![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/3a/8f91452bda12371394effb9e34813e51.png)
ふわぁ...、夢見心地で今日は無限に洋楽を聴いてしまう...。💤
最近、1回目に聴いたときは「好みじゃないな」と思って切り捨てた曲が、
後々気になってまた聴きたくなって、聴いたら「やっぱ好きかも」ってなるのが多い...。
ところで、それとはまったく関係のない話なんだけど、
ホテル・アグリーの "Stevie Doesn't Wonder" って曲が今は好きです。
1月の初めに2023年のイギリス版年間チャートが発表されました。
1~10位と11~20位について、2023年のUKチャートを振り返りつつレビューしていこうと思います。
(1位~10位)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d7/eb18abbdb02bd0971dce865f4568f582.png)
(色、気にしないでください...。消し忘れです。)
(コメント)
> 1位はマイリー・サイラスの "Flowers"!自己愛を歌った、バラードだけどパワフルな曲が2023年にイギリスで最も聴かれた曲に決まりました!年間チャートの記録を見てみると、マイリーさんは2007年頃から売れているものの、UKでの年間Top10入りは今回が初めてみたいです。"Flowers" は、去年の週間チャートで10週連続の1位を獲得。去年の週間チャートの特徴の1つとして「1位が堅い」というものがあったように記憶していて、特に上半期は数曲が1位の座をずっと堅持していたような感じだったのですが、"Flowers" もその1つでした。文句なしの1位ですね!🌺
> 2位はデイヴとセントラル・シーの大ヒット曲 "Sprinter"!両者の最強ラップスキルが存分に味わえる1曲です。週間チャートでは、これも夏ごろに10週連続で1位を獲得していて、Top10から脱落して以降も粘り強く上位をキープしていたので、"Flowers" ではなく同曲が1位になる可能性も恐らく十分あったでしょう。現在イギリスで絶大な人気を誇るデイヴさんは、2018年に "Funky Friday feat. フレッド" の全英初登場1位で一気にブレイクした人ですが、意外にも年間チャートTop10へのランクインは初。先に言ってしまうと3位以下のアーティストもそのほとんどが初で、このことから去年のUKチャート上位はかなりフレッシュだったんじゃないかとも考えられます。エド・シーランのような常連ヒット・メイカーが控えめに出ていたことも、影響しているのでしょう。🏊
> そして3位、R&B歌手レイの "Escapism feat. 070シェイク"!くすぶっていたわけではないと思いますが、なかなか自身のシングルで大ヒットというものを経験できていなかったレイさんが、ついに自力でとった全英1位です。ラッパーやDJアーティストとのコラボで売れた曲は数多あるので、コラボレーター(ゲスト)としての評判はかねてより高かった方ですが、去年は同曲が1位を獲得、さらにデビュー・アルバム『マイ・21st・センチュリー・ブルース』も全英2位をマークして大成功の年でした。女性ラッパー、070シェイクの覇気あるラップもかっこいいし、それを一旦落ち着かせるようなレイさんのサビも好きです。2023年のチャートで1番初めに1位をとった曲でしたが、最初から最高の1位でした。🦷
> アメリカの年間チャートでも4位を記録していた、テイラー・スウィフトの "Anti-Hero" が4位ですね。1位を記録していたのは集計期間外の2022年のことで、集計期間の2023年には1度も1位をとっていないのですが、ピークを過ぎたあとも粘り強く上位にランクインし続けたことで、この順位となりました。正直に言うと、ところどころ好きなところはあるものの彼女の『ミッドナイツ』(2022) からのシングルはどれもつかみどころが分からず、自分はあまり好きではないです。カントリー→ポップ→インディー・ミュージックときて同作でポップに戻ったのはいいのですが、同作はちょっと意味深すぎるというか...。やっぱり弾けるような明るいポップ・ミュージックは、もう作ってくれないのかな?『ラヴァー』で最後だったのかな?と思ってしまいます。😔
> カルヴィン・ハリスとエリー・ゴールディングの "Miracle" が5位。これも週間チャートで計8週間1位をとっていたので、かなり強いのではと思っていましたが、思ったより下でした。リリースが比較的遅かったからかもしれません。とはいえ、年を代表する1曲となったことは確かで、同曲は両者のコラボ曲のなかでも最高傑作だったと思われます(2人は過去に何度かコラボしている)。とにかく、エリー・ゴールディングの歌唱力ですよね...、まずそこに打ちのめされます。エリーさんしか歌い切れない、カラオケとかでは歌えない曲です。そしてカルヴィン・ハリスのスピード・コントロール技術。最近では少ない、フェードアウトする感じの終わり方も好きです。豪華極まりない楽曲 "Miracle" は、まさに奇跡のような曲でしたね。✨
> 2023年上旬は、ハリー・スタイルズ "As It Was"、ジョージ・エズラ "Green Green Glass"、レマ "Calm Down ( Remix ) with セレーナ・ゴメス" の3曲が前年からヒットし続けている曲として特に勢い盛んだったのですが、年間チャートTop10に2曲も入るほどだとは思いませんでした。ただ、確かに両曲("Calm Down"、"As It Was")とも記録を振り返るとすごくて、前者は6月の最終週まで、後者は7月までTop10圏内に滞在していました。さすがに「もういいって...」とはなりましたね...。🚃
> シザの "Kill Bill" が年間7位!アメリカのR&Bヒットはイギリスではそこまでウケないのが通例ですが、シザさんの "Kill Bill" は例外でした。甘い歌声が内容の狂気さを際立たせる同曲は、MVが予想通りシリアスで怖かったですが、終盤の刀でちょっと和風っぽく戦うシーンは好きでしたね。いい意味で衝撃的でした。今回の年間チャートではR&Bアーティストが2人もTop10入りしています。去年のイギリスのチャートを振り返ったときに、ラップの大ヒットが "Sprinter" くらいしかないことに気づいてラップは弱かったなと思いましたが、一方でR&Bは他にもジョルジャ・スミスやレイが活躍していて、割と良かったかもしれません。🚛
> ちょっと意外、8位はピンクパンサレスの "Boy's A Liar"。上旬にチャートをゆっくり上昇していたところ、アイス・スパイスを加えたリミックス "Boy's A Liar, Pt.2" が途中でリリースされ、その効果でさらにチャートを上昇、最高2位までいきました。早速イタいことを言いますが、私はリミックスが出て大ヒットする前からこの曲を知っていたので、聴く際はソロ・バージョンとアイス・スパイスのバージョンどちらも聴くことがあります。しかし、どちらかというとソロ・バージョンの方が好きなので、こっちで有名になってほしかった、と思うこともありますね。決してアイス・スパイスのボーカルが嫌いというわけではないのですが、ピンクパンサレスのリラックスしたエフェクト・ボイスやシンセサイザーをより味わえる、オリジナル・バージョンの方が好きです。🐆
> ラスト10位にランクインしたのは、これも週間チャート最高位2位のリビアンカ "People"。アフロビートの曲ですが、現時点でアフロビートの曲としてはUK最高位です。このバラードはベッキー・Gを加えたリミックス等も出て、去年の春に大ブレイクしました。私はてっきりリビアンカさんが自分の無名さを嘆いている曲だと思っていたのですが、MVを見たところどうやら違うようで、曲は「周りに親しい人々はいるんだけど、彼らは皆本当の自分を分かってくれていない」という苦しみを歌っているようです。ちょっと説明の仕方が悪かったですが、リビアンカさん本人のことというよりは、リスナーに「こういうことで苦しんでいないか?」もしくは「周りに本当の自分の理解を求めている人はいないか?」と問いかけているような曲になります。大事なメッセージのある曲でした。よかったら、聴いてみてください。💟
(11~20位)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/b2/2c89d1acc6c7413b2d9f2dd98df67834.png)
一旦立ち止まって去年の同じ記事を見て...、長い!!今年はコメントがいちいち長い!!以降はより簡潔な文章を目指します...。
(コメント)
> テイラー・スウィフトの "Cruel Summer" が11位にランクイン。2曲目ですね。昨年の夏に大きなピークを迎えた同曲ですが、この記事を書いている時点においてもまだTop10入りしているので、かなりのロングヒットです。最高位は2位で1位こそ逃しましたが、夏を終えても絶賛聴かれ続けているようですね。🎐
> アメリカの年間チャートでも上位にランクインしていた、「有名人の(有名であるがゆえに)一応既に見つかっているマイナー曲がSNSでバズる」 パターン2曲=ミゲル "Sure Thing"、ザ・ウィークエンド "Die For You"。全英年間チャートでもそれぞれ12位、17位と好記録でした。特に "Sure Things" なんかはイギリスじゃ全然流行らなそうなのに、TikTok が起因でバズって、SNS の可能性の無限大さを思い知らされます。今年は、スーパーボウルもあるしアッシャーの過去のマイナー曲がバズったりして。📱
> デヴィッド・ゲッタの "I'm Good ( Blue ) feat. ビービー・レクサ" は、集計期間の不都合もあり13位と思いの外下に。2022年下半期~2023年上旬に大成功したので、チャートにランクインしたことで得られるポイントが2022年の年間チャートと割れてしまい、13位でした。説明不要の素晴らしいダンス・トラックで、デヴィッドさんのディスコグラフィーをさらに華々しくした曲だと思います。💃
> 年間15位に入った venbee さん、ちょっと調べが足りなかったので至急調べましたが、まずDJではありませんでしたね。"Messy In Heaven" がダンス・ミュージック風だったので誤解していました。歌手です。そして、10月にデビュー・アルバムが出ていました。シングルも他にも何曲かチャートに入っていたみたいです。このブログで "Messy In Heaven" について言及することはあったものの、英国のポップ・シーンの新星として見逃していて、失礼しました。
> ポップ・シーンの新星という意味では1つ下のデヴィッド・クシュナー "Daylight" もそうでしょう。ボン・イヴェールのようなシブすぎる声とダークな世界観が特徴的で、イギリスでは週間チャート最高2位を記録しました。"Daylight" はこのブログで前「フレッシュさが微塵もない暗い曲」として紹介した曲ですが、不思議と口ずさみたくなるポップさもあります。生意気な感想ですが、悪くないですね。🌲
> ラストクリスマス!?18位に!?...いや、曲が嫌いというわけでは決してないんだけど、クリスマスの曲がここまで来る!?諸事情あって確かにUKチャートはUSチャートよりクリスマス・ソングがランクインする期間がちょっと長いんだけど、これはやりすぎでは...??とりあえず、国民に広く長く愛されている曲なんだということで片づけておきます。Top10入りしたらさすがに看過できませんが。
> 最後、20位に好きな曲がきました。DJデュオのスイッチ・ディスコと、実力派女性歌手エラ・ヘンダーソンのコラボ曲 "React" です。美メロ系のエレクトロ・ミュージックで、"I'm Good ( Blue )" もそうですが自分はこの手の楽曲に弱いかもしれません。こういう曲がもっとヒットしてほしい、とは確かに思いますね。ちなみに、Wikipedia 情報ですがこの曲は1996年のロバート・マイルズさんという方(DJ)の "Children" をサンプリングした曲のようで、クレジットも受けています。そういえば "I'm Good ( Blue )" もそういう背景がありましたね...。全英最高位4位、素晴らしいヒット曲でした。🎶
> 総括です。2023年のUKチャートの特徴として、「1位が堅い」「最上位がフレッシュ」ということがいえます。...まあ、実は最近は毎年そうだったりもするのですが。ジャンル的なことでいえば、ヒップホップがアメリカ同様弱まった一方でR&Bは好調、その他イギリスの人気ジャンル「ポップ」「EDM」も例年並みかそれ以上でした。...まあ、それよりも注目すべきは "LACKs" ですね。"L" = Latin(ラテン)ではアルゼンチンDJ、ビザラップのシャキーラとのコラボ曲 "Bizarrap Music Sessions, Vol.53" がラテン語曲としては珍しくUKチャートでもヒット。"A" = Afrobeats(アフロビート)では先述レマの "Calm Down ( Remix ) with セレーナ・ゴメス" とリビアンカの "People" が大ヒットしました。"C" = Christmas(クリスマス)では、いちいち言いたくもない現象ですが相変わらず11~12月にホリデー・ソングがチャート上位になだれ込むことが起きていて、ワム!の「ラスト・クリスマス」に至っては年間Top20入りするところまできています。そして "K" = K-Pop、これも韓国のアーティストとしては珍しくフィフティ・フィフティが "Cupid" をUKで大ヒットさせていました。"s" = Soundtrack(サントラ)はもはや言わずもがなかもしれませんが、年間19位のデュア・リパ "Dance The Night" を始め多くのサントラ曲が今年もUKチャートでヒットしています。...新潮流、と言い切ってもいいでしょう。このジャンルの多様化は。アメリカやカナダオンリーのジャンルだと思っていたカントリーですらUKに進出し始めているので、とりあえずまあ、面白いことになっているのは間違いないです。結局長くなってしまいましたが、今年の年間チャート・レビュー<UK>は以上です。読んでくださった方、本当にありがとうございました。💦