ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ』

2017-12-17 18:47:36 | 映画[さ]
『STAR WARS Episode 8 THE LAST JEDI』

監督:ライアン・ジョンソン
出演:マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/デイジー・リドリー/アダム・ドライバー

スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、いい年して手足口病の半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「へっくしょい!」
ユニオシ 「God bless you !」
ヤカモト 「May the force be wi・・・」
ユニオシ 「May the fo」
ヤカモト 「あ、ハモっちゃったね、どーぞどーぞ」
ユニオシ 「いやそっちこそどーぞどーぞ」
ヤカモト 「じゃぁ同時に言おうぜ、いっせいのせ!」
ユニオシ 「マジ卍」
ヤカモト 「May the fo、あにゆってんだぉ」
ユニオシ 「近所の女子高生がスキップしながらマジ卍って叫んでたんだし」
ヤカモト 「そういう女子高生とは距離を置け、親の顔が見たいもんだ」
ユニオシ 「もちろん遠巻きに見てたさ、でも親の顔は知ってるんだし」
ヤカモト 「だいたいそういう意味不明な流行り言葉をマネする方が意味不明だぞ」
ユニオシ 「おじさんはいつだって意味不明なんだし」
ヤカモト 「んなこたぁどうでもいいが、エピソード8だねぇ」
ユニオシ 「7の続きだねぇ」
ヤカモト 「そうそう」
ユニオシ 「よかったよ7の続きで。3の続きとかじゃなくて」
ヤカモト 「なんだいそりゃ」
ユニオシ 「順番守ってもらわないとさ」
ヤカモト 「そりゃとりあえず年代順になってるさ」
ユニオシ 「7のラストでルーク出てきてたねぇ」
ヤカモト 「当然その続きから始まるんだけど」
ユニオシ 「ルークも意固地だからなぁ」
ヤカモト 「9へのつなぎだから中途半端かなと思ってたけど」
ユニオシ 「いやいや面白かったよ」
ヤカモト 「話の流れ的には帝国の逆襲っぽいけどね」
ユニオシ 「じゃぁ9はやっぱりジェダイの帰還っぽいのかな」
ヤカモト 「まぁどうせそうなるだろうね」
ユニオシ 「じゃぁリメイクじゃんか」
ヤカモト 「だからそうじゃないってば」
ユニオシ 「でも似てるだろが」
ヤカモト 「いいんだよ、全部入りみたいなデラックス感があって」
ユニオシ 「なつかしいやつらが」
ヤカモト 「なつかしいやつらと似たような奴らもな」
ユニオシ 「7じゃデススターがちっちゃく見えるようなスターキラーが出てきたけど」
ヤカモト 「今度は全長3kmのスターデストロイヤーが生まれたての子馬に見えるようなメガ・デストロイヤーが出てきたね」
ユニオシ 「幅60kmってそれもう船じゃねぇだろが」
ヤカモト 「AT-ATも相変わらずがんばってるし」
ユニオシ 「BB-8もがんばってるし」
ヤカモト 「BB-8の活躍は底なしだね」
ユニオシ 「首が取れても大丈夫だってこともわかったし」
ヤカモト 「ま、まぁそうだな、」
ユニオシ 「やっぱり夢と希望でつながっていたんだな」
ヤカモト 「違うと思う」
ユニオシ 「ファンの皆さんの愛を受信するアンテナもビンビンだし」
ヤカモト 「ビンビンって言うな」
ユニオシ 「ダークサイドの最高指導者スノークってブサイクだねぇ、頭からマント付ければいいのに」
ヤカモト 「ダース・シディアスみたいな威厳がないね、頭からマント付ければいいのに」
ユニオシ 「スノーク言うたらムーミン谷を思い出すし」
ヤカモト 「そういえばムーミンのでかいやつみたいなのが水飲んでたね」
ユニオシ 「ブサイクって言えばカイロ・レンもイケメンじゃないね」
ヤカモト 「気の毒な事言うなよ、素顔だぞ」
ユニオシ 「でもダサイぜ」
ヤカモト 「せっかくダース・ベイダーをリスペクトして仮面つけてるのにさ」
ユニオシ 「スノークに、そのふざけた仮面を取れ!なんて言われちゃってさ」
ヤカモト 「ふざけてるつもりなんてないのに気の毒過ぎる」
ユニオシ 「だいたい余計な出っ張りや両刃が付いてたりするライトセーバー持ってる奴にまともな奴はいないし」
ヤカモト 「そうだな、最初から邪道まっしぐらって感じだな」
ユニオシ 「それに比べてレイの美人度が引き立つね」
ヤカモト 「うん、けっこう美人だ。これでライトセーバー構えたら絵になるぞ」
ユニオシ 「インスタ映えするねぇ」
ヤカモト 「おめぇやってねぇだろが」
ユニオシ 「デイジー・リドリーって女優さん、最新作のオリエント急行殺人事件にも出演してるらしいぞ」
ヤカモト 「オリエント急行でライトセーバー振り回したら立派な殺人事件だ」
ユニオシ 「じゃぁ犯人はこいつじゃんか」
ヤカモト 「んなわけあるかぃ」
ユニオシ 「イギリス人らしいぞ」
ヤカモト 「それでか・・・」
ユニオシ 「なにが」
ヤカモト 「9ではもっと美人になるのかな」
ユニオシ 「レイアも4→5→6ってだんだんいい女になっていったもんなぁ」
ヤカモト 「そうだったね、プリンセス・レイア、というかキャリー・フィッシャー逝ってしまったし」
ユニオシ 「遺作になったね」
ヤカモト 「本編では泣くようなシーンは無いんだけどさ」
ユニオシ 「俺、泣いたよ、エンドロールで」
ヤカモト 「それな」
ユニオシ 「キャリー・フィッシャーに捧ぐ的な文字が流れてさ」
ヤカモト 「途端にジワっと(;o;)」
ユニオシ 「9ではもう出て来ないよね」
ヤカモト 「わからんぞ、CGでどうとでもなる時代だ」
ユニオシ 「ハン・ソロだって、その」
ヤカモト 「紛らわしいこと言うなって、ハリソン・フォードはまだ元気だぞ」
ユニオシ 「CGでどうとでもなる」
ヤカモト 「だから紛らわしいこと言うなって」
ユニオシ 「俺的には今回のヒーローはBB-8だと思うなぁ」
ヤカモト 「ちょっと受け狙いでかわい子ぶりっ子させすぎにも思うけど」
ユニオシ 「でもあの機動力はR2D2も顔負けだなよ」
ヤカモト 「どこが顔だぃ」
ユニオシ 「なんか上の回転するところが顔だろうな」
ヤカモト 「うしろ頭かもしれんぞ」
ユニオシ 「そしたらその裏側が顔だ」
ヤカモト 「堂々巡りだな」
ユニオシ 「それよりC3POが空気読めるようになってるのは気のせいかな」
ヤカモト 「数百万の宇宙言語だけでなく空気まで読めるようになったのか」
ユニオシ 「ひさしぶりだから人見知りしてるだけだろ」
ヤカモト 「人見知りするドロイドってファジーだな」
ユニオシ 「マジマンジ!」
ヤカモト 「ジュマンジ!」




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『関ケ原』

2017-08-29 20:48:07 | 映画[さ]
『関ケ原』

監督:原田眞人
出演:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司

 天下分け目の関ヶ原、6時間というフジロックフェスよりぜんぜん短いステージで日本の地図が塗り替わった日。関ヶ原物語は家康くん目線で描かれることが多いけれど、この映画は三成くん目線で描かれている。岡田准一だし。猛将島左近は平岳大、身長も高くていかにも強そう。ヒロインは朝ドラで話題の有村架純だけど、お姫様ではなく伊賀の忍び。宮城県のCMで話題の壇蜜さんもいるよ。三成くんが主役なのでタヌキの家康くんは敵対する悪者ってことになる。すっごい腹の出た狡猾で元気すぎる家康くんは役所広司。

 喜劇ではないのでおちゃらけてはいないのだが、なんとなく時々ちょっと可笑しみな場面もあったりする。ナレーションやト書きも少なく、ストーリーがとっとと進むので、よそ見している暇はない。ちょこちょこ出て来る方言丸出しのセリフがリアルで、油断していると何を言っているのか聞き取れなかったりして。いろんなエピソードが寄り集まってハイテンポで関ヶ原へと突き進んで行くので時間を忘れて見入ってしまう。
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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

2017-08-14 20:21:05 | 映画[さ]
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

監督:三池崇史
出演:山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、伊勢谷友介、岡田将生、真剣友、山田孝之

 原作は読んでいたけれど、忘れていることも多くて新鮮な気分で見られた。やっぱりスタンドが出てくる辺りの物語の方がSFXの恩恵を受けられるから面白いし、全員日本人の物語の方が日本映画を作るには都合がいいし。とはいいながらも、杜王町はスペインのシッチェスという町で撮影されたということで逆に異国情緒も楽しめる。「なんだよその変な頭は?」って似たような変な頭の奴が言うところはコントみたいだ。
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『ソーセージ・パーティ』

2016-11-24 19:05:22 | 映画[さ]
『ソーセージ・パーティ』

 監督:コンラッド・ヴァーノン、グレッグ・ティアナン
 脚本:セス・ローゲン

 スーパーマーケットに並ぶ食材たち、神と呼ばれている買い物客に買われることが夢。外には「楽園」が待っている!!そう信じ込んでいる食材たち。しかし神に選ばれた者は、真実を知ることとなる。そこは楽園などではなく、残酷に切り刻まれ茹でられて食われるだけの地獄絵図。真実を知った食材たちは神々と戦うことを決意する。食材に手足が生えていて喋ったり動いたりするなんて、神々には見えない。見えたらもう食えないし。でもクスリやってる神にはそれが見えてしまうというラリパッパな設定。そんな楽しいアニメなら子供たちも大喜びとなりそうだが、そうはイカの金玉。『マダガスカル3』や『きかんしゃトーマス』など、子供向け映画を手掛けた監督が、脚本家セス・ローゲンの口車に乗って作成した、食材を擬人化したオトナ向けの下ネタアニメなんだから。R15指定なんだから、そういうわけで主人公はソーセージのフランクなんだから。これはほぼ絶対に見逃せる映画である。

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『シン・ゴジラ』

2016-07-31 18:41:56 | 映画[さ]
『シン・ゴジラ』

 脚本・総監督:庵野秀明
 監督・特技監督:樋口真嗣
 出演:ゴジラほかたくさん

 シンは新らしいゴジラということだろう、出演者たちはゴジラという名前を初めて聞く人たち、ということはもうその時点で、この世界の出来事ではない映画となる。巨大生物の可能性とか発言するとそんなものはあり得ないと一蹴される。現代という時代設定で、1954年の初ゴジラの驚き気分を味わってもらおうという趣向だけど、ゴジラはあまりにも世間に浸透しすぎてしまった名詞だから・・・松井秀喜がいたとしてもニックネームはゴジラじゃない世界。んなことはどうでもいいか。

 このゴジラは身長118.5mもある巨大なヤツで、ものすごく不気味で強い。牛久大仏が120mだから同じくらいかな。でも牛久大仏は暴れない。「巨神兵東京に現わる」のイメージがそのまま活かされているって感じ。巨神兵の化身みたいなゴジラは親しみやすいというよりもキモイ。初ゴジラも恐怖の対象だったのだろうが、いつのまにかみんなのアイドルになっちゃって「シェー!」とかやっちゃうおちゃらけゴジラも出てきたりしていたので、原点回帰としてはこれでいいのかも。「アナコンダ」とか「ジョーズ」みたいな映画で愛らしい人食い大蛇やら心やさしい人食い大鮫なんて出て来ないから、ゴジラだって本来はおぞましい存在であるはず。といわけで最初の登場シーンからして充分におぞましいぞ。

 もちろん主役はゴジラなのだが、ゴジラをネタに政治家たちが保身のために右往左往するドタバタ劇場みたいな雰囲気も強くて、それはそれで面白いんだけど、割としつこい。この辺りは好き嫌いが分かれそう。

 今回の個人的大ヒットは「在来線爆弾」かな。
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『スター・ウォーズ フォースの覚醒』

2015-12-19 23:53:11 | 映画[さ]
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』

監督:J.J.エイブラムス
出演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック



スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、もうスター・ウォーズって歳でもないと思っている半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「ヘックション!」
ユニオシ 「God bless you ! なんだ風邪か?」
ヤカモト 「花粉花粉。それよりお前"フォースの覚醒"見たか?」
ユニオシ 「あぁ、宇須場影郎が一緒に見に行こうっていうからさっき見てきたよ」
ヤカモト 「俺もさっき見た。すごかったろ?」
ユニオシ 「あれって、スター・ウォーズのパクリだね」
ヤカモト 「パクリじゃねぇよ、スター・ウォーズそのものだろが」
ユニオシ 「あ、そういうことか、リメイクね、よくあるね最近」
ヤカモト 「リ、リ、リメイクじゃねぇよ、エピソード7だよ、新作だよ」
ユニオシ 「おりょりょ」
ヤカモト 「エピソード6から30年後の話だよ」
ユニオシ 「そうだったのか、前に見たような気がしたもんだから」
ヤカモト 「確かに既視感はあるねぇ、タトゥイーンとかホスとかカンティーナとかジャバとかデススターとか彷彿させるシーンいっぱいあるし」
ユニオシ 「懐かしいアイテムがごそごそ出て来るし」
ヤカモト 「そこはファンサービスってやつだ」
ユニオシ 「じゃぁそれでいいってことか」
ヤカモト 「いいんじゃない」
ユニオシ 「ダースベイダーとか出て来ないけど」
ヤカモト 「死んだやん」
ユニオシ 「あ、そうだっけ?」
ヤカモト 「そのかわりにカイロ・レンってのが出て来るから」
ユニオシ 「カイロ・レンってかっこいいのか?」
ヤカモト 「うーむ・・・あいつ短気だからな。そりゃトルーパーも引くわ」
ユニオシ 「ドン引きだよな」
ヤカモト 「レイってかっこいいよね」
ユニオシ 「レイはかっこいい! 美人だし。レイアの若い頃とは比べもんにな・・・」
ヤカモト 「何言ってんだコラ」
ユニオシ 「それからBB-8っていうちっこいドロイドがかわいいね、コロコロしてて」
ヤカモト 「R2-D2より機動力はありそうだな」
ユニオシ 「でも階段のぼれそうもないね」
ヤカモト 「いいんだよ、そういうシーンは無いから。そっとしといてやれよ」
ユニオシ 「だけど頭はどうやって胴体にくっついてるんだろ?」
ヤカモト 「それは考えるな!頭と胴は強いきずなでくっついてるんだよ」
ユニオシ 「なるほどね、それならだいじょうぶだ」
ヤカモト 「なにが?」
ユニオシ 「ひっぱっても」
ヤカモト 「ひっぱるな! それはさておき、あんな終わり方をしたら続きを見たくなるね」
ユニオシ 「続きあるのか?」
ヤカモト 「あるよ、エピソード8、9まで続くんだから」
ユニオシ 「いつやるの?」
ヤカモト 「2年後にはやるんじゃねぇの」
ユニオシ 「それまで生きてるかな?」
ヤカモト 「だれが?」
ユニオシ 「俺やお前が」
ヤカモト 「あ、イタイとこ突いてきたな」
ユニオシ 「そんなに悪いのか?」
ヤカモト 「なにが?」
ユニオシ 「頭とか」
ヤカモト 「お前よりマシじゃい」
ユニオシ 「俺もそう思ったところだ」
ヤカモト 「じゃぁ今すぐ脳病院に行けよ」
ユニオシ 「今日は土曜日だから休診だよ」
ヤカモト 「なんだもう通ってるのか」
ユニオシ 「んじゃ"フォースの覚醒"でも見に行くか」
ヤカモト 「さっき見たんだろ?」
ユニオシ 「あ、そうだったか、昼飯でも食うか?」
ヤカモト 「さっき食っただろ?」
ユニオシ 「あ、そうだったか」
ヤカモト 「ヘックション!」
ユニオシ 「May the Force be with you !」


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『007スペクター』

2015-12-15 23:51:36 | 映画[さ]
『007スペクター』

 ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド4作目。こいつが犯人なんじゃないかと思わせるようなダニエル・クレイグ・ボンドの顔も普通に見られるようになってきた。アクションシーンは無茶苦茶派手で安定して面白い。でもこのところ諜報機関のドロドロした内部事情が映画のスパイスになっている感じ。小道具的秘密兵器は確実にピンチを救う。これがあると役に立つかも、と渡されて使わず仕舞いということはない。そりゃ映画だから当然か。いつもそうだけど、すごく高性能なクルマなどは、少し役立てた後、簡単にオシャカにする。貧乏人根性からすれば、もっと長く使えよ!って言いたくなるのだが。アストンマーチンDB5もお約束のように登場。往年のファンが喜ぶから出さないわけにはいかないとか、会議で話してるのかもしれない。イギリスだけで済むようなストーリー展開ではなく、地球狭しと飛び回るので、観光気分にもなれる。自分の国が出てくると観客は喜ぶんだろうな。
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『ジュラシック・ワールド』

2015-08-09 20:43:06 | 映画[さ]
『ジュラシック・ワールド』

 20年前に悲劇が起きた島、イスラ・ヌブラル。そこにできた最新設備の恐竜花木園じゃなくてジュラシック・ワールド、毎日2万人もの客が訪れる大人気スポットである。研究室では客寄せの目玉としてより大きな恐竜を生み出そうと遺伝子組み換えまでしていた。そんな楽しい遊園地に何かが起こる。起こるに決まっている。そしてみんながパニックになる。なるに決まっている。我々観客はそこで起こるであろう事件の数々に薄々感付いている。

 20年前に『ジュラシック・パーク』が公開された時は、今よりCG技術が低かったとはいえ、そのリアルな映像と迫力に心から共感した。ブラキオザウルスが大平原をのしのし歩くシーンなどは、それを目撃した主人公たちと同じ気持ちで見ていたあの頃。1作目『ジュラシック・パーク』へのオマージュとも思われるシーンがいろいろと出てくるのがファンには見逃せない楽しみでもある。帰ってきたジュラシック・シリーズとはいえ、こういう映画を見慣れてしまった今となっては、こちらの都合ではあるが、昔感じた感動や驚きはかなり縮小されている。

 そうは言っても、元来、恐竜やら怪獣やら好きだから見に行ったわけで、面白くないわけがない。「こういうシーンは前にも見たぞ!」「こいつは絶対食われるぞ!」「普通行かねえだろそっちには!」とか思いながら見ていると、確かに似たようなシーンも出てくるが、恐竜とのすったもんだなのだからだいたい似ていてもしょうがないか。それはまあ許すとしても、血も涙もないはずのヴェロキラプトルを手なずけるというような子供アニメみたいな筋書きはちょっと馴染めない。こうなると『ジュラシック・ワールド2』ではラプトルが英語で喋りだすのではないかとかなり心配になる。

 1万ボルトの防護柵やハイテク設備に守られた絶対安全な施設、そこに巻き起こる想定外の大惨事、自分の利益しか考えない一部の人々、そして対処のしようもなく逃げ惑う人々、安全神話は脆くも崩れ去る。なんかどっかで聞いたような見たような事象である。
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『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』

2015-05-12 23:34:29 | 映画[さ]
『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』

 監督:原恵一  原作:杉浦日向子

 百日紅(さるすべり) : 葛飾北斎の娘、葛飾応為の人生をアニメ化。とっちらかった部屋で北斎と暮らす娘のお栄、父親に負けず劣らず達者な筆遣いで絵を描く。時には父親の代わりに描く。ゴーストライターみたいなものか。しかし「絵に色気が無い」と言われて悩んだり、禍々しい絵を描いたばかりにトラブったりと、まだまだ修行中の身ではある。そんなお栄は自分のことを「おれ」と言う。太い眉毛にも男勝りな性格が表れている。でも、目の見えない小さな妹も真似して「おれ」と言うのはちょっとかわいい。

 どこかの展覧会で見た葛飾応為の「吉原格子先之図」はドラマチックな夜景が印象深い。これを含めて3作品くらいしか見たことが無い。実際に残っている作品も多くはないようだ。こんな名品があのゴミだらけの部屋で生み出されたのか。これはアニメだから想像しただけの部屋の景色だが、たぶん、きっと、あのまんまの部屋に住んでいたに違いないと、納得できそうな江戸の街角風景は、見ていて楽しい。ただやっぱり北斎の娘の話だからと、もっと徹底的に江戸絵画の世界を期待してしまったので、ちょっと物足りなさを感じるところはある。
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『SPEC~結~』

2013-12-05 22:08:01 | 映画[さ]
『劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇』 / 『劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇』

 スペックホルダーという超能力者と、人間の戦い、というか、いったい誰と戦っているのかよくわからない、戸田恵梨香・加瀬亮主演のサスペンス・コメディ。「~結~」でとうとう終わるというので、ふたつまとめて見た。シリーズを通じて、いろんなタレントが出演して、おちゃらけ要員として活躍するのが面白かった。もちろんギョウザばっかり食ってる戸田恵梨香の普通じゃないキャラも個性的で好きだった。

 この最終章「漸」「爻」は約90分ずつに分かれていて、大好きなおちゃらけシーンも満載なのだが、「ここのおちゃらけ長すぎないか」と思えるような所が多々ある。それを短くまとめれば、「漸」「爻」などとふたつに分けること無かったのではないかと思ったりもする。まぁ、商業的にはそうはいかないのかも。

 当麻紗綾(戸田恵梨香)のスペックもまだ謎を秘めたまま。で、やっぱり、スペックホルダーがいろいろな超能力を披露するシーンで、ありえへん現象が起こったりするのがいちばんの楽しみでもある。とはいうものの、大詰め「爻」辺りから話がどんどんデカく、デカく、デカくなって行っちゃって、そのデカさに反比例するように、興ざめを始めてしまう自分を鼓舞するのが大変だった。ガンバレ戸田恵梨香! というより、ガンバレ客! というより、ガンバレ俺! 風呂敷は適度に広げよう!
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『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

2013-08-31 20:27:01 | 映画[さ]
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

 J.J.エイブラムス監督作品。2009年のスター・トレックに続いて、カークもスポックも若返ったキャストによるスタトレの世界。今回はベネディクト・カンバーバッチ扮する敵役が登場。ジョン・ハリソン役のやや個性的な顔つきのベネディクト・カンバーバッチと、スポック役のやや個性的な顔つきのザッカリー・クイントの対決、進化した撮影技術を駆使して迫力満点の宇宙戦闘シーンなどが楽しめる。「人類の最大の弱点は愛だ」というキャッチフレーズに則って、巧妙に弱点を突きまくる敵に四苦八苦するNCC-1701のクル―達の戦いを描いたスペースオペラ。やっぱりUSSエンタープライズの登場シーンはいつ見ても感動的。
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『ジャンゴ 繋がれざる者』

2013-04-12 20:56:51 | 映画[さ]
『ジャンゴ 繋がれざる者』
 
 クエンティン・タランティーノ監督のいかにも西部劇ふうな西部劇。R15指定だけあって撃たれて死ぬ人多すぎ。まあしかし西部劇の頃なんかは実際そんなものだったのかもしれない。大概の西部劇は撃たれて死ぬ人多すぎ。

 国家的恥部である奴隷制度のあった時代の西部劇。主人公のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は奴隷、それが何の因果か賞金稼ぎの手先、おまんら許さんぜよ!というわけで、売り払われた妻を奪還するためにさすらう物語。

 坦々と進行するストーリーだが、なんとなく引き込まれて見ているうちにレオナルド・ディカプリオが登場する。出演していることはわかっていたが、出てくるまでそのことをコロリと忘れていた。出てこなくてもじゅうぶん面白かったのだ。

 そしてサミュエル・L・ジャクソンも登場して、強烈なインパクトで話の腰を折る←まさにそんな感じ。彼さえいなかったら万事うまくいったのに。
 
 なんと『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』にもちょこっと出演していたクエンティン・タランティーノさんがこの映画でもちょこっと出演している←本末転倒な言い方だ。タラちゃんは自分の映画に出演しても大抵ヘマをやる役だが、今回も期待に答えるに違いない。
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『007 スカイフォール』

2012-12-10 23:30:44 | 映画[さ]
『007 スカイフォール』

 007ジェームズ・ボンド23作目はシリーズ50周年記念作品、ダニエル・クレイグとしては3作目になる。オープニングから、国家のためとはいえ、無謀過ぎるチェイスでイスタンブールの市民を巻き込んで街をめちゃくちゃに壊しまくる。巻き込まれて大怪我をしたかもしれない市民にスポットライトは当たることもなく、ストーリーはフルスロットルで進行する。とまぁ、いつものパターンではあるが、世代交代を匂わせる3年ぶりの007はやっぱり面白い。軍艦島に似た場所も出てきた、と思ったら軍艦島もロケ地になっている。軍艦島ファンにも見逃せない。ちょっとノスタルジックなシーンもあってアナログな雰囲気も楽しめる。ボンドも危ない目に会い、Mも危ない目に会い、アストンマーチンも危ない目に会い、みんなが危ない目に会いながら諜報活動に邁進する、それが007だ!←にゃんだそりゃ
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『SPEC ~天~』

2012-04-07 22:17:48 | 映画[さ]
SPEC ~天~

 4月1日にテレビドラマ『~翔~』をやっていたSPEC、もののはずみに劇場版『~天~』も見てしまった。スペックホルダーと呼ばれる超能力者の戦いを描いた、珍妙な空気が楽しいハードアクションなバカ映画。超能力とか宇宙人とかいう胡散臭い物件は大好きなのでもろもろOK。主演の戸田恵梨香、加瀬亮ほか、出演者のほとんどすべてがおちゃらけている貴重な作品。繰り広げられる超能力はものすごいパワーと、ものすごい馬鹿馬鹿しさに満ち溢れ、超能力者にありがちな暗い過去、そのシリアス場面を凌駕するおちゃらけシーンにしばしば感動。起承転まで来たので、必然的に~ケツ~でも稼ぐ気まんまんな御様子。映画だとすぐ巻き戻して見直せないので、ぜひテレビドラマで~ケツ~してほしい。暇さえあればギョーザを食ってる当麻紗綾、そんな映画を見た夜はしかたなくギョーザを食ってしまった。
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『ステキな金縛り』

2011-11-03 00:51:10 | 映画[さ]
『ステキな金縛り』

 初めて金縛りにあった頃は、めっさ怖かった。扉がすぅ~っと開いてちっちゃい黒いのがすすすっと部屋に入ってくる。そのうち必ず布団の上に乗っかってきて、体を押さえつける。うわぁっと思って払い除けようとするのだが、体は動かない。目を開けようとしても開いているのかいないのか微妙な狭間をさまよいながら、ぜ、ぜ、ぜったい何かいるぅ、うぅ、うぅ・・・とか気持ちだけもがいているうちに冷や汗たらたらで解放される、というか目が覚める。布団の上に起き上がってキョロキョロしたもん。それで変なのが笑っていたらヤバいけど、何もいなかった。

 そのうちに、あれ? 胸のあたりを四角く抑え込まれているぞ、うぅ、うぅ、とかいいながら目覚めて胸に手を当てて見ると、ちょうど押さえつけられたエリアに沿って、毛布が四角く乗っかっていたりして。金縛りが頭だけ目覚めていて身体が寝たまんまの状態だとわかってからは、無理にもがいたりせずに、押さえつけられた感覚がどのくらい続くのか、なにもせず待ってみたりするのが楽しみになったのだが、近頃とんと御無沙汰である。寝ている時の金縛りより、寝ている時のこむら返りのほうが痛くてコワイのだ!

 そんなことはどうでもいいが、アホな三谷幸喜監督作品では見ずにはいられない。殺人事件の裁判の証言台に落ち武者の幽霊が出てくるというしょーもない話。なんかもう声出して笑っちゃう映画。くだらないのに面白い。グレート西田敏行! ファンタスティック深津絵里! その他、豪華スターたちが、真面目にバカやったり、どうでもいいようなチョイ役で出演してたり、贅沢だ。

 これはぜったい見たほうがいい。いま見る暇がない人は、DVDが出てからでも買って見たほうがいい。買うのはちょっとという人は借りてでも見たほうがいい。借りると返しに行くのが面倒だという人は、テレビでオンエアされるのを待ってでも見たほうがいい。そんなに待てないけどどうしようという人は身近で見たお友達に詳しい話を聞いた方がいい。お友達がもったいぶって教えてくれないのならネットサーフィンしてみよう。ネタバレ記事があちこちにあるから見なくてもだいたいわかっちゃうぞ。
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