫だった?」と心配された。 いつも行くお土産屋さん、大友特産のご主人は、 ことのほか日本のことを心配し、心を痛めていた。 「日本、頑張れ」と声をかけてくれた。 二二八祈念館を案内してくれた係りの人は、 被災地の惨状を見て「涙が出た」と伝えてきた。 「1999年の台湾大震災の時、日本は世界のどこよりも一番早く、38人もの救助隊を送ってくれ、義援金をたくさん送ってくれた。 今度は自分達が日本に恩返しをする番です」とも言ってくれた。 「日本頑張れ!」ここでもエールを受けた。 直前の日程変更にもかかわらず、僕らのために時間を作ってくれ、 晩ご飯をご馳走してくれたYOYOさんも、 仕事が終わって駆けつけてくれたシャオホエさんも 日本のことを心配してくれた。 日本からお土産に持って来た和菓子を 嬉しそうに受け取ってくれた。 「放射能は入ってないから」と言うと 「そんなこと全然心配してないよ」と言ってくれた。 そう言えば、台中で入ったスーパーの入口に 「当店の日本製品は全て検査済みで心配ありません」 という張り紙が出ていた。 暖かい台湾で、台湾の人達の温かい心に触れ、 おいしいものをたくさん食べ、 ノスタルジックな町や、おしゃれなエリアを散策した。 新聞やニュースから離れ、 本当は気にしていなければいけない原発事故の状況も忘れ、 台湾での4泊5日を満喫した。 日本では払いのけようのなかった重苦しい気分がスーッと軽くなり、 萎えていたやる気が沸いてきた。 震災以来慢性的に続いていた下痢が、台湾に着いた途端に回復した。 そして、気分も体調も、日本に戻ったあともずっと好調のままだ。 台湾が心身を芯から癒してくれた。 そんな癒しの国、台湾の旅レポートを、今年も届けられることが嬉しい・・・ |
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台湾は癒されますよ。
元気ももらえます。
おいしいものがいっぱいです。
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