QOOTESの脳ミソ

日記や旅の記録(現在進行中および過去の旅)がほとんどですが、たまに「腹黒日記風」になっているのでお気を付けください。

寂しさ。

2024-06-15 23:15:42 | 日記
夜中に無性に寂しくなることがある。

元々一人でいることの方が好きだし、旅も飯を食うのも98%くらいは一人。特に問題はなくむしろ居心地いい。しかし無性に寂しくなることがある。

世の中には一人でいて全く寂しくない人というのもそれほどいないと思うし、365日24時間誰かがいないと死んでしまうというような人もなかなかいないと思う。

ほとんどの人が生活の中に誰かがいることの鬱陶しさと一人でいることの寂しさ、両方を感じていて、前者が後者を上回れば一人でいることを選択し、逆なら家族を持つのだろうと思う。

で、僕は前者なので、普段は特に困ることはないが、ごくたまに無性に寂しくなることがある。しかも大方の場合日曜日の深夜だ。

夜中なので友人に連絡するわけにもいかない。そんなとき、昔はテレビショッピングを延々と見ていた。それもケーブルテレビで放送しているものの中で、司会者が「残りあと〇〇個です!お急ぎください。」と言っているテレビショッピングを選んで観る。

残りの個数をアナウンスできるというのは、この司会者はこんな深い時間に僕と同じ時間を生きているということ。自分以外に誰かがリアルタイムで生きているのを実感できることが寂しさをやわらげるのだった。

我ながらいいテレビショッピングの使い方だと思っていた(笑)。

中年を過ぎてそこそこお金ができるようになると、ごくたまに訪れる「寂しくて仕方がない夜」は生身の人間を探して深夜に出歩くようになった。たまに一人で行く朝方まで営業しているバーに自転車で行って人の気配を感じながら黙って飲んで帰って寝ることもあったが、もっともよく行ったのは御徒町のえぞ菊(札幌ラーメンのお店)で、大瓶のビールを飲みながらいつもの深夜シフトのオジサンと軽い世間話をして、最後に味噌ラーメンを食って帰ってきたりした。ビールを注文するとおつまみにメンマを出してくれるのがお気に入りだった。

ただ、僕のオアシスだったえぞ菊もコロナを機に深夜営業をやめてしまったようで、顔なじみだった深夜スタッフのオジサンたちも見かけなくなった。

何年も前のある深夜2時頃「私ね、えぞ菊の深夜勤務で息子を大学に入れたんですよ」と語ってくれたあの誇らしげな表情は今でも忘れられない。いい表情だった。彼は、高田馬場の方に行ったのか。もう辞めてしまったのか。

大方の人々がそうであったようにパンデミックで僕の生活も変化を余儀なくされた。

では、今、たまにやってくる寂しさを埋めてくれるものは何なのかと言うと、Youtubeのライブがその一つである。主に旅系のYoutuberが深夜にやっているライブ放送を延々と流してぼやっと観ている。地球の裏側からライブ放送をしている方もいて、漆黒の闇夜の日本とは打って変わって画面の向こうがピーカンの青空だったりすると先ほどまで感じていた寂しさがまぎれる。

そのほか、旅に出るときは「危険な」日曜日の夜に帰ってこないようにするようにもしている。自宅にいなければ寂しさを感じることもない。日曜日だと航空券も高いので、月曜日の便で帰るほうが好都合だったりもする。

そこまでするより誰かと暮らせばいいのにと言われそうだが、そうすると生活の中に誰かがいることの鬱陶しさが耐えがたくなるので、今のところ寂しくなった時はこんな感じで切り抜けるのが自分にとっての最善策だと思っている(笑)。

因みに今日は何とも思っていない。ひとり上手な土曜日の夜だ。楽しい。

Youtubeで山岡さんと栗田さんの行く末を案じながら「美味しんぼ」を観ている。

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