詩:平和行進曲
まえの 人も 言っていた
その前の 人も 言っていた
武器など 捨てて しまえば いい
丸裸で 手をつなごう
地球と 握手を して 暮らそう
いっせい の で
やろうじゃ ない
全員 丸裸 だよ
たまたま 君 と 言うだけで
みんな おんなじ 気持ちなんだ
たまたま ぼく と 言うだけで
みんな おんなじ 気持ちなんだ
まえの 人も 言っていた
その前の 人も 言っていた
武器など 捨てて しまえば いい
丸裸で 手をつなごう
もう 暴力には うんざり
世界 が 変わる時
ひとり ひとり の 愛 が
主役の 時
たまたま 君 と 言うだけで
みんな おんなじ 気持ちなんだ
らしんとおる(裸心全通)
詩:心模様
今は 亡き 彼 が 言っていた
ひきような 人の こと や
ひきような 集団の こと を
考えている と
心が もやで かすんだように
なって しまう よ ね
とても とても
くすんで しまう よ ね
そんな とき は
広い 大きな 丘の上 で
太陽の 陽射し を いっぱいに
浴びている 自分を
思い浮かべ る ん だ
と ・・
今
公園の ベンチ に 座って
横に ちょこん と 座っている
軽い 枯れ葉 を
指 で つまみ
手の ひら へ
乗せて 見た
見つめて いる と
時間が 戻り はじめ
その 丘 の
大きな 一本 の 若葉の木 に
よりかかって ほほえみを浮かべている
彼が 見えてきた
そして 聞こえて きた ・・
ひきような 人の こと や
ひきような 集団の こと を
考えている と
心が もやで かすんだように
なって しまう よ ね
とても とても
くすんで しまう よ ね
そんな とき は
広い 大きな 丘の上 で
太陽の 陽射し を いっぱいに
浴びている 自分を
思い浮かべ る ん だ
と ・・
らしんとおる(裸心全通)
「見つめる愛」 愛の詩 (音楽と詩のハーモニー) Rasin Toru
その子は 人が痛いのは いやだった
その子は 人が痛いのが 見ていられなかった
その子は いつも 何とか しなくちゃ と
独り言を いいながら この リアカー を 押している
その子は 今日も 暑い 炎天下 靴が 壊れて 裸足なんだ
熱いけど もっと 大変な みんなの ことを 考えて
歯 と 歯 の 間に つよく両唇を 切れるように ぎゅーっと 押し込んでいる
肩までもある リアカー を ひとりで
喉が渇いたとも 誰にも 言わず しっかりと 掴み 下を向き
家族の 無事を 念じている こんなに 小さいのに 笑うこともなく
ただ ひたすらに 気を抜かず
家族の 無事を 念じて いるんだよ
木陰で 休憩を して
石ころを 足の親指で はさんで いるとき
石の 隙間から ビー玉 が 一個 でてきた
かがみ込んでいる
今日 はじめて 白い 歯を 見せたよ
きっと 昔 お友達と 遊んだ ことを
思い出したんだね
夕暮れの 空から まってろ よ ぼうや
と しっかり その ぼくを 見つめて いるよ
裸心全通
らしんとおる(裸心全通)