作文を指導する際に最も注視していることの一つに、「目的語を明確にさせる」ということが挙げられます。
日本語の会話では、目的を明確に言わなくとも、目的が伝わることが多いため、目的語を省いて会話することが多いようです。
例えば、「これ(を)食べる」と問いかけられた場合、「うん、食べる」で用は足りますね。
しかしながら、これは、臨場感のある会話の中でこそ有効なのでありまして、作文でこれをやってしまいますと-----読み手の全ては、この臨場感を持ち合わせませんから-----言わんとすることが、ぼやけてしまいます。
ですから、目的語を省くことが、日常化している日本人ならばこそ、作文での目的語の使用法には、十分な注意を払うことが必要となります。
目的語とは、「~を」や「~に」のことです。
作文では、特にこれを気をつける。日常会話でも意識して使う。自分の意思を正確に伝えるために重要な表現法の一つです。
補記: 英語は、目的語を多用する言語です。アメリカでは、討論や作文を重要視する傾向にありますが、言語的な背景が少なからず、影響しているのでしょうか。
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