日日是好日

「アナザー・カントリー」について、実に主観的に書き散らしてます。
たまに身辺の雑記も。

マディソン郡の橋

2014-08-05 11:46:26 | 映画
「マディソン群の橋」と入力し、
えーどーしてどこの図書館にもないの、
一世を風靡したのにーと憤慨した時もあった。
日本語はややこしい。

好き嫌いが分かれる小説であり、映画です。
私は好きですね。

とっときのシーンは、雨の日の再会。
信号でロバートの車が止まる。フランチェスカと夫の車は、その後ろにつく。
ロバートは車の物入れに手を伸ばし、
(ああ、最初の日、彼は同じことをして、彼の手が私の足に)
取り出したのは煙草ではなく、フランチェスカの十字架。
バックミラーに掛けたのが、はっきりわかった。
信号が青になってもロバートは発進しない。
私を待っている……フランチェスカはドアのロックに手をかける。ロックを外す。どうする、どうする。

素晴らしかった。


もし日本に舞台を移したら、どうだろう。
ただの農家の主婦、というはどうもうまくない。

女の方にも、世界を渡り歩いた男を魅了する何かがなくてはいけない。
万葉集を諳んじる、じゃ、やっぱりダメだよなあ。

クリント・イーストウッドじゃあまりにも老けすぎって気もしたが、
逆に、「若い男に溺れた」感じから遠ざかってイイのかも。

きらきらひかる

2014-07-26 09:32:03 | 映画
いろいろ残念でした。
私がホモCP+♀の話を作るとしたら、
こうはしないなあ。
どこに焦点を合わせていいのか、わからないんですよね。

薬師丸ひろ子は、画面を圧倒する。食ってしまう。
「薬師丸ひろ子を描こう!」という意図ではない限り、
出す女優じゃないと思う。
(女優、というくくりに、すでに違和感があります。
彼女は薬師丸ひろ子であって、
女優一般ではない、とさえ感じられる)

「ゴンゾウ」で惹かれてからこっち、
筒井道隆の出演作をいくつか覗き見しました。
でもあんまり、ピンと来ない。
やはり佐久間静一は、彼の当たり役だったのか。

映画、いろいろ

2014-03-05 00:37:20 | 映画
「ミッション・インポッシブル」

トム・クルーズというと、
「トップガンに出てきたハンサムな兄ちゃん」
というイメージしかなかったので、
その熱血ぶりは感動でした。
ものすごーく頑張っている感じで。


「マトリックス」

これを観たあと、
あなたは自分を取り巻く現実を、
夢でないと言い切れるであらうか!
そんなコピーに煽られましたが、
うん、夢でないと言い切れるな。
だって、緑の紗がかかっていないもの(笑)
ここまでわかり易くしないといけないのだろうか。


「エンダーのゲーム」

実は観ていない。
カード原作なので観よう観ようと思っていたのに。
まあ、そのうちDVDに下りるであらう。
(このネタでそんなに盛り上げることができたのだろうかと、
やや心配になります)


「復活の日」

GM暦前二年(こーいう区切り方で私は世界を判別します。
その前は、「11人いる!」暦を採用していました)、
テーマソングが常に本屋で流れていた。
アメリカ大統領が長生きできたのはなぜなのでしょう。
「エアフォースワン」の大統領なら、
「家族が何より優先だ!」と、妻子を南極に送り出すに違いない。
さらに「インディペンデンス・ディ」ならば、
何とも都合よくも、大統領が南極基地を視察していた。

映画、いくつか。

2014-03-03 00:01:39 | 映画
「キツツキと雨」

何か「南極料理人」に似ているなあ……と思ったら、
監督が同じであった。

こーいうしっとりコメディが、
日本の風土には合っているのではないか。
下手にハリウッドのマネなんかしても、
ずっこけるだけです。


「アルマゲドン」

これって、映画館で見た覚えがあります。
ケーブルで先日、ちらちらと。

アメリカが描いて見せる「家族」は、
「過ぎたるは及ばざるがごとし」となることが多い。
私は家族を大事にしているぞぉぉぉーっ!と、
声を大にして叫んでいるのが痛々しい。
「太陽にほえろ!」の人情ものみたいなオチでした。

「エアフォースワン」でも、
日本の映画なら、まず怪我をした部下を脱出させるよね。
「家族が先だ!」と言い張るハリソン・フォードには目を疑った。
ああまで家族第一主義を押し通さねば、
観客の共感が得られないのでしょうか?
逆に言えば、アメリカ人は、あのハリソン・フォードに「理想」をみているわけで。
あんまり幸福な国民じゃないんだなあ。
SF人口が多いと聞いた時も、そう思ったけど。

零戦燃ゆ

2013-11-07 23:12:52 | 映画
良かったです。
最近の邦画に比べて、とにかくシナリオの出来がいい。
最初の方では、単純に日本軍を悪としたステレオタイプかと危惧したのですが、
後半、どんどん盛り上がりました。

何の気なしに「最近の邦画より」なんて書いちゃったけど、
1984年っていうのは、「昔」でくくっていいのかな?
「昔の日本の映画」って、1970年頃までを言うのでしょうか?

でもとにかく。
静子(ん?)が、二人の間で揺れ動く描写などは、
さらっと書いてあるが奥は深い。
映画はシナリオだ!と信じる私にとっては、
どーも最近のは見ごたえがなくて悲しい。
××××も、〇〇〇〇も、
派手なCGにばかり頼って、
人間のこころを書こうとしない。
エピソードの機微もめんどくさがっている。
〇〇〇〇を見ている時も、
そこは戸惑うヒロインの顔をアップにして、
主人公がセリフをおっかぶせるシーンでしょう!
と、地団太ふんじゃったよ。

これ以上言うと愚痴が止めどなくなるので、やめときます。
(ところで、主題歌の編曲が若草恵でした♪
今もちらりと「ヒ〇ルの碁」と見たところ。
美しい音だなあ……)