亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

甲状腺薬チラーヂンは夜、飲むのがいい?

2010-06-27 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
雨がしとしと。息の詰まるような湿度は苦手ですが、ゆるくエアコンの効いた部屋で雨音を聞いている分には、好きな季節です♪

甲状腺に朝のコーヒーはよくない?という話を、米国甲状腺協会のマリー・シャモンさんから聞きました。

カルシウム剤、鉄剤や食事と一緒に甲状腺薬(チラーヂン)を摂ると、吸収がよくないというレポートがあったこともありますが、コーヒーもT4の吸収を25-57%もさげる、という報告が2008年にあったようです。(Thyroid. 2008 Mar;18(3):293-301
朝のコーヒーを飲むのを止められないなら、夜、チラーヂンを飲んでみたいと主治医に話してみるのもいいんじゃないかなぁと言われました。なるほどー。

チラーヂンは、朝、起きたてのときにコップ1杯のお水と一緒に飲んで、食事は30分しないのがいい、という報告はずいぶん前から言われています。

実は、わたし自身はチラーヂンは飲んでいないのですが、バセドウでアイソトープ治療をした後、甲状腺機能低下症の治療で苦闘しているあやっぺさんが、最近、チラーヂンの分散服用(朝昼晩と就寝前)に挑戦するという話を聞いて、そういう例がないかなと思っていたところだったので、ちょっと興味を持ちました。

甲状腺ホルモンの中でも持続の長いT4を補助するチラーヂンは、持続性が長いのだから分割して飲んでも意味がないという先生もいます。
でも、食事の干渉を受けているという説によれば、就寝前に多めに服用するようなやり方も有効な例があるかもしれませんね!
ちなみに、活動性の高いT3のチロナミンの場合は、夜飲むと、眠れなくなったりするので、日中に分散して飲む形がいいようです。

ある研究者によると、夜、チラーヂンを飲むメリットは3つ。
1)チラーヂンを飲んで30分は食事を避けたいところ。就寝前はそれを気にする必要がない。
2)夜は腸の動きが緩やかで、吸収も穏やかになる。
3)T4から活動性の高いT3への変換は、夜の方がさかん。
(Clinical Endocrinology 66 (1), 43–48)

確かにメリットがある可能性もありそうです。

チラーヂンについては、意外と、薬を飲む時間帯を気にしている先生は少ないような気がするから、外来のときに、論文の抄録のページをプリントアウトしたものを持って行って、「先生、こんなの見つけたんですが、夜、飲んでもいいですか?」と相談してみるのがいいのかもしれませんね!

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2 Comments

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参考になりました。 (りょう)
2010-06-27 11:00:54
私も、服用する時間を気にしてます・・・。

事実、去年までの病院では、他の薬もあったので朝、昼、夜の3回で飲んでました。
今年に入って、少し体重増加がありました。

明らかにホルモン不足を指摘され何故3回に分けているのか先生に言われましたが、こっちこそ聞きたかったので、3月から朝にまとめて飲んでます。今はホルモンが多いくらいになってます。
確かに、食事内容や、他の薬との兼ね合いもあるので、勝手に朝食後、1時間~2時間の間には飲んでます。

これっていけないのだろうか???
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まずは、同じ形がいいみたいです (ぷろぱ)
2010-06-28 00:42:54
りょうさん、こんばんは!
薬を飲む時間帯って気になりますね。

りょうさんは、1日3回から朝1回に変えたんですね。
ちょうど温かくなってきて、甲状腺ホルモンの量も増えていく時期だから、一概に言えないですが、効果が違うのかもっていうのは興味深いです。
朝ごはんの1~2時間に飲むことについても、ぜひぜひ、先生とお話してみてください!

他の薬があるときは、飲み忘れをし
ないために、1日3回にわけて服用するにおっしゃる先生もいらっしゃるようです。その方が間違えにくいようで。

基本は、同じ飲み方にして、薬の量の調整をするってことみたいです。
極端に言うと、毎日、同じ量のコーヒーを飲む人なら、それにあわせて、薬の量を調整しても問題ないんだという考えもあるようですね。
今日は朝だけ、翌日は3回にわけて、というように、いろいろ変えると、値が安定しないこともあるようで、量の調整も難しくなってしまうと聞きました。

調整が難しい場合には飲む時間帯を相談するというのが臨床試験的にも有効ってのが、ちょっと朗報だと思います♪
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