今日のドラマは、神戸というだけで駄目でが、
舞台となった新聞社でのバイト経験があるので
またそれだけでくるものもあり。
涙腺が弱くなりいけませんねぇ。
バイトは編集局補助。
補助といっても文字通りのただの使い走りで、
夕方は県庁、県警、海洋気象台などを、
ドラマにも出ていたマーク付腕章を借りて、
これもドラマにでていたような旗がついた車両部の車両に
乗っけてもらったりあるいは、
目の前の三宮駅前のタクシーを捕まえて、
原稿回収に走りまわったした。
毎晩やってくる朝刊締め切り直前には、
あの倒壊してしまったビルの中を、
短距離走のようにダッシュしていた。
バイトしていた当時は新聞編集には、
コンピュータはまだ使われず、
わら半紙の原稿用紙と太い黒と赤の鉛筆、
それに活字組みの組版、輪転機が中心。
金属音が響く中、
刷り上がった大きな校正紙を重ならないように
くしゃくしゃにならないように、
うまく風に泳がせるようにして校正ルームに走る。
待ち受ける整理部のみなさんに素早く渡す。
もちろん朱入れが終わったものを渡されれば逆に走る。
それを何度も繰り返す。
広域、播磨。阪神、神戸、軟派、硬派、一面・・・と
各ページ毎に締め切り時間は微妙にスケジュールが配置されている。
バイトと常勤入れて4人程度のチームで、
週ほぼ6日、夕方から夜中まで入る形で
半年ほどバイトした。
マークを見て久しぶりに
輪転機や活字の音やにおいを思い出した。
そして震災後4日後にようやく実家前にたどり着いたときの
埃っぽい空気、空にあふれるヘリコプターの爆音、
そして何よりも
全てが歪み傾き亀裂を生じている光景を思い出した。