「ワールズ・スモーレスト・ヴァイオリン」!!!!!!!
現時点での最推しが全米総合チャートに昇格して喜びを隠せない...やったー!!!!!!!
これで今年は7曲目!!!!!!!
新規で全米チャートにランクインしたロックが、7曲目!!!!!!!
これだからチャートはやめられない!推しキターーー!!!!!
カナダの最新チャートを一瞥して、部分的かつ全体的にレビューしようかなと思います。
その理由は、
名目 → いろんな国のチャートを知っておくことは解析とかするうえで大切だから
実質 → レビューや予想メインで始めたブログなのに最近はよく分からない解析ばかりして目的がそれてるし、そのせいでネタが切れそうだから
...です。Top10 → Top40 → 全体(1~100位)と対象範囲を広げていきます。
<Top10>
title | artist | |
1 | Unholy | Sam Smith, Kim Petras |
2 | I'm Good | David Guetta, Bebe Rexha |
3 | Sunroof | Nicky Youre, dazy |
4 | As It Was | Harry Styles |
5 | I Ain't Worried | Onerepublic |
6 | Numb | Marshmello, Khalid |
7 | I Like You ( A Happier Song ) | Post Malone, Doja Cat |
8 | About Damn Time | Lizzo |
9 | Late Night Talking | Harry Styles |
10 | Flowers Need Rain | Preston Pablo, Banx + Ranx |
「出身国」「ジャンル」「形態」「英 / 米との比較」に注意しておこうと思います。
(コメント)
> サム・スミスの新曲が、今週は初登場で1位をとったようです。サム・スミスは確かに2017年にセカンド・アルバム『ザ・スリル・オブ・イット・オール』をリリースすると発表した際、その先行シングル "Too Good At Goodbyes" は「初登場力」(リリース初週の売り上げ)がものすごくて曲は各国で高い順位に初登場したのですが、その約1年後にリリースされた新曲 "Dancing With A Stranger with ノーマニ" やそれに続く "How Do You Sleep?" の初登場順位はそんなに高くなく、今年約1年半ぶりにリリースされた新曲 "Love Me More" もそうだったので、「初登場力」の強いアーティストというイメージはほぼ皆無でした。それが、出身国のイギリス以外でもカナダ含め今週は多くの国で初登場1位を獲得していて、驚きです。"Unholy" はトランスジェンダー関連で有名な2人のコラボ、というのもあるようですが、カナダにおいてもハリー・スタイルズに続いてブリティッシュ・アーティストの活躍が止まりません("As It Was" は加1位取得済み)。
> ジャンルの話。デヴィッド・ゲッタ "I'm Good ( Blue )" は多くの国で1位をとっているのでここでも上位なのは分かるのですが、マシュメロ "Numb" は予想だにしていませんでした。思えば去年1度このチャートをのぞいたときも、マシュメロの当時の曲 "Leave Before You Love Me with ジョナス・ブラザーズ" が本国アメリカ以上に大ヒットしていて意外に思っていました。マシュメロが特に人気、というよりEDMのジャンル的人気が米国以上である可能性が高いです。
> 次に、出身国について。最初から具体的に述べると、メイン・アーティストのみのカウントで10曲中カナダ出身が1組、イギリス出身が2組(ハリー・スタイルズは2曲)、アメリカ出身が5組、フランス出身が1組という状況ですね。予想通りではありましたがやはり隣国アメリカの影響は大きいようです。ちなみに米・英それぞれとの Top10 適合率を確認すると、アメリカが60%(6曲)で、イギリスが30%(3曲)でした。
> 形態については、これはアメリカと同じで、男性ソロ・アーティストの割合が80%と大きいです。イギリスもそうでしたね、デヴィッド・ゲッタのように直接歌わないDJが多いので男性ソロ・アーティストが多いという印象はちょっと持ちにくいですが。🔘
> 最後に、ちょっと気になった10位の曲。初めて見ました。調べたら Preston Pablo さんはカナダ出身のR&B歌手のようで、"Flowers Need Rain" を聴いてみたところポップス寄りのR&Bという感じでしたね。突然ですが、リズム・アンド・ブルース...R&Bの発祥地はアメリカです。なのでR&B音楽は北アメリカで最も勢力が強いわけで、売れたR&B歌手のほとんどはアメリカかカナダ出身です。ただ、アメリカとカナダのR&Bヒットは必ずしも並行しないようで、前述の通りこの "Flowers Need Rain" はここで初めて見ました。アメリカのR&B専門チャートでも見なかったです。言いたかったことは、いろんな国のチャートを見ていくうえで特に注目したいのが、言い方はどうしても悪くなってしまいますがこのような「地元のヒット」だということで、これがどのくらいあるのか、上位に来てるのか、といったことからその国の音楽市場について考えることができます。今回はそれを無事 Top10 内に発見することができました。ただ、1曲だけなので、今回は結局上位にはカナダオンリーのヒット曲はあまりなく、チャート上位は世界的な流行り曲によって構成されている、と解釈することになります。やはり日本にいると、他国のチャートを見るときに独自の音楽市場があるんじゃないかと期待してしまうのですが、共通言語という概念があるのでそんなことはないことがほとんどです。...すみません、長くなりましたがそれでも「地元のヒット」に注目して少しずつその国の音楽市場について知ることができればな...と思ってます。
<Top40>
最初からたくさん書きすぎたので、これ以降は軽く...。
1.「出身国」
アーティストの出身に気を付けて見ていくと、予想通りではありましたがアメリカ・イギリスのアーティストが多いです。カナダ出身の人は、全部を詳しく調べていないので100%ではありませんが Preston Pablo さんとドレイクさんくらいでしょうか。やはり上位に「地元のヒット」は少ないみたいです。
2.「ジャンル」
いろんなジャンルが交じった多様性あるいいチャートだったのでかえって言えることが少ないのですが、若干ポップが強いかな~、という感じ。ポップ・アーティストの曲だけでなく、他のジャンルのアーティストがポップにクロスオーバー(異なったジャンルの音楽の要素を交ぜること)した曲のヒットも多かったからです。アメリカと決定的に違ったのは、ラテンがなかったこと。地理的な要因もあるのでしょう。イギリスと違ったのは EDM が少なかったこと。どうやら EDM の大ヒットは Top10 の2曲がダントツで抜けているだけで、数自体は多くないようです。
3.「形態」
うーん、まあ、これも標準的かな。全米チャートを見るとき、たまに形態について意識しながら見るのですが、カナダもアメリカと同じような感じです。アバウトに言うと男性ソロ・アーティストが3/4、女性ソロ・アーティストが1/4で、もう少し細かく言うと男性ソロ・アーティストが5/8、女性ソロ・アーティストが2/8、デュオ or グループが1/8ですね。英語圏では今はこれが標準的な気がします。もちろん詳しく調べたわけではありませんが。
4.「英 / 米との比較」
Top40 の区域に限って言えば、ヒット曲はほとんどアメリカと並行しています。カナダの方がヒットのスピードが速い曲もあれば、その逆も見受けられますね(カントリー・ソングとか)。イギリスとも多くのヒットが共通しています。ただ、それにはもちろん英・米・加すべてでヒットしているものと、米を除く2か国でヒットしているものがあり、英・加の共通ヒットのほとんどは前者(米でもヒットしているもの)です。後者の例として、セントラル・シーの "Doja" がありましたが、本当にそれくらいでした。上図も参考にしてみてください。👆
<全体>
1.「出身国」
範囲を広げるとテイト・マクレーなどカナダ人アーティストの名前が多くなってきました。アメリカのチャートでは名前を見ない、カナダのカントリー・シンガーも何人か見受けられます。正直カントリー・ミュージックの歌手はアメリカが大半で、他の国はオーストラリアにキース・アーバンがいることくらいしか知らなかったのですが、カナダにもたくさんいたんですね...。恥ずかしながら世界的なカントリー・シンガー、シャナイア・トゥエインはカナダ出身の人だとは知りませんでした。
2.「ジャンル」
ますます分からなくなってきますね...。一つずつ整理してみます。ポップは全体的に幅広く、見受けられました。ロックは一番上が確かゴースト "Mary On A Cross" の60位で、それ以降散見されました。カントリーは、これも全体的に見られましたが、上の方はアメリカン中心、下の方はカナディアン中心といった感じ。R&Bはアメリカと同程度、ヒップホップはアメリカより控えめなランクイン数のイメージです。また、 で述べたこととは矛盾するのですが、EDMは全体的には多かった!これはちょっと意外で、アメリカのチャートには入っていないEDMヒット・ソングをけっこう見ましたね。👍
3.「形態」
Top40 で低かった女性ソロ・アーティストとデュオ or グループのアーティストの割合、範囲を拡大するとほとんど変わらないどころかさらに低下します。ちなみに少しジャンルと関連付けると、ランクインした女性ソロ・アーティストの多くがポップ歌手で、ランクインしたデュオ or グループのアーティストの多くがダンス・ミュージックの人々です。
4.「英 / 米との比較」
さすがに全体となってくると、その国の独自色が強まってくるもので、普段米英のチャートで見かけない曲もいくつか見つけました。イギリスとは、全体としては共通するヒットが少ないです(上位には多いけど)。一方アメリカとは、ラテンが流行らない代わりにEDMが強いなどの違いはあれど、全体で見ても共通するヒットがそこそこあります。やはり地理的要因でしょうか?断定はできませんが、今後イギリス周辺の国のチャートもレビューしてみて、見解を深めたいと思います。🔍
最後に...一瞥して、といっておきながら、何回もチャートを見返していました。もっと直感的なレビューでもよかったかな、と思ったりします。でも、それだと確信的なことがいえないので、やっぱり何回も見返すことになりそうで、とりあえず今度からは一瞥して、といわないようにします。あと、範囲ごとのレビューも、形式をそろえた方がよかったですね。...どうでもいいコメントでした。
サマリー:国際比較に焦点を絞って
上位の上位(トップ10) → アメリカと60%、イギリスと30%合致。トップ10は主に世界的な流行歌によって構成されている。
上位(トップ40) → 世界的な流行歌が占める割合は大きい。米・加のみのヒットもそこそこある一方、英・加のみのヒットは少なかった。
全体(1~100位) → 下位にいくほどカナダの独自色が見られ、他国との共通のヒットは減る。全体的にはアメリカとの共通のヒットが多い。
何となく、思いついた曲を音楽レビュー。
テイラー・スウィフトの "Look What You Made Me Do"(2017)。
「昔のテイラーはもう死んだ」という表現もあったりして、ホラーな面も強いテイラー・スウィフトの当時の新機軸。
最初はびっくりしたけど、終始緊迫感があって質が高く、当たり前のように好きになった。
特にブリッジのゾッとする音楽や歌詞が好きかなあ...、あの追い上げからサビで一気に静まって、でもそこからまた盛り上がったりして。