詩 気遣い
仕事納め
大工さんの兄弟
工具箱
お弟子さんが
工具をきれいに
揃えて
あげていた
そこへ
近所の子がやってきた
そして言った
とんかち
のみ
ペンチ
ニッパー
スパナ
ドライバー
・
・
この 2つの工具箱
どうして入れ方が
違っているの?
一緒だったお姉さんが答えてあげた
それはね
お兄さんが右利きで
弟さんが左利きだから
手に取る時
便利なように置いてあるのよ
だから お兄さんは、右側に工具の握るところ
を向けて 工具を揃えてあるの
弟さんは 左側に工具の握るところを向けて・・・・
ね ・
お姉さんがうれしそうに
様子をうかがった
・
腕組みした 大工の兄弟が
うなずき
にっこり ほほえんでいる
お弟子さんも ちょっと自慢げに・・・
かわいらしく えっへん ぷい!
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仕事納め
大工さんの兄弟
工具箱
お弟子さんが
工具をきれいに
揃えて
あげていた
そこへ
近所の子がやってきた
そして言った
とんかち
のみ
ペンチ
ニッパー
スパナ
ドライバー
・
・
この 2つの工具箱
どうして入れ方が
違っているの?
一緒だったお姉さんが答えてあげた
それはね
お兄さんが右利きで
弟さんが左利きだから
手に取る時
便利なように置いてあるのよ
だから お兄さんは、右側に工具の握るところ
を向けて 工具を揃えてあるの
弟さんは 左側に工具の握るところを向けて・・・・
ね ・
お姉さんがうれしそうに
様子をうかがった
・
腕組みした 大工の兄弟が
うなずき
にっこり ほほえんでいる
お弟子さんも ちょっと自慢げに・・・
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詩: クリスマスの大浴場 裸心全通(RasinToru)
天からの 光りの子らの
合唱が
おぼろげに ・・・・・・
コーラスが
おぼろげに ・・・・・・
大浴場の 湯気の中
エコーが かかっている
清し この夜
にぎやかな 大浴場 日本
お口を ぽっかり 開けて
いい 湯かげんの 人たち
天井の 湯気の向こう側の ・・
遠く おぼろげな 合唱団
皆 心地よく 聞こえていないような
聞こえぶり
ウィ ウィシュ ユ ア メリー クリスマス ・・・
小声で 口ずさんでいる 人
肩に 透明な湯を なでて ・・
顔を二回 こすり
また 目を閉じながら 上向き加減・・
天からの 光りの子らの
合唱が
おぼろげに ・・・・・・
コーラスが
おぼろげに ・・・・・・
大浴場の 湯気の中
エコーが かかっている
気が遠くなって
いまにも 眠りそうな 人
皆 小さな 一点の 気持ちになっていく ・・・・
突然
キャー キャッ キャッ
ドーーーーーーッ
と
外気が 湯気となって 入ってきた
露天風呂からの 子どもたちだ
はっ と 我にかえった人
目覚めた 音たち
ザ ザーーーッ
湯をかぶる 音
桶の 音
・
にぎやかな 大浴場 日本
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天からの 光りの子らの
合唱が
おぼろげに ・・・・・・
コーラスが
おぼろげに ・・・・・・
大浴場の 湯気の中
エコーが かかっている
清し この夜
にぎやかな 大浴場 日本
お口を ぽっかり 開けて
いい 湯かげんの 人たち
天井の 湯気の向こう側の ・・
遠く おぼろげな 合唱団
皆 心地よく 聞こえていないような
聞こえぶり
ウィ ウィシュ ユ ア メリー クリスマス ・・・
小声で 口ずさんでいる 人
肩に 透明な湯を なでて ・・
顔を二回 こすり
また 目を閉じながら 上向き加減・・
天からの 光りの子らの
合唱が
おぼろげに ・・・・・・
コーラスが
おぼろげに ・・・・・・
大浴場の 湯気の中
エコーが かかっている
気が遠くなって
いまにも 眠りそうな 人
皆 小さな 一点の 気持ちになっていく ・・・・
突然
キャー キャッ キャッ
ドーーーーーーッ
と
外気が 湯気となって 入ってきた
露天風呂からの 子どもたちだ
はっ と 我にかえった人
目覚めた 音たち
ザ ザーーーッ
湯をかぶる 音
桶の 音
・
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詩 「守りたい」
あなたが 冬に
足のかかと
ひびが割れていたこと
ときどき なにげなく
なでで あげたりしていた
ときどき いたわったり
哀れんだりも
していた
わたしのせい だったとは
何も知らずに ・・・・・・・
あなたが 階段で
とても よく
こける ことも ・・・・・・・
わたしのせい だったとは
何も知らずに ・・・・・・・
あなたが お風呂で
ひっくりかえった かぶと虫のように
おぼれそうになった ことも
わたしのせい だったとは
何も知らずに ・・・・・・・
あなたが お風呂で
何回か
そうなった とき
わたしは あなたを
とても とても さらに 深く とても深く
あなたを
愛してしまいました
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あなたが 冬に
足のかかと
ひびが割れていたこと
ときどき なにげなく
なでで あげたりしていた
ときどき いたわったり
哀れんだりも
していた
わたしのせい だったとは
何も知らずに ・・・・・・・
あなたが 階段で
とても よく
こける ことも ・・・・・・・
わたしのせい だったとは
何も知らずに ・・・・・・・
あなたが お風呂で
ひっくりかえった かぶと虫のように
おぼれそうになった ことも
わたしのせい だったとは
何も知らずに ・・・・・・・
あなたが お風呂で
何回か
そうなった とき
わたしは あなたを
とても とても さらに 深く とても深く
あなたを
愛してしまいました
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詩: 大木さん
とても おちついた
透きとおるような
やさしい 声 で
あなたに 語って くれた
あの 場所にあった
大木 さん
あなたが 今
落ち着いて
やさしい 気持ちに なった 時
やわらかい 風と なって
あなたの もとへ
あなたを 称えた あの ことばを ・・・
いつとなく 聞く ことば
よく 耳に する ことば だけれど ・・・
あのように
心に 響く ことば
愛 の ことば に ・・
この場所で
思い出せた こと
今
心 に 勇気が湧いてきた
この今 に
心 から
ありがとう
大木 さん
どうぞ 未来へ つないでください
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とても おちついた
透きとおるような
やさしい 声 で
あなたに 語って くれた
あの 場所にあった
大木 さん
あなたが 今
落ち着いて
やさしい 気持ちに なった 時
やわらかい 風と なって
あなたの もとへ
あなたを 称えた あの ことばを ・・・
いつとなく 聞く ことば
よく 耳に する ことば だけれど ・・・
あのように
心に 響く ことば
愛 の ことば に ・・
この場所で
思い出せた こと
今
心 に 勇気が湧いてきた
この今 に
心 から
ありがとう
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どうぞ 未来へ つないでください
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みかんの詩 裸心全通(らしんとおる)
冬に向う 老夫婦
仲良く こたつの上で
みかんの皮を むいている
おばんが言った
おじん は ずいぶん と
みかんの皮をむくのが
じょうずに なったね
ありがとう
お前さんの おかげじゃ
おじんは 言うた
歯もなくなって
食べ方 は どうじゃ
おばんは 言うた
まだまだ や
パクパク
池の鯉のように
食べなはる
おじんは
すまなそうに
しょぼん と なった
おばんは 顔を覗きこみ
にこっと ほほえんだ
おじん は 少し 安心したようで
軽く 目を瞑り
やさしく もぐもぐ しながら
はん眠り・・・・・・・
暗闇の宇宙に
ちいさく
ほのかな あかり
ひとつ
あったか
うっとり
小さく 小さく
ぽっか ぽか
あったかくかわいらしい
永久の老夫婦
こたつの上には
やさしく やさしく
とてもきれいに
宝物のように
むかれた
おみかんの 皮さん
2つ
裸心全通(らしんとおる):Rasin Toru
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冬に向う 老夫婦
仲良く こたつの上で
みかんの皮を むいている
おばんが言った
おじん は ずいぶん と
みかんの皮をむくのが
じょうずに なったね
ありがとう
お前さんの おかげじゃ
おじんは 言うた
歯もなくなって
食べ方 は どうじゃ
おばんは 言うた
まだまだ や
パクパク
池の鯉のように
食べなはる
おじんは
すまなそうに
しょぼん と なった
おばんは 顔を覗きこみ
にこっと ほほえんだ
おじん は 少し 安心したようで
軽く 目を瞑り
やさしく もぐもぐ しながら
はん眠り・・・・・・・
暗闇の宇宙に
ちいさく
ほのかな あかり
ひとつ
あったか
うっとり
小さく 小さく
ぽっか ぽか
あったかくかわいらしい
永久の老夫婦
こたつの上には
やさしく やさしく
とてもきれいに
宝物のように
むかれた
おみかんの 皮さん
2つ
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