
ルーク・コムズが早くもフォース・アルバムのリリースを告知!
リリースは3月に予定されてるけど、スパンは前作からわずか9か月!
そしてモーガン・ウォーレンも3月にサード・アルバムをリリース予定であることを思い出し、
現代カントリー・ミュージック界の巨匠2人のスケジュールが重なったことに気づいた。
特に後者は、シングル・チャートにも大嵐をもたらしそう。🌀
2月の全米シングル・チャート / アルバム・チャートまとめです。
チャートでの活躍が目立ったアーティストを5、6名挙げ、
彼らのチャート・アクションを振り返りながら今月のチャート(全体的なこと)も振り返ります。
1.マイリー・サイラス
新曲 "Flowers" が全米初登場1位 & 5週連続1位!年始リリースの曲がこのようなチャート・アクションを起こしたのは2年前のオリヴィア・ロドリゴ "drivers license" 以来で、さかのぼれば2019年もアリアナ・グランデの "7 Rings" が強力でした。年始にリリースされた曲が即戦力となり、首位を独占するアクションは恒例になりつつあるのかもしれません。自分はマイリー・サイラスはヒット曲もあまり知らなくて、決して詳しくはないのですが、マイリーさんを初めて聴いた「レッキング・ボール」はエモーショナルで、すぐにお気に入りになった記憶があります。「レッキング・ボール」は9年ほど前に全米1位を獲得し、3週間1位を維持したそうですが、新曲はその1位の個人連続記録を塗り替えました。🌼
2.パラモア
前作『アフター・ラフター』(2017) は全米アルバム・チャート8位くらいで、かつ今作『ディス・イズ・ホワイ』(2023) からのリード・シングルは際立ったヒットにはなっていなかったので、最新作『ディス・イズ・ホワイ』が全米2位を記録したのには驚きました。流れ的にTop10入りは厳しいだろうな~と思っていたら、結果はむしろ前作以上!世の中にはメタリカやフー・ファイターズのように高い人気が完全に安定しているアーティストがいると思うのですが、そのようなアーティストのチャートにおける成績は高めの一定水準で安定し、ほぼ永続的に下がらないのではないかと思ってしまいます。パラモアも、それに近づいているのかもしれません。
3.リル・ウージー・ヴァ―ト
ぶっ飛んだ新曲 "Just Wanna Rock" で自身7曲目の全米Top10入り!うち1曲はミーゴスの "Bad And Boujee feat. リル・ウージー・ヴァ―ト" なので、自身のタイトル曲としては6曲目。さらに、うち4曲は初登場でTop10入りしたもので、いずれも初登場の1週しかTop20を維持できなかったようなものなので、安定ヒットとしては残り1曲、"XO TOUR LLIF3" (2017) 以来5年半ぶりの大成功です。彼はアルバムのヒットは象徴的ですごいのですが、シングルはというと代表曲と呼べるようなものが意外と少なかったりします。単発シングル感も大きい "Just Wanna Rock"、本来ならライブのみでの演奏やアルバムの軽いインタールード曲になりそうな曲が大ヒットしているのは、時代...でしょうか。
4.リアーナ
NFLスーパーボウルのハーフタイム・ショーが大成功だったリアーナさん、結局サプライズで新曲が披露され、リリースされるということは起きませんでしたが、パフォーマンス後は全米でリアーナ・ブームが確かに起こったようです。ハーフタイム・ショー効果により、披露した過去の大ヒット曲の再生回数が爆上がりして全米シングル・チャートにそれらが続々とランクイン。アルバム・チャートにおいても、披露された曲が収録されたアルバムを中心に多くの過去作がチャート上位にリエンター(再登場)しました。ただ、個人的に特に気になったのは披露されなかった曲もチャートで上昇が見られたという事実で、つまりアーティスト単位でのブームが起きたということです。自分がチャートを見始めてからはマルーン5、ザ・ウィークエンド、ドクター・ドレなどがハーフタイム・ショーを担当しましたが、それらのハーフタイム・ショー効果はアーティスト単位というより披露された曲中心でした。その意味で、リアーナさんの国民的人気の絶大さを改めて思い知った感じです。格が違う、というような。👠
5.ピンクパンサレス
シングル・チャートの話。一番新しいチャートでピンクパンサレスさんの "boy's a liar Pt.2 (Remix) with アイス・スパイス" が14位 → 4位と急上昇し、一気にキャリア初のTop10入りを果たしています。名前は知っていましたが、自分が歌を初めて聴いたのはセントラル・シーの "Obsessed With You" (2021) で、彼女は曲に正式にクレジットされていないのですが、曲中では彼女の "Just For Me" (2021) の一節がサンプリングされています。"Obsessed With You" をきっかけにその "Just For Me" も聴き始めたわけですが、どちらも全然違った良さがありますね...うまく説明できませんが。"boy's a liar" も、同じように説明できないのですが良い感じです。確かなのは最近のヒットとしてはぶっ飛んでいるということで、2月に入ってそういうヒットがさらに増えてきました。😵
6.モーガン・ウォーレン
冒頭でつぶやきましたが、3~4月にチャートに大嵐を巻き起こしそうな人。なぜそう思うのかというと、2月の時点でもう予兆があるからです、十分すぎるほど。現在もアルバム・チャートで上位を維持している前作『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(2021) の型破りなチャート・アクションは印象的で、それは、カントリー・ミュージックも数年間でストリーミング人気が急上昇したのだということを最も分かりやすく公示したようなものでした。それから2年、彼のストリーミング人気は衰えるどころかさらに強まっていて、新曲は出せば必ず響くレベルです。最近の曲5、6曲は、いずれも最新チャートにしっかり食い込んでいる感じですね。その中でも今年に入ってからリリースされた "Last Night" は特に人気が高く、今月3位へと急上昇してTop10入りしました(モーガンさんの全米Top10入りは5曲目)。このように近々爆発する予兆だらけのモーガンさん、イギリスやヨーロッパでも爪痕を残すに至るかもしれません。
シングル・チャート・・・ぶっ飛んだ曲中心に上位は活気あり!ただ、下位はやや停滞気味...。2月はグラミー賞効果・ハーフタイム・ショー効果と大きな音楽イベントの効果が目立った月でもあった!
アルバム・チャート・・・新作の絶対数が増えたことで、ちょっとずつ活気を取り戻してきた感じが!上と同様に、グラミー賞効果やハーフタイム・ショー効果も十分見られた!
"Flowers"、「レッキング・ボール」と表記を英語 / カタカナで分けていますが、
分ける明確な基準はありません。
英語表記が2017年以降の曲、カタカナ表記がそれ以前の曲。
一応こんなコンセプトですが、徹底してないので特に明確な基準はないです。
🐑 ...変な話で終わりましたが、今月は以上です。読んでくださった方ありがとうございました。 🐑