亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

妊娠とバセドウ病のお薬

2009-04-10 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
ちょっと外出したら、桜吹雪につつまれました♪ 気持ちがいい天気です~。

今は、妊娠の予定はまったくないし、体調からも環境からも考えられないんですけど(笑)、お片づけで資料がまとめて出てきたので、さわりをちょっと♪

以前、バセドウ病と言われていて、それがなかなか寛解しないどころか、薬への反応も悪い状況がつづいていた頃、妊娠はしない方がいいですね、と話したら、当時の若い担当医は「そんなこと言わないで、妊娠をめざしましょうよ」と話してくれました。それで、いろいろ勉強したことがありました。
ちなみに、同じとき、膠原病の調子がよくなかったので、膠原病の先生たちに相談したら、「妊娠を希望するなら、最大限の応援はするよ。でも、10ヶ月維持するのは簡単じゃないし、育てるのも、簡単じゃないからね。子どもから感染症をもらうだけでも、今の状態だったら、厳しいこともあるかもしれないよ。周りの人が助けてくれる環境をしっかり作るのがいいかも。」という話をしてくれたことがありました。

ともかく、万が一(?)のために、甲状腺の分泌を抑える薬は、メルカゾールでなくて、プロパジールを採用していました。
実は、メルカゾールの方が、効き目の切れ味もよく、安定していて、持続時間も長いと言われています。Anca関連血管炎に限らず、皮疹などの副作用も少ないという人もいます。でも、メルカゾールは8週未満の妊娠初期の使用で、いくつかの奇形の報告があるため、胎盤や母乳を通した影響が少ないと言われるプロパジールを採用することが多いそうです。

けっこう具体的に、いろんな先生に相談してみたことがあります。
意外と、メルカゾールできちんと甲状腺ホルモンの量をコントロールする方がいい、甲状腺ホルモンがコントロールできていないことの影響の方が大きい、という先生もたくさんいました。というのは、奇形というのは、薬を使っていなくても、ある確率(2-3%くらい)で生まれていて、因果関係がよくわからないという説があるからです。
ただ、別の先生は、メルカゾールの場合は、特に頭皮欠損のような特徴的な奇形の確率が高いという先生もいて、妊娠の予定があるなら、プロパジールに切り替えて、値が安定してから、妊娠した方がいいとおっしゃったり。
また別の先生は、メルカゾールで起きる奇形は、手術で対応できるものがほとんどだから、メルカゾールで母子の体調をよく管理しながら、対応するのがいいとおっしゃっていました。

定説が確立されたわけではないのですが、因果関係がきちんと解明される前に、メルカゾールの添付文書に副作用として書き加えられたようだ、ということは、いろんな先生がおっしゃっていました。
そんなわけで、妊娠の初期に、知らずにメルカゾールを使っていたからといって、中絶するなんてことは、今は、勧められないそうです。

じゃあ、わたしは、というと、副作用で使えなくなるまでプロパジールを使いましたが、案外、思い切ってメルカゾールに切り替えて、きちんと甲状腺ホルモンの値をコントロールすることを優先してもよかったかなと思ったりもします。あるいは、本気で妊娠を考えるなら、アイソトープを考えたかもしれません。
結果的に、わたしの場合は、甲状腺ホルモン不応症がわかり、どんどん不応の症状が進んでいるので、アイソトープしなくてよかったわけですが(笑)

それから、妊娠すると増えるHCGというホルモンは、TSHにちょっと似ていて、甲状腺を刺激するので、妊娠初期には、甲状腺ホルモンが増えてしまったり、逆に、TSHが抑制されたりしがちのようです。だから、切迫流産しそう、というような場合は別として、甲状腺ホルモンの値に右往左往しないようにするそうです。中期・後期には、値が安定することもあるので、様子をみつつ。
あとは、お母さんの甲状腺ホルモンに対して、赤ちゃんのホルモンの方が少なめであることが多いようで、少し高めの値に調整するそうです。そうでないと、赤ちゃんの発育に影響しますものね。

若い女性に多い病気だけに、いろんな人に「どうなんでしょう?」と聞かれます。
わたしはお医者さんじゃないし、定説もないから何とも言えないですが、やっぱり偏った一部の情報だけじゃなくて、先生によく相談しながら、しっかり自分で決断して進めるのがいいんだろうなということを、シミジミ思います…。

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4 Comments

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バセですが妊娠が夢です (葉月)
2009-04-10 23:40:57
ぷろぱさん初めまして。
3月にバセドウ病と診断され当初から妊娠を希望している者です。治療開始時はメルカゾールを処方されていましたが、強い関節痛の副作用が出たのでプロパジール(チウラジール)に変更となりました。
担当医もメルカゾールでの奇形については断言できないが、妊娠を希望するならプロパジールで経過を見る場合が最近は多いとの事でした。
私はまだまだ妊娠出来る状態ではないのですが、気長にバセドウ病と付き合っていこうと思ってます。

ぷろぱさんのブログは大変勉強になります。これからも参考にさせて頂きます。お身体大事になさってくださいね。
貴重なスペースありがとうございました。
返信する
ようこそ♪ (ぷろぱ)
2009-04-11 22:06:31
葉月さん、はじめまして!

ブログを拝見しました。
新婚さんほやほやで、先月、バセドウ病がわかったところなんですね。腎炎と長くつきあってらっしゃるからか、書かれている内容が明快で、びっくりしました。

昨年末のデータで、抗Tg抗体、抗TPO抗体が院生で、TSHが感度以下、FT3が20以上、FT4が9.07ということですから、先生がおっしゃるように、「ぶっちぎりでバセドウ病で間違いない」という感じですが、ということは、体調はたいへんだったのではないでしょうか。
治療がはじまって、副作用は別として、お薬がよく効いているようで何よりです。

新婚さんで、いろんな事情から妊娠を期待されるという状況…、わたしも経験しましたが、ほんとうに周りのことを思えば思うほど、切ないと思います。
状況をすべて存じ上げているわけでもないですけれども、葉月さんが元気になることは大事なんだと思います。どうか、それを後回しにしないでくださいね。

またぜひコメントくださいな。
今後とも、よろしくお願いします♪
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お返事ありがとうです (葉月)
2009-04-13 17:48:12
なんだか血液検査の分析までしていただいて、重ね重ねありがとうございます。

多分私の場合は二年くらい前からバセドウだった気がするので、治療を始めて結果がついて来てくれればいいなと思ってます。
温かい言葉をかけてくださって、ウルっと来てしまいました(笑)

こっそりまた覗かせていただくので、こちらこそ宜しくお願いします♪
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こちらこそ (ぷろぱ)
2009-04-13 21:01:08
葉月さん、こんばんは。

ついついデータを眺めてしまって、すみません…!
ほんとに、このまま落ち着いていくといいですね。

ちょうどわたしも体調が今いちなときで、コメントをいただいて、元気をいただきました♪

また気軽にコメントくださいね!
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