以前の中学入試の話。
帰国子女のお子さんで6年の4月に入塾。
志望校も記述問題の多い某TOP校。
四谷の偏差でも15位足らないし、
正直、駄目だと思いつつも、こちら側が
諦めてはいかんと常に前向きに授業。
それでも、国語の授業なんかしていると、
色々な動詞を使って表現するのが苦手で、
常にひとくくりに「やる」で答案を作る
ような子でしたので、根負けしそうな
日々が続きました。
しかし、12月にもなると、その子の
学力・記憶力・集中力ともに開花し始め、
二月の受験では、3校中2校(いずれもTOP校)に合格。
「結局」で締めくくるのは、少々乱暴ですが、
その子のモメンタム(momentum/契機)がいつ
やってくるのかが勝負には最重要じゃないかと...
子どもの学力はいつ伸びるのか、
わからないものです。
ですから、大人の勝手で、その子が
理解できる身の丈のものばかり
提供していると、学力って伸びないんです。
いつやってくるかわからないそのモメンタム
を意識して授業を展開する。
入試までに効果が出れば講師冥利に尽きますね。
余談ですが、私の授業のテーマは、
1.板書の速さ
2.問題の難易度
3.話す速さ
4.話題
について、常に生徒の身の丈以上のものを
提供する。
ですから、いくら授業準備したって、
いかに臨機応変に対応できるかが
重要なんですね。
そういえば、臨機応変にできなかった
20代は、相当、生徒さんに悪いことをしました。
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
もし英語の苦手なお子さんが
いらっしゃるのであれば、
以下を是非とも参考にして頂きたい。
英語が苦手になる原因の一つに
代名詞の使い分けがあります。
これは日本語で簡単にチェックできますので
おうちで実践してみて下さい。
□次の語句を一語の代名詞に直しなさい。
1.私と彼 → 私たち(we)
2.あなたと彼 → あなた方(you)
3.リサと彼 → 彼ら/彼女ら(they)
4.その本とペン → それら(they)
とこんな感じです。
もし、お子さんが現在中学生で、上記の問題に
即答できないとすると、状況はかなり深刻です。
英語だけは、初期教育が圧倒的に重要ですので、
何らかの手立てを講じて下さい。
Los Angelesには、以前、列車が運行していたが、
その大部分が廃止されてしまった。
石油王であるHoward Hughesが石油の利権拡大を
狙い、車社会の普及のため、政府に圧力をかけたとの
説。
アメリカでは、結構有名な話だが、こういったネタ振り
も含めて授業は成立すると考えている。
pressure group(圧力団体)、interest group(利権団体)
等の言葉も併せて教えたい。
政治科学(political science)の分野では、頻出の用語でもある。
She said to me that the road was crowded.
(彼女は、その道は混んでいると私に言った。)
この文には、「変な」ところが一つあります。
さて、それは...
実は、文法的に間違いはないのですが、
thatの構文ではsaid toの代わりにtold
を使うのが日常的です。
ですから、said toは非日常的になってしまうので、
「変」なのです。
本日は、アメリカ留学時代の思い出話。
政治を専攻していたのですが、
強烈に覚えているフレーズがあります。
「アメリカでは、学術的に政治を表す語として
POLITICSは用いられない。今の時代は、
POLITICAL SCIENCE(政治科学)
と呼ぶのが普通だ」と教授陣。
政治は、科学的な裏付けが必要な学問で
なければならないとのことです。
全ての学問=科学
これぞアメリカ的思考です。