読書と同じように、美術館巡りも、
私の生活に潤いをもたらしてくれます。
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今回は、東広島市立美術館へやって来ました。
入館料は大人一人1300円。
婆さんはいつも確認します。
「何か割引できますか? ちゅーピーとかJAFとか?」
『いいえ、できません(ないんかい!)が、
75歳以上の方は・・』
「はい、一人は75歳です」
『無料です』
「えっ⁉ 無料ですか?」
(すごいねぇ、東広島は! 豊富な財政だ!)
帰って、3月に来た時の日記を読み返してみると、
ちゃんと記録していました。
ここに来る前に色々調べました。
近くの市営駐車場に車を止めて、駐車券に美術館で判を押してもらったら、2時間無料になる事、
75歳以上の人は入館料が無料になる事、等々。
なんだ!
済んだことは、すぐに忘れてしまう婆さんです。
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さて、肝心の「古代エジプト美術」。
「古代エジプト美術館 渋谷」(東京)が収蔵する貴重な遺物のうち、
200点余りが展示されているということです。

これほどの規模のエジプト美術を目にするのは、
ロンドンの大英博物館に行った時以来です。
そして海外の美術館のように、撮影もOKです。

ミイラマスク(彩色を施したカルトナージュ)
頭、胸、腹、足を覆い、ミイラを保護するミイラマスクは、
カルトナージュという、現在の張り子のような技法で作られています。

古代エジプト人の顔のパーツの特徴となる、アイメーク。
男女とも、目の周りにアイラインを強く縁取っていました。

現代のアイライナーにあたる「コホル」は、
眼病の予防効果があるとされ、
また、邪悪な力が入り込むのを防ぐための、魔よけの役割もありました。

レリーフや石像
多くは、石灰岩や砂岩に彫られています。

ヒエログリフが刻まれた、美しい彩色のレリーフ。

古代エジプトの儀式には、音楽や踊りが欠かせなかったようです。

りりしい、プトレマイオスⅡ世の胸像と、

彼の神殿のレリーフ。

人型木棺
木棺の表面に描かれた古代エジプト人の死生観を表す絵は、
まだ色鮮やかに残っています。


悠久の歴史に、今日も感動の連続でした。