LUGANO
8月13日(金)いろいろ
ジェノヴァ→ルガーノ
ジェノヴァからスイスのルガーノ(ルガノ)へは、ジェノヴァ・プリンチペ駅からインターシティでミラノまで戻り、チューリヒ行きのユーロシティーに乗り換える。切符は前日に窓口で買っておいたので安心。
イタリアの鉄道では家族割引というのがあり、総額から20%安くなる。コンパートメントの席で、ジェノヴァで買ったフォカッチャやピザを食べ、ミラノで出そうと旅の葉書をしたためためたりして過ごしていたが、この電車、なんだかスピードが出ない。おまけに駅でもないのに途中で停車したりする。ミラノでの乗り換え時間はもともと15分しかなく、だんだん心配になってきた。
これじゃあさっき書いた葉書を、ミラノ駅でポストを探して出すのはつらい。切手も貼っちゃったんだけど、そのあとはもう郵便料金も通貨も違うスイスのルガーノ。そこで、同じコンパートメントに座っていたいい人っぽい若いカップルに、事情を説明して葉書の投函を頼んでみたら、快く引き受けてくれた。この葉書、ちゃんと届いていました。グラッツィエ!
ミラノでは残された数分の乗り換え時間でダッシュでチューリヒ行きのユーロシティに乗れた。新しい電車で、「これはフリコ式だ!」と息子。14時10分、予定通りルガーノに到着した。
ミラノからルガノまで乗ったユーロシティ
ルガーノのホテルは高いので、近くのパラディーソ(Paradiso)というところにあるディシュマ(DISCHMA)というホテルを予約しておいた。パラディーソはルガーノの駅前からバスで10分足らずのルガーノ湖畔にあり、湖畔を歩けばルガーノの旧市街まで散歩できる距離。さっそくその旧市街を散策した。
ルガーノは本当に「スイスのなかのイタリア」か?
ルガーノはイタリア国境に近いイタリア語圏の町。ガイドブックには、「イタリアにいるのでは、と錯覚するほど、言葉はもちろん、気候も、町並みも、食べ物も、それに人々もイタリア的」と紹介されている。
イタリア的な「アバウトさ」はここでは許されないような気がした。そもそも「空気」がイタリアとは違うのだ。
カテドラル前の小さな広場
そんなわけで、イタリアの延長的な気分でやってきたルガーノは、ドイツ語圏のルツェルンが「ドイツ」とは違い、フランス語圏のジュネーブが「フランス」と異なるのと同様に、ルガーノは「スイス」であることを実感。
聖ロレンツォ聖堂
まず、町のシンボルと言われている聖ロレンツォ聖堂(San Lorenzo)に行ってみることにした。道を尋ねるときは、「サン ロレンツォ(聖ロレンツォ)」と言うより「カテドラーレ」と言った方が通りがいい。親切なおばあさんが、教会に向かう坂道の入り口まで案内してくれた。
この坂道は石畳で幅の広い段になっていて、両側にはしゃれたお店が並ぶ素敵な通り。これもとってもスイス的。
登ってきた坂を今度は下り、横道にそれたりしていろいろ散策をしてみる。
旧市街だから古い町並みばかり注目していたが、これを先に知っていれば、この街の違った楽しみ方ができた…
ルガーノ湖の湖畔に出て、湖に沿った大通りを歩く。そんなに標高はないが、湖は山々に囲まれたスイス的な風景が美しい。
教会の脇に、廃線になったケーブルカーのの軌道があり、これに沿った坂道を軌道の上まで上り、湖を下に眺めながら、中心街までぶらぶらと戻った。このあたりは高級住宅街という感じで、大きな住宅が並んでいる。
イタリア語圏最後の夕食はやっぱりイタリアン!
イタリア語圏最後となるルガーノでの晩ごはんはやっぱりイタリアンがいい。最後だし、雰囲気のいいところで食べたい…
ということで、湖畔に近くルネサンス風の素敵な建物に囲まれ、華やかな空気の漂うマンツォーニ広場(Piazza Manzoni)にあるレストランのテラスを選んだ。お値段もなかなかの高値、だけど食べるのはこっちではメインの前の一皿目(Primo piatto)のパスタ類だけなら何とかなる。
pocknが頼んだのはラザーニャ。パリパリの薄皮生地に風味満点の具が美味!子供達が頼んだトマトスパゲッティや奥さんが食べたリングイネもどれもおいしい。
パスタ類4品にスープを二人分つけ、グラスワインとミネラルウォーターを飲んで、お会計は締めて130スイスフランちょい。1万円をオーバーしてしまった。。。チップは5だけ置いた。今回の旅行の食事での最高値。メインディッシュを食べないでこの値段、スイスはやっぱ高いわ。。。
ホテルのあるパラディーソ行きのバスに乗るため、ケーブルカーで駅前まで上った。上から眺める夜景がきれいだった。
ガンドリア
ジェノヴァ
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8月13日(金)いろいろ
ジェノヴァ→ルガーノ
ジェノヴァからスイスのルガーノ(ルガノ)へは、ジェノヴァ・プリンチペ駅からインターシティでミラノまで戻り、チューリヒ行きのユーロシティーに乗り換える。切符は前日に窓口で買っておいたので安心。
イタリアの鉄道では家族割引というのがあり、総額から20%安くなる。コンパートメントの席で、ジェノヴァで買ったフォカッチャやピザを食べ、ミラノで出そうと旅の葉書をしたためためたりして過ごしていたが、この電車、なんだかスピードが出ない。おまけに駅でもないのに途中で停車したりする。ミラノでの乗り換え時間はもともと15分しかなく、だんだん心配になってきた。
これじゃあさっき書いた葉書を、ミラノ駅でポストを探して出すのはつらい。切手も貼っちゃったんだけど、そのあとはもう郵便料金も通貨も違うスイスのルガーノ。そこで、同じコンパートメントに座っていたいい人っぽい若いカップルに、事情を説明して葉書の投函を頼んでみたら、快く引き受けてくれた。この葉書、ちゃんと届いていました。グラッツィエ!
ミラノでは残された数分の乗り換え時間でダッシュでチューリヒ行きのユーロシティに乗れた。新しい電車で、「これはフリコ式だ!」と息子。14時10分、予定通りルガーノに到着した。
ミラノからルガノまで乗ったユーロシティ
ルガーノのホテルは高いので、近くのパラディーソ(Paradiso)というところにあるディシュマ(DISCHMA)というホテルを予約しておいた。パラディーソはルガーノの駅前からバスで10分足らずのルガーノ湖畔にあり、湖畔を歩けばルガーノの旧市街まで散歩できる距離。さっそくその旧市街を散策した。
ルガーノは本当に「スイスのなかのイタリア」か?
ルガーノはイタリア国境に近いイタリア語圏の町。ガイドブックには、「イタリアにいるのでは、と錯覚するほど、言葉はもちろん、気候も、町並みも、食べ物も、それに人々もイタリア的」と紹介されている。
だけど、この町を歩いた第一印象は、この日の朝までいたイタリアとはかなり違う。町中はどこもこぎれいで、人々の感じは、どこか「キチッ」としている。 |
イタリア的な「アバウトさ」はここでは許されないような気がした。そもそも「空気」がイタリアとは違うのだ。
カテドラル前の小さな広場
そんなわけで、イタリアの延長的な気分でやってきたルガーノは、ドイツ語圏のルツェルンが「ドイツ」とは違い、フランス語圏のジュネーブが「フランス」と異なるのと同様に、ルガーノは「スイス」であることを実感。
聖ロレンツォ聖堂
まず、町のシンボルと言われている聖ロレンツォ聖堂(San Lorenzo)に行ってみることにした。道を尋ねるときは、「サン ロレンツォ(聖ロレンツォ)」と言うより「カテドラーレ」と言った方が通りがいい。親切なおばあさんが、教会に向かう坂道の入り口まで案内してくれた。
この坂道は石畳で幅の広い段になっていて、両側にはしゃれたお店が並ぶ素敵な通り。これもとってもスイス的。
道なりにカーブした先、階段を上った広場に、大きな時計のある塔を持ち、どっしりとしたカテドラルが、湖と町を見下ろすように建っていた。 ガイドブックに「ファサードの彫刻がすばらしい」と書いてあった通り、入口の上に施された大理石のレリーフは精巧で美しい。 教会の中に入ると、円いバラ窓をはじめ、ステンドグラスが鮮やかな光彩を放っていた。教会内部は意外とシンプルで、淡い色調のフレスコ画が似合う。 |
登ってきた坂を今度は下り、横道にそれたりしていろいろ散策をしてみる。
ルネサンス風の明るい色調の建物に囲まれた広場などは、旧市街的な美しさを持っているが、ルガーノは旧市街と呼ばれる地区内にも新しく、おしゃれな建物が多い。大きなショッピングスクエアもあれば、銀行やオフィスビルもよく見かける。 帰国してからNHKの「世界ふれあい街歩き」でルガーノをやっていたが、ボッタという世界的現代建築家の建物など、ルガーノは新しい時代を先取りする街だとか。 | 巨大なクロワッサン! |
旧市街だから古い町並みばかり注目していたが、これを先に知っていれば、この街の違った楽しみ方ができた…
ルガーノ湖の湖畔に出て、湖に沿った大通りを歩く。そんなに標高はないが、湖は山々に囲まれたスイス的な風景が美しい。
湖畔の通りから一本内側のナッサ通り(Via_Nassa)に入り、そこをぶらぶらと南下して行った。ナッサ通りはアーケードが続き、高級感漂うしゃれたお店が入った、立派なファサードを持つ建物が並ぶ。どこの店も高そう… ナッサ通りの南の端はルイ―ニ広場(Piazza Luini)という広場になっていて、ここがルガーノの街の端になる。 |
聖マリア・デリ・アンジオーリ教会 そのルイーニ広場に面して、赤茶けて古びた教会があった。中に入ると、シンプルな印象を持った聖ロレンツォ聖堂より、更に質素で静かな空間が広がっていた。 たくさん描かれているフレスコ画になぜか引かれた。大規模な聖書の一場面を描いたもの、中世の時代の町の風景、それに最期の晩餐が描かれた壁面もあった。 どの描もかすれて随分長い年月を感じさせるが、淡い色彩でシンプルなタッチで描かれていて、ダ・ビンチの「最後の晩餐」に通じるものを感じた。 このあと、あちこちのお土産屋に、ここの教会のフレスコ画の絵葉書が売られているのを見つけた。この教会の名は聖マリア・デリ・アンジオーリ教会(Santa Maria degli Angioli)という観光名所のようだ。 帰国してからガイドブックを読み返していたら、この教会は500年もの歴史を持ち、堂内のフレスコ画はどれも、ダ・ビンチと並び称される巨匠ベルナルディ・ルイーニにより描かれたものだと知った。そう言えば、この教会はルイーニ広場に建っていた! なんだか異様なほどに絵に引きつられたのはそのせいか!こんな価値のある絵がいとも普通に町中にあるというのがなんだか不思議だった。 |
教会の脇に、廃線になったケーブルカーのの軌道があり、これに沿った坂道を軌道の上まで上り、湖を下に眺めながら、中心街までぶらぶらと戻った。このあたりは高級住宅街という感じで、大きな住宅が並んでいる。
途中、大きなCOOPがあった。店内はデパートのように充実した品揃え。スイスだけあって、お土産用のチョコレートもいろいろあった。下のフロアの出口からは、さっき歩いたナッサ通りに出られる。斜面をうまく利用している。 この斜面をケーブルカーが頻繁に往復している。ホテルに帰るときに駅前のバス停に行くために乗ったが、市民の足代わりという役目を担っているためか、切符は一人1.1スイスフランと、スイスのケーブルカーにしては安かった。 |
イタリア語圏最後の夕食はやっぱりイタリアン!
イタリア語圏最後となるルガーノでの晩ごはんはやっぱりイタリアンがいい。最後だし、雰囲気のいいところで食べたい…
ということで、湖畔に近くルネサンス風の素敵な建物に囲まれ、華やかな空気の漂うマンツォーニ広場(Piazza Manzoni)にあるレストランのテラスを選んだ。お値段もなかなかの高値、だけど食べるのはこっちではメインの前の一皿目(Primo piatto)のパスタ類だけなら何とかなる。
pocknが頼んだのはラザーニャ。パリパリの薄皮生地に風味満点の具が美味!子供達が頼んだトマトスパゲッティや奥さんが食べたリングイネもどれもおいしい。
パスタ類4品にスープを二人分つけ、グラスワインとミネラルウォーターを飲んで、お会計は締めて130スイスフランちょい。1万円をオーバーしてしまった。。。チップは5だけ置いた。今回の旅行の食事での最高値。メインディッシュを食べないでこの値段、スイスはやっぱ高いわ。。。
ホテルのあるパラディーソ行きのバスに乗るため、ケーブルカーで駅前まで上った。上から眺める夜景がきれいだった。
ガンドリア
ジェノヴァ
夏のヨーロッパ家族旅行2010メニューへ
コメントありがとうございます。
マイナーな町中心の旅ですが、
まだまだ更新は続きますので、
またご覧下さい。
素敵な湖ですね
そして綺麗な街
美味しい料理
素敵な旅です、