オコジョ、チャート・レビュー

洋楽チャートの感想や予想を長々と述べます。速報性はありません。

チャート・レビュー USチャート 2023年12月

2023-12-30 | チャート・レビュー (US)

まあ、いつも聴いてなさすぎたんだけど、

今年はちゃんとクリスマス・ソングも聴いた。チャート中心に。

あれ、これ有名なあの曲じゃん!とかたまになるけど、

正しくはあの曲の「原曲」で、たまにどっちが発祥なのかこんがらがってしまう。

12月最後なので、短めの記事で!📆



12月の全米音楽チャートの振り返り。

12月になるとチャートはクリスマス一色になるので、なかなかそれら以外のアーティストの活躍が少ないですが、

今月も一応チャートで活躍したアーティストを中心にチャートを振り返っていって、年を締めたいと思います。


1.ニッキー・ミナージュ

 最新作『ピンク・フライデー2』が全米アルバム・チャートで1位を獲得しました。5年ぶりの新作で、タイトルは2011年のデビュー・アルバム『ピンク・フライデー』の続編です。「F、R、E...AK!」とラップする "Super Freaky Girl" が先行シングルとして去年リリースされていて、全米シングル・チャート1位をとっていました。シングルもアルバムも1位をとる、大成功パターンですね。前作『クイーン』(2018) リリース時は2位で、当時1位だったトラヴィス・スコットともめる事態が発生していたので今回は無事1位でよかったです。ところで、私が初めて洋楽のラップを聴いたのがニッキーさんの「スーパー・ベース」(2011) で、それはとても好きな曲なのですが、奇抜なファッションといい容赦ない芸術観といい、ニッキーさんはアーティストとしてはけっこう苦手でもありました。でも、何年も経ってさすがに彼女の芸術に目が慣れてきた気はします。相変わらずピンクの主張が強くてチカチカしたりしますが、今作のジャケットなんかはかっこよくて好きですね。あと、リル・ウージー・ヴァートとのコラボ新曲 "Everybody" はちょっと不思議な曲でした。

 

2.テイト・マクレー

 12月8日にセカンド・アルバム『シンク・レイター』がリリースされ、チャートの結果は前作『アイ・ユースト・トゥ・シンク・アイ・クッド・フライ』(2022) の13位を大きく上回る4位となりました。限られた人しか継続的に売れていけない状況で、前作もヒットしたのに前作をさらに上回るのはすごいことです。ポップ・シンガーに限って言えば似たようなケースは2020年のデュア・リパ『フューチャー・ノスタルジア』でしょうか。デュア・リパもセカンド・アルバムで大きくセールスを伸ばしました。...ただ、本当にそれくらいです。1作目でブレイクしても2作目で一気にペースダウンしてしまう人の方が多く、例えばルイス・キャパルディやエイバ・マックスはデビュー時こそ華々しかったものの、2作目のリリースではかなり影が薄くなりました。失礼ですが私はてっきりテイトさんもそうなるのかなと予測していたので、生き残ったことには驚きも感じています。ビリー・アイリッシュやオリヴィア・ロドリゴらと比べると不安定ではありますが、少しでもアーティスト寿命が長いといいですね。 ✊


3.シェール

 この人のことをまったく知らなかった自分が言うのはおこがましいので、紹介、みたいなかたちで述べられればなと思います。1960年代にデビューし、それ以降ヒット曲を生み出し続けてきたアメリカ人歌手のシェールが、新曲で21年振りに全米シングル・チャートにランクインしました。その新曲というのが、クリスマス・ソングの "DJ Play A Christmas Song" で、しかも完全にオリジナルの曲。ホリデー・ソングは出せば必ず一度はチャートインするというものでもないので、ランクインは本当にすごいことです。イギリスでもヒットしていて、この前のチャートでは41位から20位に同曲がジャンプアップしたことで彼女は「1960年代から2020年代まで、7つの年代で新曲でUKチャートTop40入りを達成した唯一のアーティスト」となっていました。新曲で、というところが肝ですね。 "DJ Play A Christmas Song" がさらにすごいのはクリスマス・ソングなのにダンス・ミュージックみたいになっているところで、77歳のアーティストからこんなイノベーティブなものが出てくるとは誰も思っていなかったと思います。スタジオ・アルバムもしばらく出ていませんでしたからね。パワフルさにも驚かされます。💡

<全体>

シングル・チャート・・・今年も前年度比プラスの激しいクリスマス・フィーバー!だけどそんな中でもジョナス・ブラザーズの4年前の新曲 "Like It's Christmas" がリエントリーしたり、シェールの新曲がランクインしたりして新曲勢も頑張った!

アルバム・チャート・・・フィーバー、アルバム・チャートはむしろ前年度比マイナス!?テイラー・スウィフトの『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』がちょっと不安定化していた首位の座を安定して確保し始め、依然として強い過去作らもクリスマス・アルバムから上位の座を守り続ける!やっぱり今年はこの人強い!!



来年のスーパーボウルでハーフタイム・ショーを担当することになったR&Bシンガーのアッシャー。

アッシャーも曲全然知らないんだよなあ...。1、2曲しか知らない。

でも、今ちょうど "Good Good with サマー・ウォーカー & 21 サヴェージ" って曲がヒットしてるよね。偶然?

4年前に "Don't Waste My Time feat. エラ・メイ"、"Bad Habits" って曲が少し売れてたのも思い出す。"Good Good" ほどではないけど。

🐉 ...今年の投稿は以上です!今年も当ブログの記事を読んで下さり、ありがとうございました!来年も頑張ります! 🐉





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