まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

三角をうろつく(熊本)

2008-02-24 02:07:15 | 鉄道風景
寝台特急なはで熊本に着いたのが、朝7時半ごろ。
一夜を共にした「なは」。回送されてゆくのを名残惜しく見送り・・・
さて、その足で三角(みすみ)へ向かう。

ワンマンカーの三角線。もちろん一番前の席を確保。
単線のローカル線だけどクロスシートで景色を見るのにも快適。


宇土で本線と分岐して島原湾沿いに走る。写真は肥後長浜の漁港近く。
正面に雪をかぶった雲仙普賢岳(と思う)が見える。
噴火の跡はいまだ生々しい。


漁村の裏手を走るこの辺りの区間はローカル線風情いっぱい。


網田(おうだ)を過ぎると高度を増し、山の中へ入っていく。
トンネルが2か所。赤瀬隧道と石野隧道。
赤レンガと石で造られた風格があるトンネルだ。


山を抜けるとまた海が見え、三角駅到着。
地上の終着駅だが通過式のホームで線路が少し先まで延びている。


アーチ窓の建具は割と新しいが待合ホールはいい雰囲気。


三角駅は時計塔のある瀟洒なデザイン。
ただ、前にある水色のデッキはなに・・・・?
上へ上がる階段は閉めてあるし何も使っていないみたい。
こういうものこそ即解体撤去してもらいたいよ~


駅の並びにある三角海運。今も現役。あっぱれ!!



前村さんのブログでもチェックしていた三角西港へむかう。
タクシーに乗ろうか迷ったけど歩いていくことにした。しかし歩き始めるとすぐ
すごい坂道。。。。バスが私の横を通り過ぎて行った。バスもあったのか。
しまったなぁ。朝いちから体力を消耗してしまうなぁ。

・・・と思ったが。
おや?あれは?


うわっ!!すごい!!なんでこんなところに!?


本業瓦がずらりと!!
本業瓦は明治頃~瀬戸で製造された、日本のごく初期の陶製タイル。
印判で模様をつけているようだ。
大きい方が約24cm角、小さい方が約18cm角。
建物自体は見るからに全然古くないので、どこかにずっと置いてあった
ものを適当に貼りつけたのか?


瀬戸の本業瓦が三角へやってきた経緯に思いを巡らせてみたが分からず。
とにかくこの美しいタイルの壁を、道端に一人座り込んで眺め回した(笑)。
歩いていてよかった!

続く。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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本業瓦すばらしいです。 (まちびと)
2008-02-24 23:28:34
こんなすばらしい本業瓦使い、すごいの一言に尽きます!

外壁にこれだけの枚数を張り付けたのは、見たことがありません。
こんな物件を見つけるなんて、すご過ぎます!
しかし、九州は奥深いですね。
返信する
すごいでしょ! (ぷにょ)
2008-02-25 00:13:57
まちびとさま、いらっしゃいませ。
美章園温泉ではありがとうございました。

これすごいでしょう。しかも一見物置のようなフツーの建物の壁に、
もったいぶることもなく、「あったから貼った」みたいな
風情が不思議で面白いでしょう。

やっぱり足で歩くと面白いものが見つかりますね!
返信する
ほんとだ これだ (小道)
2008-08-12 06:15:02
ぷにょさん
本当だ、同じものですね。
こういうのは、よくトイレに使ってますが、
日のあたるところにも使用してるんですね。
ここは、唐突にタイルが残ってる感じです
ね。なんか意味ありげですが。
とにかく、歩くしかないんですよ~。
特にぷにょさんの興味心には、そういう歩き
しかないんですよ。
私の九州篇、お好きそうなものも出てきます
ので期待してください。
返信する
こんな (ぷにょ)
2008-08-13 00:48:51
本業瓦、一枚でも焼き物として十分見ごたえあるのに、こんなずらりと並べるなんて、ぜいたくですよね!
そうですね、トイレとか屋内にあるのをよく(本などで)見かけます。基本屋内向けなんでしょうか。
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