"Shut Up My Moms Calling"
ホテル・アグリーというR&Bデュオの曲。これまたクセ強なヒットが...。
ポケモンのゲームのケイコウオの鳴き声みたい。🐟
ちなみにR&B界では二人以上で活動するアーティストは少数派で、
ここ5,6年で新たに売れたR&Bデュオ(かグループ)をできる限り数えてみたけど、5組を上回らなかった。
表題の通り、オーストラリアの音楽チャートを見ていきます。
まず、シングル・チャートについて。Top10 はこんな感じでした。
title | artist | |
1 | boy's a liar | PinkPantheress, Ice Spice |
2 | Flowers | Miley Cyrus |
3 | Die For You ( Remix ) | The Weeknd, Ariana Grande |
4 | Kill Bill | SZA |
5 | As It Was | Harry Styles |
6 | Escapism | Raye, 070 Shake |
7 | Players | Coi Leray |
8 | Unholy | Sam Smith, Kim Petras |
9 | Until I Found You | Stephan Sanches |
10 | Last Night | Morgan Wallen |
米国との適合率が若干高い感じがします。1位は、先週の2位から上昇した "boy's a liar"。世界各国でチャートを急上昇し、1位を狙っている同曲ですが、1位に上り詰めたのは主要国では初めてではないでしょうか。オーストラリアに続いて、これからカナダやイギリスでもどんどん1位をとっていきそうです。そしてアリアナ・グランデとのリミックス・コラボが大きく反響を呼んだザ・ウィークエンドの "Die For You"。アメリカではリミックス効果で順位が一気に上がり、1位をとりましたね。リミックス発表以前もTikTokでのバイラルを要因に各国のチャートでヒットしていた同曲ですが、オリジナルのチャート・アクションはどうやらアメリカではTop10入りレベルだった一方他国ではそれほどではなかったみたいで、今回のリミックスの発表効果で大ヒットが統一された感じです。9位の "Until I Found You" を除く9曲はアメリカでもTop20入りヒットになっていて、"Until I Found You" も全米Top40を上昇している最中なので、やっぱりヒットの傾向はアメリカ型っぽいです。11位以下も確認してみて、上位にランクインしている曲のほとんどがアメリカでもTop40入りヒットしている、もしくはしていた曲であることが分かりました。
ジャンルの傾向については、チャート上位は色とりどりで、何かのジャンルがずば抜けて優勢、といったかたちではないです。ポップ・ミュージックが最も多いですが、ずば抜けてはないですね。気になったのは、11~20位にエド・シーランの "Shivers" やハリー・スタイルズの "Late Night Talking" といった半年以上前のポップ・ヒットが残っていて、これらは米英ではここまでロング・ヒットにはなっていなかったので、もしかしたらオーストラリアは一部のポップ・ヒットの粘着性(粘り強さ)がめちゃくちゃ強いのかもしれません。また、この週はコロンビアのレゲトン・シンガー、カロル・Gの新曲 "TQG with シャキーラ" がリリースされた週で、それはアメリカで7位に初登場したので驚いたのですが、オーストラリアでは上位に出てきませんでした。今年1月にアルゼンチンのDJ、ビザラップの "Bzrp Music Sessions, Vol.53 with シャキーラ" が全米9位に初登場した際も同じだったので、オーストラリアではラテン・ミュージックはあまり強くなさそうです。その他、EDM勢力がちょっと強くて、アメリカでも下位でヒットしている曲を中心にダンス・ソングのランクインが目立ちました。
最後に、オーストラリア出身の人を探すと、自分の知識不足もあるかもしれませんが、上位にはほとんどいませんでした。たまにオーストラリア出身のアーティストがグローバルに大当たりを出すと、当然その人はオーストラリアのチャートでも大活躍するわけですが、今はそのような大ヒットが出ていなくて、だからこうなっているような気がします。地元オンリーのヒットは上位に見当たらなくて、オーストラリア出身のアーティストが大きく売れるとしたら、それは国内だけでなく世界的にも、というケースが多そう。言い換えれば、まったく売れないか、世界的に大成功するかの2極化が起きていて、それゆえ売れる人の絶対数が少なくなってしまってそうです。
次に、アルバム・チャート。新作が多かった今週、Top10はこんな感じでした。
2位、4位、7位のアルバムが新作で、初登場です。
title | artist | genre | |
1 | Harry's House | Harry Styles | Pop |
2 | Cracker Island | Gorillaz | Rock |
3 | Trustfall | P!nk | Pop |
4 | Tines Of Stars Unfurled | Tim Rogers & The Twin Set | Rock |
5 | Fine Line | Harry Styles | Pop |
6 | = | Ed Sheeran | Pop |
7 | High Drama | Adam Lambert | Pop |
8 | The Highlights | The Weeknd | R&B |
9 | SOS | SZA | R&B |
10 | Midnights | Taylor Swift | Pop |
アルバム・チャートはどちらかというと英国寄りっぽいですね。『ハリーズ・ハウス』、『ファイン・ライン』、『=』、『ザ・ハイライツ』、『SOS』、『ミッドナイツ』の6作はいずれもリリースから2か月以上経っていますが、イギリスでも大ヒット&ロング・ヒットしているアルバムです。また、先週初登場のP!nk『トラストフォール』や今週初登場のゴリラズ『クラッカー・アイランド』とアダム・ランバート『ハイ・ドラマ』も、イギリス、オーストラリアともに上位に初登場し、好成績を記録しました。4位のトム・ロジャーズ & The Twin Set『Tines Of Stars Unfurled』のみイギリスのチャートでは見なかったアルバムで、アメリカでも見なかったのですが、調べたらトム・ロジャーズさんはオーストラリア出身のベテラン・シンガーでした。Top10唯一のオーストラリアのみのヒット、ということでしょう。
ジャンルは、ポップとロックが圧倒的に強いです。アメリカのアルバム・チャートで上位に初登場したドン・トリヴァーらラッパー勢や、前述のカロル・GはオーストラリアではTop10入りしませんでした。ラッパー勢ゼロは、ちょっと意外でしたね。
サマリー
シングル・チャート・・・アメリカ寄り & ポップ・ミュージックが若干強い!
アルバム・チャート・・・イギリス寄り & ポップとロックが強い!
※わずか数週間のデータを見てその感想を書いたり予想をしているだけなので、何かの資料として参考にしないでください!
ゴリラズ、すごいな...。
キャリアはもう20年くらい?なのに、まだチャートで1位とかとってる。
ゴリラズを最初に知った時はびっくりした...。こういうバンドもいて、大成功しているのかと。
いや、確かに日本にもバーチャル・バンドっていると思うんだけど、ゴリラズとの差は大きいように思う。
🦍 ...以上です!"Feel Good Inc."大好きです!記事読んでくださった方ありがとうございました! 🦍