オコジョ、チャート・レビュー

洋楽チャートの感想や予想を長々と述べます。速報性はありません。

チャート・レビュー USチャート 2024年1月

2024-01-27 | チャート・レビュー (US)

ビリー・ジョエルが17年振りに新曲をリリース!!

沈黙が破られ、ビリー・ジョエルも完全復活が決定!!

ベスト盤を好んで聴いていた身としては、懐かしくもある彼の音楽。

"A River Of Dreams" とか "Tell Her About It" とか "Uptown Girl" とか...どれも思い出だらけ!

なかでも "Goodnight Saigon" の衝撃は大きかったなあ...。悲しい曲だけど、一番好きかも。😊 



2024年1月のUSチャート・レビュー!

公開日の都合上1月は4週中3週しか終わっていない状態での投稿になりますが、

今回も今月チャートで注目したアーティストを複数名挙げ、彼らのアクションを振り返っていきます!

<シングル・チャート>

1.ノア・カハン
 クリスマス・シーズンが終わったことでこれまで上位を占めていたホリデー・ソングが一掃され、チャートが通常の非ホリデー・ソングによるチャートへと戻りました。上位については、その多くはクリスマス・フィーバーが起こる直前まで上位につけていた楽曲が戻ってきたものが大半ですが、新たに上がってきたものも今年は結構ありました。そのうちの一つが彼の "Stick Season" で、1月の第1週にTop20入りし14位まで上昇。UKチャートでも先日1位に輝いたことを考えると、今のところ最も新たにTop10入りしそうな曲です。しかも、チャート・アクションが2年前に全米1位を獲得したグラス・アニマルズ "Heat Waves" と似ていて、双方に「約1年半前に1度弱いピークを迎え、一旦停滞したのち大きなピークを迎えている(迎えようとしている)」という共通点があります。ノア・カハンはホージアとのリミックス・コラボ "Northern Attitude ( Remix ) with ホージア" も新年とともにランクインさせていて、勢いが止まらないですね。UKロッカー、サム・フェンダーとの最新リミックス・コラボも、楽々ランクインしそう。🍂

2.テディ・スウィムズ
 これも新たに上位に上がってきた曲ですが、テディ・スウィムズの "Lose Control" という曲が大ヒット中で、全米チャートでは8位まで上がってきています。テディ・スウィムズさんはカントリー・シンガーのような低くてシブい声を持つソウル・ミュージック歌手。声の賛辞が相次ぎ、同曲とともに同曲を収録したデビュー・アルバム『アイヴ・トライド・エヴリシング・バット・セラピー』(2023) もアルバム・チャートを上昇中です。とりあえず、2024年1番最初に初ブレイクする人となるのは間違いないでしょう。確かイギリスのBBCの音楽番組で彼がテイラー・スウィフトの "Cruel Summer" をカバーしているのを見たことがあるのですが、元々ポップで明るい曲が、名バラードみたいになってました。💺

3.クリス・ステイプルトン
 いささか意外だった新しいTop20ヒット、クリス・ステイプルトンの "White Horse" です。厳密には去年1度12位を記録しているので新しくTop20入りしたとはいえないのですが、同曲を収録したアルバム『ハイヤー』(2023) リリース効果で12位まで急上昇した後は効果が落ち着いてずっと21位以下だったので、2024年1月の再Top20入りは復活とはいえるでしょう。シングルがここまで明るみに出てくるのは2015年の "Traveler" 以来ではないでしょうか。確かに "Traveler" はすごく良かったのですが、彼の音楽はその多くがメインストリームで大衆受けするというよりは一部のファンに大受けするようなイメージだったので、(同 "White Horse" も聴きましたが)ちょっと意外でした。これもカントリー・ミュージックが大流行している、時代の流れかもしれません。🐴

4.ドージャ・キャット
 去年リリースした4thアルバム『スカーレット』から先行シングル "Paint The Town Red" が全米1位を記録したことが記憶に新しい彼女、現在早くもそれに続くヒット "Agora Hills" が出ています。1月の第1週にTop10入りし、最高位は9位。一聴してみて、ドージャ・キャットを全部説明しているような曲だな~と思いました。"Attention" もそうですが、サビでは甘~く柔らかく歌って、バースではラップ、しかしやや落ち着いたラップを披露するスタイルが自分は好きです。本来はラッパーとR&Bシンガーのコラボでこのような曲ができるものですが、すべて一人でやれてしまうのは彼女の才能と言うほかないでしょう。🐜


<アルバム・チャート>

5.カリ・ウチス
 実は音楽はほとんど聴いたことがないので、音楽レビュー的なことは書けないのですが、カリ・ウチスさんの4thアルバム『オルキデアス』がリリースされ、全米2位に輝きました。この人がちょっと異例なのは、英語を主に使うR&B歌手でありながらもスペイン語のアルバムを2枚も出しているということで、同『オルキデアス』で2枚目です。しかも、一躍したきっかけが2020年リリースの2ndアルバムにしてスペイン語作1作目『Sin Miedo』で、英語によるアルバムではありません。確かコロンビア出身ということでラテン音楽とは一応つながりがある方のようですが、R&Bシンガーとして2017年ごろにダニエル・シーザーとの "Get You feat. カリ・ウチス" 等で頭角を現しはじめた頃は、まさか別言語で大ブレイクする人になるとは思ってもいませんでした。🌔

6.21サヴェージ
 21サヴェージがアルバムを出していた!!自分だけではなく、全員が油断していたと思います。まさかこのタイミングで彼が新作をリリースするとは、と。なにせ4年振りですからね、ソロのアルバムは。ドレイクやメトロ・ブーミンとのコラボ・アルバムはあったものの、完全ソロは2018年のセカンド・アルバム『I Am > I Was』以来。その間アルバムどころかシングルも自身がリード・アーティストとなるものがほとんど出ていなかったことを考えると、今回の『アメリカン・ドリーム』のサプライズ・リリースは本当に突然で、だけど嬉しかったです。結果、同作は『I Am > I Was』から2作連続の1位となって、シングル・チャートにも収録曲がたくさんランクインしたわけですが、これも正直嬉しいです。彼が好きだったので、(過去のブログ記事でも一瞬呟いていましたが)正直彼の復帰は待っていました。チャートで一番上位の "Redrum" はこれからヒットしていきそうで、楽しみですね。🏇


<全体>

シングル・チャート・・・クリスマス・ソングの撤退でチャートが通常に戻り、今年も新たなヒット曲がいくつかTop20入り!クリス・ステイプルトンからニッキー・ミナージュまで多種多様で、今年も色とりどりなチャートになりそうな予感!

アルバム・チャート・・・こちらもホリデー・アルバムの完全撤退でチャートが平常化、これまでのロングヒット作が上位復帰!+ 21サヴェージとカリ・ウチスが新アルバムをリリースして、早くからチャートを賑わせた!



UKチャートのアーティスト説明欄とWeb記事で知ったことだけど、

21サヴェージは元々はドラッグの商人で、ラッパーではなかったそう。

自分の誕生日に親友がギャングに撃たれたことがきっかけでラッパーを始めたそうで、

額の十字のマークは弟が殺されたことをきっかけに入れた、ナイフのマークだそう。

...想像が追い付きませんが、とりあえず本記事は以上です!読んでくださった方ありがとうございました!🐢



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