感染症か!?と大騒ぎをしている最中にも、いつもの内分泌の外来に行ってきました~。
内分泌だけの外来だったのに、検査室に行ったら、いつもは膠原病からオーダーされる検尿が入っていて、あれ?誰かが症例報告するためにデータを揃えているのかしら?なんて思いながら、診察です。
先生が他科のカルテを読んでいてくださったみたいで、感染症の件も「たいへんでしたね、でも立派だと思います。」と迎えてくれました。
そんなこんなで、バタバタしていたけれど、甲状腺ホルモンの値はやや低め。皮膚の上から触る甲状腺の幅は3.9cmと、このところでは稀に見る小さくなりっぷりに、2人でびっくりしました。一般に暑い夏は甲状腺ホルモンの分泌は増えて、甲状腺自体も大きくなりがちなものなのですけれど。
そこから血液検査の経過や古いカルテを見ながら、前はもっと甲状腺機能亢進症の症状が前面に出ていたけれど、低下症の症状が増えてきているんじゃないか?ということで、いろいろと先生とこれまでのことを振り返りました。
2006年くらいに、膠原病の先生から甲状腺の先生に紹介されて観察が再開した頃は、バセドウ病の抗体は1回だけかすかに陽性というくらいだったのに、もっと手が振るえたり汗だくになったり、動悸がひどかったり、お腹がすごくすいてご飯もしっかり食べるのに痩せていったりしていて、甲状腺機能亢進症っぽい症状もありました。冬のさなかに隣のビルにいくのにみんながコートを着ているなか、わたしはコートがなくても平気だったりもしました。
気がついて見ると、今は甲状腺機能低下症っぽい部分が増えています。寒がりですし、腕をまっすぐ伸ばしても手が震えないときもあります。食事は減っているのに、ほっておくとどんどん太ります。もちろん年齢的に代謝が落ちたということも考えられますが、それにしても変化が極端だとずっと感じていました。関節のごわごわとした感じも、甲状腺機能低下が影響している可能性があるかもしれません。
バセドウ病の場合は、お薬で治療を続けているうちに抗体が陰性になって甲状腺ホルモンの量も減って落ち着くことがありますし、手術やアイソトープ治療で意図的に低下症にすることもありますが、そういう場合は甲状腺ホルモンをお薬で足してあげると体調が戻ったりします。
わたしの場合は、抗体はずっと陰性で甲状腺ホルモンの量はあいかわらず多いという状況。つまり、ホルモンがあるのにうまく使えないという不応症の状況が強くなってきているという、ちょっと奇妙な状況です。
そんな話から、次には、ひさしぶりに基礎代謝の値を検査してみましょうか、ということになりました。これでほんとに代謝が低下しているか見えてきます。
基礎代謝の検査って、早寝をして朝イチのほとんど動いていないときに、絶食・絶飲でじっと寝て呼気を計測するというものなのですが、じっとしてなきゃダメで、本を読んだりおしゃべりするのもダメだけど、眠ってはダメ、というもの。寝起きでじっとして起きているのはなかなか厳しいものがあるのです。個人的には、へろへろになるまで息を吐く、肺機能検査より苦手だったりしますが、頑張ります~!
それから、家族は?というようなことも聞かれたので、「どこかで報告されるのですか?」と聞いたら、いやいや…と苦笑されながら、うまくいけば、甲状腺ホルモン不応症のワークショップで情報交換してもらえるといいかと思って、ということでした。やっぱり♪
甲状腺ホルモン不応症の80%くらいの人は、甲状腺に関わる遺伝子に変異があるそうですが、20%くらいの人はその領域に変異がありません。わたしもそのひとり。小さな子どもを除いて、そういう人の病気の原因なんて議論が出てくるといいなぁ、なんて言っていたら、「いや、率直に言って、原因研究も治療法もそんなに進んでいるわけではないから、期待はさせたくない」と先生。そりゃそうですね。
わたしのように短期間に亢進から低下に転じていくお話は、あんまり聞きませんから、「こんな人もいるんです」という報告がどこかの先生のインスピレーションにひっかかったらラッキーです。
もっと大きな目で見ると、日本でも進められている、甲状腺ホルモン不応症の診断ガイドラインの整備にプラスになるといいなぁと思います。
そんなことなら、T3、T4(タンパク質と遊離して活動できる状態にもなっていない甲状腺ホルモン)の値も測ってもらって、異常タンパク質との兼ね合いをみてもらったり、いろんな検査を受けてもよかったのに、なんてマニアックなことを考えながら、楽しい外来でした♪
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内分泌だけの外来だったのに、検査室に行ったら、いつもは膠原病からオーダーされる検尿が入っていて、あれ?誰かが症例報告するためにデータを揃えているのかしら?なんて思いながら、診察です。
先生が他科のカルテを読んでいてくださったみたいで、感染症の件も「たいへんでしたね、でも立派だと思います。」と迎えてくれました。
そんなこんなで、バタバタしていたけれど、甲状腺ホルモンの値はやや低め。皮膚の上から触る甲状腺の幅は3.9cmと、このところでは稀に見る小さくなりっぷりに、2人でびっくりしました。一般に暑い夏は甲状腺ホルモンの分泌は増えて、甲状腺自体も大きくなりがちなものなのですけれど。
そこから血液検査の経過や古いカルテを見ながら、前はもっと甲状腺機能亢進症の症状が前面に出ていたけれど、低下症の症状が増えてきているんじゃないか?ということで、いろいろと先生とこれまでのことを振り返りました。
2006年くらいに、膠原病の先生から甲状腺の先生に紹介されて観察が再開した頃は、バセドウ病の抗体は1回だけかすかに陽性というくらいだったのに、もっと手が振るえたり汗だくになったり、動悸がひどかったり、お腹がすごくすいてご飯もしっかり食べるのに痩せていったりしていて、甲状腺機能亢進症っぽい症状もありました。冬のさなかに隣のビルにいくのにみんながコートを着ているなか、わたしはコートがなくても平気だったりもしました。
気がついて見ると、今は甲状腺機能低下症っぽい部分が増えています。寒がりですし、腕をまっすぐ伸ばしても手が震えないときもあります。食事は減っているのに、ほっておくとどんどん太ります。もちろん年齢的に代謝が落ちたということも考えられますが、それにしても変化が極端だとずっと感じていました。関節のごわごわとした感じも、甲状腺機能低下が影響している可能性があるかもしれません。
バセドウ病の場合は、お薬で治療を続けているうちに抗体が陰性になって甲状腺ホルモンの量も減って落ち着くことがありますし、手術やアイソトープ治療で意図的に低下症にすることもありますが、そういう場合は甲状腺ホルモンをお薬で足してあげると体調が戻ったりします。
わたしの場合は、抗体はずっと陰性で甲状腺ホルモンの量はあいかわらず多いという状況。つまり、ホルモンがあるのにうまく使えないという不応症の状況が強くなってきているという、ちょっと奇妙な状況です。
そんな話から、次には、ひさしぶりに基礎代謝の値を検査してみましょうか、ということになりました。これでほんとに代謝が低下しているか見えてきます。
基礎代謝の検査って、早寝をして朝イチのほとんど動いていないときに、絶食・絶飲でじっと寝て呼気を計測するというものなのですが、じっとしてなきゃダメで、本を読んだりおしゃべりするのもダメだけど、眠ってはダメ、というもの。寝起きでじっとして起きているのはなかなか厳しいものがあるのです。個人的には、へろへろになるまで息を吐く、肺機能検査より苦手だったりしますが、頑張ります~!
それから、家族は?というようなことも聞かれたので、「どこかで報告されるのですか?」と聞いたら、いやいや…と苦笑されながら、うまくいけば、甲状腺ホルモン不応症のワークショップで情報交換してもらえるといいかと思って、ということでした。やっぱり♪
甲状腺ホルモン不応症の80%くらいの人は、甲状腺に関わる遺伝子に変異があるそうですが、20%くらいの人はその領域に変異がありません。わたしもそのひとり。小さな子どもを除いて、そういう人の病気の原因なんて議論が出てくるといいなぁ、なんて言っていたら、「いや、率直に言って、原因研究も治療法もそんなに進んでいるわけではないから、期待はさせたくない」と先生。そりゃそうですね。
わたしのように短期間に亢進から低下に転じていくお話は、あんまり聞きませんから、「こんな人もいるんです」という報告がどこかの先生のインスピレーションにひっかかったらラッキーです。
もっと大きな目で見ると、日本でも進められている、甲状腺ホルモン不応症の診断ガイドラインの整備にプラスになるといいなぁと思います。
そんなことなら、T3、T4(タンパク質と遊離して活動できる状態にもなっていない甲状腺ホルモン)の値も測ってもらって、異常タンパク質との兼ね合いをみてもらったり、いろんな検査を受けてもよかったのに、なんてマニアックなことを考えながら、楽しい外来でした♪
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