昨日もブログで書いたイージスアショアの問題。今日政府が正式に配備断念を表明しました。
代替地を見つけることが困難なため断念、とのことです。
でもちょっと待ってください。
「断念」ってなんでしょう?
イージスアショアは誰が求めて配備を決めたもの?国民が求めたのでしょうか?
もともと安倍政権が突然導入を決めたイージスアショア、断念もなにもほとんどの国民は
「まあ、安全性が高まるならいいんじゃないの」
くらいの意識だと思います。
政府が断念して「大変だ!日本の破滅だ!!」と心配する人が果たしているのでしょうか。
北朝鮮のミサイル問題に対応してイージス艦を増やし、日本への短距離ミサイルに対しての防衛はそもそも増強していました。
それなのになぜか突然、安倍首相のツルの一声でイージスアショアが登場しました。
イージスアショアは「大陸弾道ミサイル」に対しての設備で、北朝鮮が日本を狙う時には大陸弾道ミサイルは近すぎて使えません。
それに対する日本政府の説明は
「大陸弾道ミサイルが万一軌道を外れて日本に着弾する可能性に対応するため」
というようなものでした。
この説明に納得できず、「米国を狙うミサイルを迎撃するための設備なのでは」という疑問が配備計画初期からありました。
そして今回の断念。
一部設備は既に購入済みで、今後は契約破棄の違約金を払う話になるそうです。
米国を狙うミサイル迎撃システムをお金を払って購入して、それを契約破棄して違約金を払う。これが今回日本政府がやろうとしていることです。
イージスアショア導入表明の頃、安倍首相とトランプ大統領のトップ対談によって日本は戦闘機やオスプレイなど米国兵器を買いあさりました(いまも買い続けてますし、リボ払いのような支払い方法で十年以上の支払い債務があるとも言われます)。
そして今回購入代金を一部払った上に違約金を米国に払い、今度は敵基地攻撃能力保有を含めて新たな防衛計画を「すみやかに」策定すると安倍首相は息巻いています。
誰のために「すみやかに」新たな莫大なお金を払う気でいるのでしょう。
前記事で書いた、イージスアショアに「使えない」ロッキード製レーダーが契約内容に入っていて、それを分かっていたはずなのに購入した直後の今回の「断念」。
まるで、もともとイージスアショアを配備する気はなかったんじゃないか、と思えるのは私だけでしょうか。。
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