ステンレスタワシ、真鍮(黄銅)タワシ等の金属タワシを用いた仮想アースを自作し、、フォノ・イコライザーアンプのグラウンド端子に接続して、クリアで密度の高いなめらかな音質を得ることができました。金属タワシ仮想アースの原理、製作方法、エージング、メンテナンスについて紹介します。
経緯
ファイルウェブコミュニティでは、2019年の秋頃から金属タワシ仮想アースについてたくさんの記事が投稿されている。
金属タワシ仮想アースにより、音がクリアになり、さらに、利用する金属の種類により音質の変化が生じるので、個々の方々が、金属を独自の配合で組み合わせ、好みの音質に仕上げている。そして、原材料が安価なことも魅力の一つとなっている。
当方も、真空管イコライザーアンプの自作品に金属タワシを用いた仮想アースを設置したところ、レコード再生に効果のあることが分かった。.
金属タワシ仮想アースの原理
周囲の電位を持つ物体から、静電誘導により、金属は表面に電荷を帯びます。
しかし、V=Q/C の式から、電荷Qを帯びても、容量Cが大きいと金属表面に発生する電圧Vは減ります。
金属タワシ仮想アースにより容量Cを増やし、周囲からの雑音成分により発生する電圧Vを減らします。
金属タワシ仮想アースの製作
ファイルウェブコミュニティの住人の"ビジヤン"さんの記事を参考にさせていただきました。
金属タワシの種類(スチール、銅、ステンレス、真鍮)による音質の変化、金属タワシを入れる容器の材質による音質の変化等、素晴らしいレポートとなっています。
1リットルガラス容器の中に、1本のアース棒(当方は屋内配線材:1.6ミリ2芯電線の被覆を除去した銅単線)を通し、金属タワシを押し込む。
下からステンレスタワシ3個、真鍮タワシ3個、ステンレスタワシ4個の3層にした。タワシ層間の分離は必須で、不織布を利用した。
なお、1リットルガラス容器は西友(517円)、タワシはAmazonで購入した。
エージング
最初は荒れた音から始まり、1日経つと落ち着いて、密度の高い、なめらかな音質に変わっていきます。
メンテナンス
ステンレス、真鍮は長期間空気に触れていると、表面に酸化皮膜を形成する。その被膜が絶縁体として作用し、仮想アースとしての機能を失わせる。
密閉されたガラス容器の中に入っているので酸化の速度は遅いが、"高域が荒れた音になる"、"低域が出過ぎる"、等の音の変化を感じたらメンテナンスが必要だ。
ガラス容器から金属タワシを全部取り出し、再度押し込めば良い。金属タワシ間、金属タワシとアース棒間に新しい金属接点が生まれ、仮想アースが復活する。
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