広島東照宮

2023年11月30日 | 寺社
先日の新聞紙上で、
「広島東照宮の被爆建物、本地堂の修理が完了」とあったので、
見に行きました。

* * *

広島東照宮は徳川家康公を御祭神にお祀りした神社です。
家康公薨去(こうきょ)後33年忌に当たる1648年、
当時の広島藩主・浅野光晟(みつあきら)公によって、
広島城の鬼門(北東)の方向に当たる二葉山の山麓に造営されました。



光晟公の生母は、家康公の第三女、振姫(ふりひめ)であったことから、
祖父、家康公の御遺徳を敬慕し、城下町の平和を願って神霊を祀りました。




* * *


1945年の原爆で、本殿や拝殿が焼失しましたが、
            1965年4月、家康公薨去後350年祭を記念して再建されました。



唐門と左右の翼廊は、原爆で全体が東北に少し傾いていたのを、
十年近く前に保存修理が行われ、
ほぼ創建当初の華麗な姿に復元されています。

唐門は、日光東照宮の陽明門に相当します。




唐門は急な石段を上った所にあるので、
怖くて写真がちゃんと撮れません。



* *


今回保存修理が完了した「本地堂(ほんじどう)」。
倒壊を免れた被爆建物です。


本地堂は、一重宝形造りの仏堂で、
明治に入るまで、薬師如来が祀られていました。
今では数少ない神仏混合時代の貴重な遺構です。


工事の過程で、外観は、透明度の高い漆を重ねる「春慶塗」と判明。
「春慶塗」は、木目を浮き出す江戸期の伝統的な漆塗りで、
それが採用されて仕上げられました。
春慶塗を外観に使用するのは、全国でも例がないそうです。

美しい~~~!



屋根の四隅の鬼瓦や、



四方の中備に極彩色の蛙股など、


見どころがたくさんあります。
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