雑草の、楽しい雑学です。

例えば・・・「ヨモギ」
別名:もち草
葉の裏には毛が密生しているので白く、
この毛が粘りを出すので、餅のつなぎとして用いられた。
(良い香りだけではなかったんですね。)
もう一つの別名:もぐさ
お灸のもぐさは、ヨモギの葉裏の毛を集めたもの。
ヨモギの名は、『よく燃える木』に由来する。
(これぞ雑学!)
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「フキ」
フキの語源は、
葉が柔らかくお尻を拭くのに利用したことから『拭き』に由来する。
アイヌの民話に登場する『コロポックル』は、
アイヌ語で『フキの下の住人』という意味。
このフキは、大型の秋田フキという種類。
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「セイタカアワダチソウ」
空き地・野原、どこにでも咲いている、繁殖力旺盛な外来植物ですね。
根から毒の成分を出して、他の植物を凌駕してしまうのですが、
結局、自分もその毒にやられて自滅してしまうというおバカさん。
一時期、花粉症の原因植物とされましたが、それは濡れ衣で、
真犯人は、『ブタクサ』でした。
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「オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)」
『ヘクソカズラ』や『ハキダメギク』と並んで、
「かわいそうな名前」と紹介されることが多い植物です。
方言名では、そのものズバリ、
『イヌノキンタマ』と呼ぶ地方もあります。
名前が猥褻だとされ、『瑠璃唐草』・『星の瞳』などが提案されるも、
結局、定着しなかった。
属名(学名の前半の部分)は「ベロニカ」。
重い十字架を背負ってゴルゴダの丘へ連行されるキリストの、
顔の汗を拭いてあげた女性のハンカチに、
キリストの顔が浮かび上がるという奇跡が起きた。
この女性の名がベロニカである。
オオイヌノフグリの花には、キリストらしい人の顔が見える。
これがベロニカと呼ばれる由縁である。
(知らなかった!!)