QOOTESの脳ミソ

日記や旅の記録(現在進行中および過去の旅)がほとんどですが、たまに「腹黒日記風」になっているのでお気を付けください。

山崎 朋子『サンダカン八番娼館』金子光春『マレー蘭印紀行』(追記しました)

2024-06-20 16:17:35 | Books, Movies & Music
Youtubeで著名人が出しているニュース解説動画を観ていたら、ハワイだのアメリカ本土だのドバイだのに「パパ活」目的で出かける日本人女性が問題になっていると言っているのを題材にしていて、そういえば『サンダカン八番娼館』を中学生のころに読んだなぁと思い出した。

本の内容がないとわかりにくいので追記します。細かいところまでは覚えてないしデリケートな話になるのであらすじとして読んでいただきたいのですが、戦前の日本から東南アジアにわたって(か、渡らされたか)現地で娼婦として生きていた「からゆきさん」と呼ばれる方の物語です。その言葉を下敷きにバブルのころに日本に渡ってきた東南アジアの女性を「じゃぱゆきさん」と呼びます。

バブルも終わりのころ、バンコクのショッピングセンターのベンチでコーヒーを飲んでいたら、若いインドネシア人の女の子が話しかけてきたことがありました。
「あなた日本人?ワタシ、来月日本に行くの。日本で芸能プロダクションやってる人にスカウトされて歌手になるのよ☆」と言われたので、
「それ詐欺だからやめておいた方がいいよ。酷い生活させられるよ。」と言ったのだが、彼女はケラケラ笑うだけで信じようとしない。「じゃ、調べてみるからその会社の名前教えて。で明日15時にここで会おうよ。」「いいわよ、明日15時ね!」と言って彼女は去っていった。

インターネットもなかった頃の話なのでそのあと僕がどうやって調べたのかは忘れたが、とにかくそんな会社はないという確認をして翌日そこに行ってみたけれど、彼女は現れなかった、と言うことがあった。変なことばかり思い出すなぁ。年は取りたくない。

本の話に戻る。
中学生男子には少々刺激が強い内容の書籍だったが、こんな世界もあったんだなぁという感想の方が強かった。それよりも、主人公の取材対象だった元「からゆきさん」のおばあちゃんが帰国してから暮らしていた、(書籍内では少しだけ触れられていた)故郷の長崎の隠れキリシタンの集落の描写になぜかすごく惹かれてずっと行ってみたいと思っていた。

いまだに行けてはいないが、40年前にその本を読んでから今に至る間に教会をはじめとする長崎の隠れキリシタン関連のモノは世界遺産にもなった。16年ほど前に仕事の関係で東京に住むようになったが、その頃に飲み歩いていて知り合って今でもしょっちゅう一緒に飲んでいる友人が偶然子供のころ軍艦島に住んでいた人で、それで興味を持って軍艦島にも行ってみたが(非常に美しく、建物は趣があった)、長崎・五島あたりの教会群や集落はまだ敷居が高い気がして行けていない。

その数年後ちゃんぽんでも食いに行こうとふらっと長崎に行った時に、アパホテルの真裏に「日本二十六聖人記念館」という施設があり見学に行ったら、さまざまな展示物の中に隠れキリシタンの儀式の資料動画が流されていて、一見クリスチャンの儀式には見えないがひそやかで厳かでなにか侵してはいけないような、画面から伝わるそんな空気に引き込まれて見入ってしまった。

興味のある人は見てみるといいと思う。今のことだからネット上にも公開されているのかもしれない。

逆に書籍から昨今の「国境を越えるパパ活女子」や「からゆきさん」のことを思い出したことも去年あった。一部バックパッカーの皆さんにはバイブルとなっているらしい金子光春の『マレー蘭印紀行』を読んだ時だ。彼がもっとも旅をしていた時代は、ちょうどからゆきさんと同じ大正から昭和に変わる頃だと思う。

その紀行文の中で、彼はマレー半島を南下するときに某商社の支社に厄介になっていたのだが、そこでの描写で「近頃はマレー半島のからゆきさんたちも中国からくる安い娼婦に「市場」を奪われる形で、西はサウジアラビアにまで移った者も多い」(思い出して書いているので原文そのままではないです。スミマセン。)というのがあった。

団塊ジュニアの世代なので幕末から明治大正の世界のイメージはそれほどないし、政財界の要人以外で日本人がそんなに遠くまで行って、しかも暮らしているイメージなんてそれほどなかったので新鮮な驚きだった。

それに娼婦の世界の市場競争が世界規模で(少なくともアジア内で広く)ダイナミックに展開されていたことにもびっくりした。

人間ってたくましい。

それを考えると、傍から見えるような超円安でパパ活女子が国境を越えているという単純な構図ではなくて、実は彼女たちの間でもっと激しい市場競争が繰り広げられているのかもしれないなぁとなんとなく思ったのだ。

ま、お金のない僕には一生相まみえるタイプの女性たちではないから個人的な興味は全くないけれども(笑)。

Jetstar(ジェットスター)好きな私。

2024-06-20 12:00:01 | 日記
一度日記を書いたりフォローしている他の方のブログをよんだりすると、そこからまたほかのことを思い出したりして何か書き留めておきたくなったり、書くことがやはり好きなんだろうなと思います。テキストだけのブログだし、文章のまとまりもないので読んでくださる方々は大変だと思うけど。

「徒然なるままに・・・」と始めて予防線を張りながらも、きれいな文章を書かれるいにしえのプロのようにはいきませんね、やはり(笑)。

なぜLCCはジェットスターにしか乗らないのかと言う話は前回の最後に書きました。ジェットスターの路線はほとんど乗りましたが、いまだに乗っていないのが那覇便、宮古島便(厳密には宮古じゃなく伊良部空港)、そして去年だったか新設された旭川空港便。

そのうち那覇便は毎年恒例、来月のバースデイひとり旅行でデビューの予定です。行きだけですが。そこからJALANAグループ便で移動して誕生日前後は石垣島に滞在します。実は石垣には酒を飲みに行くのでマリンスポーツとかリゾートらしいことは何一つしません(笑)。

石垣には仲良くしてくれるご夫婦がやっている鉄板焼きのお店があるのでそこで毎晩日本酒を飲んでいます(笑)。普段はそこで呑むことだけが目的なので、石垣に一泊だけして帰ってくることの方が多いですが、今回はなんと3泊もしてしまいます!

でも夜の呑みを円滑に開始するため島にはいきません。ANAインターコンチネンタルホテルまで自転車で行って、マエサトビーチで体を焼いてホテルに帰って昼寝するくらいだと思います(笑)。

主だった島は、波照間、西表、与那国まで全部昔行きましたし。島ではスクーターを借りで回ることが多いのですが、与那国でブンブン走っていたら知らない間に墓地に紛れ込んでいて、しかもその墓地を含めた海の風景がきれいすぎて(サントリーニ島と言うと言いすぎになるか(笑)?!)。墓石の陰から白いドレスと裸足のCocco(歌手)さんが笑顔で出てきそうでした。

鉄板焼きのお店は「満月」。ご主人が大阪出身の方で奥様が山形の方。山形の日本酒を幅広くそろえていらっしゃいます。そして、締めには美味しいお好み焼きをいただきます。「石垣島まで行ってお好み焼きと日本酒ってもったいなくないですか?」と言われればその通りかもしれません。

ただ、ご主人は石垣島の食材(に加えて、故郷の大阪や山形から取り寄せる旬の素材)を使っていろいろな料理を出してくださるので、僕としては「石垣を満喫していない」とは思っていないんですよね。

Jetstarで乗っていないのはあとは宮古島と旭川か。旭川はそのうち機会もあるとは思うのですが、宮古島はLCCで行くにはちょっと遠いような・・・。でも機会があったら乗ってみたいですね。国際線はたぶん乗らないと思います(笑)。フルサービスで楽しみたい派なので。

最近はたまったマイルを使ったりして、たまにビジネスクラスを利用することがあるのですが、特に欧州便でやることがあります。

機内エンタメで「ミッションインポッシブル」を延々と観ることです。ビジネスクラスでのんびりワインを飲んでいると、古くはショーンコネリー(James Bondとは言わない(笑))、今ではイーサンハントになったような気がするのです。その間は極力トイレで鏡を見ないようにします(笑)。

ただ「ミッションインポッシブル」は全てを飽きるほど見てしまって、この間の年末年始のフィンエアーではちょっとほかのモノも観たくなりました。いろいろ試していたら、ダニエル・クレイグの007でも同様の「国際ハンサムスパイ同化感」を味わえたので、次回長距離ビジネスクラスに乗るときは007で行こうと思います。機内エンタメにいくつか入っていたのですが「007スペクター」が非常によろしかったです。映像がきれいで。

007はピアースブロスナン以降観なくなっていたんですよね。ピアースブロスナンは「探偵レミントンスティール」のイメージが強すぎて、007には違和感がありすぎて(汗)。

Jetstarの話に戻ります。
これだけ乗っていると以前お会いしたCAさんに再度お会いすることも多く、中には搭乗すると個別にあいさつに来てくださる方もいます。そういうのってなんか嬉しいですね。普段の突っ込んだ友人知人関係もいいですが、日常で一瞬すれ違う人とのお互いへの小さな心遣いって言うのでしょうか、そういうのはとても好きです。

その一環で、可能なときは離陸時に地上スタッフ(全員整備士さんなのかな?)に手を振り返します。忙しい空港の最終便だと(ようやく今日も無事に仕事を終えられた)というお気持ちなのか、飛び上がって手を振ってくださる地上スタッフもたまにいらっしゃるので、そういう時は「本当にお疲れ様」と心の中で声を掛けますね。

そんなJetstarですが一つ残念なことが。
コロナの少し前に成田-庄内空港便(山形県)が就航したのですが、折悪く(というか悪すぎて)コロナで乗客がほとんどいなくなってしまったからか運休になってしまい、そのままなのです。就航記念期間だったからか最初は運賃も安めに抑えられていて(軌道に乗ったら通常の価格帯に移行する予定だったのでしょうね)、頻繁に利用していました。Jetstar就航に合わせたのか、空港から送迎をしてくださる鶴岡のホテルもあって、そこに泊まってホテルのレンタサイクルで山形の蕎麦屋めぐりを頻繁にしていました。スーパーで日本酒を買ったり。ただ十四代は山形のスーパーでも非常に高かったです(笑)。

庄内おいしい空港便、再開してほしいんですよね。