7月28日(日)Vc:穴田貴也/Vn:梶原圭恵/ゲスト:藤井大樹(弦楽器製作)
~Vieill Bakerycafe&Gallery(江古田)~
【曲目】
♪ コラール
♪ バッハ/主よ、人の望みの喜びよ
♪ ロンド
♪ ヘンデル/ブーレ
♪ ベートーヴェン/交響曲第7番~第4楽章
♪ バッハ/羊は安らかに草を食み
♪ モーツァルト/アヴェ・ヴェルム・コルプス
♪クンマ―/ヘンデルのユダス・マカベウスの主題による変奏曲
♪ ♪ ♪ ♪ バッハ/無伴奏チェロ組曲第3番~サラバンド
♪ 穴田貴也/グリーンハーモニー
♪ 歳森今日子/おやすみ
♪ 穴田貴也/パレット
♪ アパラチア・ワルツ
♪ 五月の朝露
♪ 夏の日の恋
♪ 北床宗太郎/あじさい
♪ マーク・サマー/デュオ
(アンコール)
♪ イル・ポスティーノ
行きつけのパン屋さんで開かれたコンサート。チェリストの穴田貴也さんは、リソグラフや水彩などの絵の制作も手がけ、コーヒーの焙煎も自ら行うという幅広い才能の持ち主。ギャラリーも兼ねているお店では穴田さんの作品展が同時開催されていた。ゲストで大樹バイオリン工房の藤井大樹さんがヴァイオリン制作の様子を披露してくれ、レクチャーもあり、楽しくためになるイベントだった。
穴田さんが焙煎したザンビアの水だしコーヒーを頂きながら、至近距離で臨場感溢れる演奏に聴き入った。穴田さんは、藤井さん制作のドメニコ・モンターニャモデルのチェロを使用して豊かな低音を響かせ、共演のヴァイオリニスト、梶原圭恵さんと共にクラシックからジャズ系の音楽まで、多彩なプログラムを聴かせてくれた。
前半はクラシックのステージ。曲目の多くは今日のデュオに合わせたアレンジもので、今まで慣れ親しんできた音楽に新たな発見があった。梶原さんのヴァイオリンは、密度が濃くて磨きがかかった艶やかな音が朗々と響き、穴田さんのチェロは骨太で頼もしい。前半では、新鮮でエキサイティングだったベートーヴェンの7番や、両者が重音を駆使して立体的で奥行きのある響きを聴かせたクンマ―のヘンデルバリエーションが特に印象に残った。
後半ではアイリッシュ的な「アパラチア・ワルツ」や「五月の朝露」が郷愁を誘った。梶原さんはジャズヴァイオリニストとしても活躍しているということで、ジャズを多く取り入れたという後半のプログラムでは、ノリノリで速いテンポの、譜面から離れた即興的なデュオで熱い演奏を期待していたが、穏やか系の曲が多かった。
藤井さんのレクチャーは質問に答える形で進み、とても興味深い話が聞けた。制作された当時の原型は殆ど留めておらず、当時のニスも剥がれているストラディバリウスの、楽器の本当の意味での価値についての見解とか、僕の質問で答えてくれた、工房が集まる地域によっての楽器の個性が今はなくなりつつあること、黒檀で作られた指板は横の緩やかな湾曲だけでなく、縦方向も湾曲していて、それが指を押さえるために重要であることなどなど、弦楽器についての新たな知見を深める貴重な機会となった。
ブラジル音楽の夕べ ~小林貴子トリオ~ 2023.7.28 Vieill Bakerycafe&Gallery
pocknのコンサート感想録について
♪ブログ管理人の作曲のYouTubeチャンネル♪
最新アップロード:「繭とお墓」(詩:金子みすゞ)
拡散希望記事!
コロナ禍とは何だったのか? ~徹底的な検証と総括を求める~
コロナ報道への意見に対する新聞社の残念な対応
やめよう!エスカレーターの片側空け
~Vieill Bakerycafe&Gallery(江古田)~
【曲目】
♪ コラール
♪ バッハ/主よ、人の望みの喜びよ
♪ ロンド
♪ ヘンデル/ブーレ
♪ ベートーヴェン/交響曲第7番~第4楽章
♪ バッハ/羊は安らかに草を食み
♪ モーツァルト/アヴェ・ヴェルム・コルプス
♪クンマ―/ヘンデルのユダス・マカベウスの主題による変奏曲
♪ 穴田貴也/グリーンハーモニー
♪ 歳森今日子/おやすみ
♪ 穴田貴也/パレット
♪ アパラチア・ワルツ
♪ 五月の朝露
♪ 夏の日の恋
♪ 北床宗太郎/あじさい
♪ マーク・サマー/デュオ
(アンコール)
♪ イル・ポスティーノ
行きつけのパン屋さんで開かれたコンサート。チェリストの穴田貴也さんは、リソグラフや水彩などの絵の制作も手がけ、コーヒーの焙煎も自ら行うという幅広い才能の持ち主。ギャラリーも兼ねているお店では穴田さんの作品展が同時開催されていた。ゲストで大樹バイオリン工房の藤井大樹さんがヴァイオリン制作の様子を披露してくれ、レクチャーもあり、楽しくためになるイベントだった。
穴田さんが焙煎したザンビアの水だしコーヒーを頂きながら、至近距離で臨場感溢れる演奏に聴き入った。穴田さんは、藤井さん制作のドメニコ・モンターニャモデルのチェロを使用して豊かな低音を響かせ、共演のヴァイオリニスト、梶原圭恵さんと共にクラシックからジャズ系の音楽まで、多彩なプログラムを聴かせてくれた。
前半はクラシックのステージ。曲目の多くは今日のデュオに合わせたアレンジもので、今まで慣れ親しんできた音楽に新たな発見があった。梶原さんのヴァイオリンは、密度が濃くて磨きがかかった艶やかな音が朗々と響き、穴田さんのチェロは骨太で頼もしい。前半では、新鮮でエキサイティングだったベートーヴェンの7番や、両者が重音を駆使して立体的で奥行きのある響きを聴かせたクンマ―のヘンデルバリエーションが特に印象に残った。
後半ではアイリッシュ的な「アパラチア・ワルツ」や「五月の朝露」が郷愁を誘った。梶原さんはジャズヴァイオリニストとしても活躍しているということで、ジャズを多く取り入れたという後半のプログラムでは、ノリノリで速いテンポの、譜面から離れた即興的なデュオで熱い演奏を期待していたが、穏やか系の曲が多かった。
藤井さんのレクチャーは質問に答える形で進み、とても興味深い話が聞けた。制作された当時の原型は殆ど留めておらず、当時のニスも剥がれているストラディバリウスの、楽器の本当の意味での価値についての見解とか、僕の質問で答えてくれた、工房が集まる地域によっての楽器の個性が今はなくなりつつあること、黒檀で作られた指板は横の緩やかな湾曲だけでなく、縦方向も湾曲していて、それが指を押さえるために重要であることなどなど、弦楽器についての新たな知見を深める貴重な機会となった。
ブラジル音楽の夕べ ~小林貴子トリオ~ 2023.7.28 Vieill Bakerycafe&Gallery
pocknのコンサート感想録について
♪ブログ管理人の作曲のYouTubeチャンネル♪
最新アップロード:「繭とお墓」(詩:金子みすゞ)
拡散希望記事!
コロナ禍とは何だったのか? ~徹底的な検証と総括を求める~
コロナ報道への意見に対する新聞社の残念な対応
やめよう!エスカレーターの片側空け