生きる意味の研究
グレン・ウィリストン&ジュディス・ジョンストン著 より
人間関係は、常に「お互いの合意のもと」に築かれる。
比喩的に言えば、私たちは、
「人間関係の契約書にサインする」のである。
つまり、「成長の機会を得ようとする自分の要求を
満たしてくれる人と関係を結びたい」と考えるのだ。
他者との交流からこそ、自己認識が生まれるからである。
人間関係には、「対立が不可欠」である。
ものごとを学び、成長していくためには、
他人との対立やあつれきが必要である。
ほとんどの退行で、これが正しいことが証明されている。
しかし、対立によって生まれたトラウマだけを
次の人生に持ち越し、
そこで学んだ教訓に気づかない人もいる。
人間関係に悩み、他人とのいざこざを経験する中から、
精神的な教訓を学びとることが重要なのである。
これによって、否定的な感情エネルギーが中和される。
否定的な感情エネルギーとは、言ってみれば、
「ひとつの人生から次の人生へ持ち込まれる余計なお荷物」
のようなものなのである。
人間関係に失敗したショックから、
私たちは自己認識に目覚め、
世の中の仕組みの中の自分の位置を、
はっきりと理解できるようになる。
試験の時でも、正解することよりも間違うことによって
多くのことが学べるように、
人間関係においても、
感情的なメッセージをくみとることさえできれば、
下手な対応をしてしまった方が、
さまざまなことを教えられるものがある。
しかし、表面的には、失敗は誰にとっても不快なものだ。
試験であろうと、結婚であろうと。