去年のGW、長年行きたかった五島列島へ、ついに行くぞ!と友人と計画した。
九州へ上陸してからさらに船で島へ渡らねばならないし、台風の影響も大きく冬は風が強いと聞いていたので、
穏やかな季節に、日数にも余裕を持って行きたい。いろいろ調べてみるが複数の島に点在する教会を巡ろうと思うと
船の時刻や島内交通の面からなかなかハードルが高く、いつものように現地で行き当たりばったりというわけには
いかず、一部は現地発のツアーに参加することにする。
今回は福江島メインの下五島のみと割り切って福江に3連泊でゆっくりすることにした。
コロナ明けのGW、ほぼ完璧に手配して、いざ当日。行きは博多港から夜行のフェリー「太古」に乗る予定で、
仕事を終えたら福岡へ飛び、前泊している友人と博多港で合流することにしていた。
ところが・・・友人から朝イチ連絡が。
博多港から福江行きのフェリー太古が悪天候のため欠航になったと。なぬ~~~!?
夜行フェリーで翌朝福江に着いたら昼イチの教会めぐりツアーに参加予定なのだ。一瞬頭の中が真っ白に・・・
確かに前日まで季節外れの荒天だったけど、今夜ぐらいには落ち着くはずなのに、欠航だなんてせっしょうな(涙)
急遽、博多空港から長崎へ移動して泊まり、朝イチのジェットフォイルで福江へ行くルートに変更。
せっかく発売日に秒殺で押さえた太古の個室、とても残念だが、、、リカバリーできたのは冷静に判断して
即座に宿と船を押さえてくれた友人のおかげ。感謝〜!
出だしから想定外のアクシデントに見舞われた五島旅だったが・・・何とか無事に福江港に到着。カラフルな船が
たくさん停まっていて楽しいな!
3連泊でお世話になる宿は「ビジネスホテルさくら」。もっと旅情のある旅館やリゾートホテルに泊まろうと
思ったのにちょっと出遅れたため空きがなく、立地重視で決めたのだが、いやいや、とってもいい宿だった!!
何せ、朝食に五島牛が出てくるのだから(笑)
荷物を置いたらツアーの時間まで福江のまちなかを見て歩こう。
武家屋敷通りは独特の石塀が両側に延々と続いていて壮観!風格ある薬医門がいくつも見られる。
しかし風雨にさらされ朽ちてしまうのか古い建物はほとんどない。
切石積や野面積の石塀の上に卵大~こぶし大の玉石をかまぼこ状に盛り上げてあるのが特徴的。
これは「こぼれ石」と言うそうだが、かわいくて何度でも撮ってしまう。
端は半円形に整形した石で留めてあるのも珍しい。
この武家屋敷通りでこちらの松園邸は唯一建築当初の古い建物が残るというので期待して入ったのだが、、、
これ本当に古いの??説明板によると、1863(文久3)年築で、何度か修理は重ねているが藩政当時の
武家屋敷が当時のまま残されている、という。。。
現在、山本二三美術館として使われており、中は全部改装されていて壁一面に展示が(汗)。
長崎県五島市出身のアニメーション映画・美術家で、ジブリ作品も多数手がけた山本二三氏の作品や展示は
とても素晴らしいので別の建物でもっと大々的に展示する方が良いと思うし、せっかく古い松園邸は
古さを生かした施設にすれば良いのになぁ。。。
ふるさと館は観光の拠点施設だが、こちらも門や石垣は古いが建物は古くない。
火山の石を組んだ庭園は残っていて、南国っぽい雰囲気を醸している。
ほんとにこぼれるように積まれた石。モルタルなどで固めてあるわけでもなさそうだが崩れないのだろうか。
まちの中央にある石田城(福江城)は天守閣などは残っていないもののすごく立派な堀や石垣があって、
多分石垣の大規模改修などしてないのだろう、オリジナル度が高そう。野面積みと切石積が混在する石垣は
苔むし具合もいい感じ。
本丸跡地には五島高校があり、城内に五島観光歴史資料館や文化会館、図書館などの公共施設があるのは
だいたいどこの城跡も同じ。
舟入も残っている。
この石田城、1863(文久3)年に完成しているのだが、幕末も幕末、もう明治間近だ。日本一新しい城、らしい。
完成してすぐに廃城令が出て、せっかく出来上がったものを取り壊したのだとか。無念、、、
松浦郡宇久島を本拠としていた宇久氏が福江島へ移り五島藩を治めるようになった。二十代目の純玄氏から
五島氏を名乗るようになった。
堀にかかる横町橋を渡って城内へ。この横町橋と横町口蹴出門は石田城でいちばん「お城らしい」入口だが、
きれいすぎず自然でいい感じ。土塀には三角形や四角形の銃眼が穿たれている。
この塀、遠目でも塀瓦の下に点線のようなラインが入っているのが気になる。
何だろうと思って近づくと、なまこ壁のような貼り瓦が、軒裏をガードするように貼られているのだ。
うわ、面白いな。これは単に装飾のためだろうか、風などから塀を守る効果もありそうだな。
さぁ「五島氏庭園」を見学しよう。
続く。
九州へ上陸してからさらに船で島へ渡らねばならないし、台風の影響も大きく冬は風が強いと聞いていたので、
穏やかな季節に、日数にも余裕を持って行きたい。いろいろ調べてみるが複数の島に点在する教会を巡ろうと思うと
船の時刻や島内交通の面からなかなかハードルが高く、いつものように現地で行き当たりばったりというわけには
いかず、一部は現地発のツアーに参加することにする。
今回は福江島メインの下五島のみと割り切って福江に3連泊でゆっくりすることにした。
コロナ明けのGW、ほぼ完璧に手配して、いざ当日。行きは博多港から夜行のフェリー「太古」に乗る予定で、
仕事を終えたら福岡へ飛び、前泊している友人と博多港で合流することにしていた。
ところが・・・友人から朝イチ連絡が。
博多港から福江行きのフェリー太古が悪天候のため欠航になったと。なぬ~~~!?
夜行フェリーで翌朝福江に着いたら昼イチの教会めぐりツアーに参加予定なのだ。一瞬頭の中が真っ白に・・・
確かに前日まで季節外れの荒天だったけど、今夜ぐらいには落ち着くはずなのに、欠航だなんてせっしょうな(涙)
急遽、博多空港から長崎へ移動して泊まり、朝イチのジェットフォイルで福江へ行くルートに変更。
せっかく発売日に秒殺で押さえた太古の個室、とても残念だが、、、リカバリーできたのは冷静に判断して
即座に宿と船を押さえてくれた友人のおかげ。感謝〜!
出だしから想定外のアクシデントに見舞われた五島旅だったが・・・何とか無事に福江港に到着。カラフルな船が
たくさん停まっていて楽しいな!
3連泊でお世話になる宿は「ビジネスホテルさくら」。もっと旅情のある旅館やリゾートホテルに泊まろうと
思ったのにちょっと出遅れたため空きがなく、立地重視で決めたのだが、いやいや、とってもいい宿だった!!
何せ、朝食に五島牛が出てくるのだから(笑)
荷物を置いたらツアーの時間まで福江のまちなかを見て歩こう。
武家屋敷通りは独特の石塀が両側に延々と続いていて壮観!風格ある薬医門がいくつも見られる。
しかし風雨にさらされ朽ちてしまうのか古い建物はほとんどない。
切石積や野面積の石塀の上に卵大~こぶし大の玉石をかまぼこ状に盛り上げてあるのが特徴的。
これは「こぼれ石」と言うそうだが、かわいくて何度でも撮ってしまう。
端は半円形に整形した石で留めてあるのも珍しい。
この武家屋敷通りでこちらの松園邸は唯一建築当初の古い建物が残るというので期待して入ったのだが、、、
これ本当に古いの??説明板によると、1863(文久3)年築で、何度か修理は重ねているが藩政当時の
武家屋敷が当時のまま残されている、という。。。
現在、山本二三美術館として使われており、中は全部改装されていて壁一面に展示が(汗)。
長崎県五島市出身のアニメーション映画・美術家で、ジブリ作品も多数手がけた山本二三氏の作品や展示は
とても素晴らしいので別の建物でもっと大々的に展示する方が良いと思うし、せっかく古い松園邸は
古さを生かした施設にすれば良いのになぁ。。。
ふるさと館は観光の拠点施設だが、こちらも門や石垣は古いが建物は古くない。
火山の石を組んだ庭園は残っていて、南国っぽい雰囲気を醸している。
ほんとにこぼれるように積まれた石。モルタルなどで固めてあるわけでもなさそうだが崩れないのだろうか。
まちの中央にある石田城(福江城)は天守閣などは残っていないもののすごく立派な堀や石垣があって、
多分石垣の大規模改修などしてないのだろう、オリジナル度が高そう。野面積みと切石積が混在する石垣は
苔むし具合もいい感じ。
本丸跡地には五島高校があり、城内に五島観光歴史資料館や文化会館、図書館などの公共施設があるのは
だいたいどこの城跡も同じ。
舟入も残っている。
この石田城、1863(文久3)年に完成しているのだが、幕末も幕末、もう明治間近だ。日本一新しい城、らしい。
完成してすぐに廃城令が出て、せっかく出来上がったものを取り壊したのだとか。無念、、、
松浦郡宇久島を本拠としていた宇久氏が福江島へ移り五島藩を治めるようになった。二十代目の純玄氏から
五島氏を名乗るようになった。
堀にかかる横町橋を渡って城内へ。この横町橋と横町口蹴出門は石田城でいちばん「お城らしい」入口だが、
きれいすぎず自然でいい感じ。土塀には三角形や四角形の銃眼が穿たれている。
この塀、遠目でも塀瓦の下に点線のようなラインが入っているのが気になる。
何だろうと思って近づくと、なまこ壁のような貼り瓦が、軒裏をガードするように貼られているのだ。
うわ、面白いな。これは単に装飾のためだろうか、風などから塀を守る効果もありそうだな。
さぁ「五島氏庭園」を見学しよう。
続く。
石垣がとっても美しくて萌えましたよ~~
あのアーチ橋に何とか近づけるところがないかと思ったのですがどうしても近づけませんでした(笑)