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ドイツ語研修便利帳-ドイツ語研修役立ち情報

2022年06月02日 | ドイツ留学相談室

ドイツ語研修役立ち情報Sprachkurs-Tipps

クラス分け試験

研修初日には、たいていレベル別のクラスに分かれるための試験が行われる。期間中の授業はこのテストによって分けられたグループごとに行われることになるが、クラス分け試験で本当のレベルを決めるのは実は難しい。試験によるクラス分けは暫定的なものと考え、クラスのレベルが自分に合わないと感じたら、早めに授業を担当している先生に相談しよう。
短期間で最大限の効果を得るためには、自分に最も合ったクラスで授業を受けることが大切だ。 ただし、多少ついていくのが大変ぐらいの方が上達できる。「ちょっと難しいかな」と思ってもしばらく頑張ってみよう。

積極的に発言しよう

はるばる遠い国まで来て受ける授業だ。とにかく積極的になろう。わからないときははっきりと「わからない」と伝える、疑問があるときはその場ですぐに質問する、「授業の進行を妨げるのでは」とか「こんな質問したら恥ずかしい」といった遠慮や恥は捨てよう。ドイツの先生達は口を揃えて「日本人は文法はできるが、しゃべれない。」と言う。これは「間違えを恐れて、なかなかしゃべろうとしない。」ということだ。世界各国から集まってくる受講生は、間違いなど気にせずにどんどん発言する生徒が多い。彼らに発言権を握られてばかりではもったいない。チャンスを狙ってとにかく発言するようにしよう。

授業中にしょっちゅう辞書を引くのは嫌われる。先生をはじめ、発言者からなるべく目を離さないように。目と耳を集中して相手の言っている内容を理解するように努めよう。

また、授業の進め方や内容について納得が行かない点があったらできるだけ早く直接先生に伝えること。帰国後のアンケートで様々な要望や不満を書きたい気持ちはわかるが、終わってからではなんにもならない。言いづらければ、同じ意見の何人かで要望を伝えてもいい。

授業中の発言の一例

"Ich weiß es nicht."
質問の意味はわかるけれども、答えられないときに使う。逃げに使わないように!
"Sprechen Sie bitte langsamer!"
「ゆっくりしゃべってもらえれば理解できる!」と信じて申し出よう。
" Ich habe Sie leider nicht verstanden."/"Was bedeutet die Frage?"
相手の言っていることや質問の意味がわからないとき
"Was ist das Wort xxxxx?"
会話の中で「この単語の意味がわかればなぁ。。」という状況は多いもの。考えているうちに話が全然耳に入ってこなくなる。 その前にこう質問しよう。
"Ich bin dafür/dagegen."
賛成/反対、と言った後は理由付け"Begründung"もしよう。
"Ich habe eine Frage."
まずはこう言って質問権を得る。どんどん使おう。


ドイツ語の文法表現

日本での授業では、「不定詞」とか「現在完了」とか「接続法」とか、日本語の文法表現を多く使っているが、こちらではこれらは当然ドイツ語で表現される。文法用語は国によって発音の違いはあるが、基本的にヨーロッパ共通言語。文法には強い日本人がドイツ語での文法用語を知らないというだけで授業が見えなくなる、というのは損。こちらの表の文法用語の意味がわかるように準備しておこう。今のキミはどのぐらいわかるだろうか。


新正書法

現在使われているドイツ語の表記の仕方(新正書法)は、様々な議論の末に1998年夏から施行されたもの。 つまり1998年以前に出版された本や雑誌は、全て旧来の正書法で書かれている。ここに新旧正書法の違いの例をいくつかあげておく。

新正書法のルールの一例

(→の前は旧来の表記、→の後が変更後の表記)

▼ “ß”は長母音と二重母音の後にだけ用い、それ以外は”ss”で表記する。
(例)daß→dass, Fluß→Fluss, Kuß→Kuss/Straße→Straße, Gruß→Gruß, außer→außer, weiß→weiß
▼ 複合語の連結部で同じ文字が3つ続く場合、いかなる時も文字の欠落は起こらない。
(例)Schiffahrt→Schifffahrt, Geschirreiniger→Geschirrreiniger, Kunststofflasche→Kunststoffflasche
▼ 動詞同士が結びついた複合語は分けて書く。
(例)kennenlernen→kennen lernen, stehenbleiben→stehen bleiben, sitzenlassen→sitzen lassen
▼ 手紙等のなかでの親称を大文字書きにしない。
(例)Danke für (Deinen→deinen) netten Brief, Ich freue mich (Euch→euch) zu sehen!
▼ 改行の際に“st“の間で分割してよい。/“ck“を改行で分割する際に“k-k“とせず、以下のようにする。
(例)Schwester→Schwes - ter, Geste→Ges - te/Wek - ker→We - cker, Jak - ke→Ja - cke


※正書法の詳細は1冊の本になるほど多岐に渡る。 興味のある人はドイツの本屋で買い求めよう。
 (参考) Duden:"Die deutsche Rechtschreibung" / Gunter Narr Verlag:"Deutsche Rechtschreibung"

世界に友達を作ろう

ドイツ語研修には世界中から学生が集まってくる。いろいろな国の文化を知るうえでも、世界中に友人をつくるうえでも絶好のチャンスだ。こうした場でできた世界の友人と長く交流を続けていれば、世界旅行をするときもずっと楽しくなる。しかしどこの研修に行っても日本人は大勢いることが多い。クラスが日本人で殆ど占められたりすると、せっかくのチャンスをつかみにくい。そんな時はせめて昼食の時は日本人だけで固まらず、積極的に他国の参加者のいるテーブルに行って話をするようにしよう。エクスカーションなども他のクラスの生徒と交流できるいいチャンスだ。自分の国の挨拶の言葉を教えあったりすることから始めてみてはいかが?


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