「風邪をひいたな」と、家で寝ていたのですが妙に調子がおかしい
当時は三十路を迎えたばかりで、体調不良なんて寝てりゃ治るって頃でした
しかし体調は戻らず、本能が「まずいよ」と囁くため
当時の住かから100メートルも離れてない病院へ、必死に歩く
そのまま入院 安堵もあってか、少し記憶が飛んでいます
けど、個室を勧められて「個室、ものすごくおカネかかるんじゃないの(汗)」と思い
「大部屋でいいです^^;」と応えた記憶だけ、少し残ってたりしてw
気が付いたら、ベッドが8つある部屋で寝てた
すみっこのベッドだったので、たぶん良席だと思う
ここで、先に入院していた人生の大先輩たちといろんな話をした
部屋の大半は、そこで長い時を過ごしていた人々だった
世情、その土地の歴史、そして、その方々の歴史について
一週間程度の時が過ぎて私の体調は回復し、退院した
そしてさらに一週間程度経った後、入院費用を清算しに病院を訪れた際
その部屋を訪れてみた
ほぼ、同じ顔触れだったんだけど、みんな言葉少なで
あまりぼくと関わりたく無いように見えた
そこは確かに、ぼくが1週間ていど暮らした場所だったんだけど
もうそこに、ぼくの居場所はなくなっているんだと知った
近年、過去に住んだ街を散歩することがあるんだけど
もうその病院もない