日日是好日

「アナザー・カントリー」について、実に主観的に書き散らしてます。
たまに身辺の雑記も。

「お父さん……」

2013-04-23 21:37:47 | UC6 「宇宙と地球と」
私だったら言わせないなあ……と、ふと思った。
「ここはグリーンウッド」で(マンガだったかアニメだったか)
光流(って名だったよね)が「他人は家族に劣るのか」とつぶやいたのが、
非常に印象に残っております。

ジンネマンの方は確かに「娘」を求めているけど、
マリーダは別に「父」を必要とはしていない。
何かジンネマンだけの一方通行と言おうか、
それこそマリーダの以前の職業で、
男の方の欲求のみを満足させるのを良しとしていたのを彷彿とさせると言おうか。
命令を撤回させるためのマリーダの手管だとしたら、
それもありだろうけど。
そうなると今度は、両者の思うところがすれ違っちゃうし。

う~~~ん。

続・二人の主張

2013-04-09 00:31:37 | UC6 「宇宙と地球と」
何度聞いても(観たい(涙))、ミネバのはインパクトが弱い。
平地に乱をおこしたがっているようにしか見えない。
なのになぜ「一理ある」と皆の衆に思わせるのか。

ネェル・アーガマの諸君が説得されたのはいい。
彼らはもともとが連邦軍なのだから、
フル・フロンタルに箱を渡さないためには、
ミネバの言説に乗った方が賢い。

バナージはというと、
これはもう、彼が「光の発信元」だから、の一点に尽きる。

ガランシェールは?
もともとフル・フロンタル一派とは上手くなかった。
政治の話をされてもしらけるぜと、ほとんど成り行きで裏切ることになったのか。
歯車の一つになってしまえば、はぐれ者の未来は暗い。

いや。
本当は、そんなことより何より。
一番わからないのは、ミネバ本人だったりして。
なぜフル・フロンタルの計画にひとくち乗らないのか、
なぜあんな荒唐無稽で行先不明の理想論を口にしたのか。
そこが一番の疑問。

結局彼女は、
フル・フロンタルからバナージに「乗り換える」ことにしたのだと思う。
「シャアの熱情」とミネバが口にしたとき、
私はそこに、まぎれもない男体女のそれを感じました。
16歳の少女だけが持てるパッションを、この仮面の男は受け止めてはくれない。

バナージが手をワキワキさせながらなんとか言葉にしようとしてできなかったことを、
ミネバが代わりに訴えた。
その血筋が持つ威光を、礼装に託しつつ。

成功とはいえなかったけど。
ネオ・ジオンの兵たちは彼女に賛同はしないでしょう。
ジオン共和国がコロニーの先頭に立つという未来は、
彼らにとっても魅力的なはず。
何と言っても彼らは「ひかり」を身に浴びていない。
だから理想は机上の空論でしかない。

二人の主張

2013-03-27 22:35:07 | UC6 「宇宙と地球と」
ミネバとフル・フロンタル。
二人の主張を、繰り返し聞いて(観て、でないところが悲しい)います。

劇中で繰り返し念を押されているように、
まっとうなのはフル・フロンタルの言い分の方です。
わかり易く、筋が通っていて、無難で、多くの人を平穏に導いてくれる。
比べてミネバの方は、理想論としてさえ、何とも焦点がみえない。
何が言いたいのか、いまひとつわかりません。
わざと波乱を起こしたがっている厨二病患者のようにさえ思える。

にも関わらず、彼女に傾く人がいるのはなぜか。
光に、サイコフレームの共振に巻き込まれたからです。
ネェル・アーガマとガランシェールの面々は、光の中にいた。
だから分断を主張するフル・フロンタルに傾倒できない。
「他人事を語る冷たさ」を超えた何かを垣間見てしまったから。

DVDを見て、ミネバが厨二病に思えたなら、

それはわたしが、ひかりをしらないから。


共感と見知らぬ高みが、ともに『宇宙と地球と』には込められている。



ところで私は、池〇〇一とでぇとする夢を見ました。
目をつぶっていると、ああ本当にシャアの隣に座っているみたいww
図々しくも心地よい。