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ESSテクノロジーのES9038Q2Mを実装した、SMSLのSU-8 DACを購入しました。

2018-11-20 00:43:52 | オーディオ

USBケーブルによる歪を解消するために、DAC ICとしてESSテクノロジーのES9038Q2Mを実装した、SMSLのSU-8 DACを購入しました。その経緯と、製品選択、音質レビュー等を報告します。

経緯
以前から、USBケーブルが2mと長いので、ジッターによる歪みがDACで発生していました。
ジッターを解消する方法をWEBで調べていくと、ESSテクノロジーのDAC ICが、強力なジッター除去技術:ASRC(Asynchronous Sample Rate Converter-サンプル周波数の非同期型変換)を採用しているのが分かりました。

型番      CH   パッケージ  DNR (dB)   THD (dB)   最大処理能力(USB)
ES9018K2M   2   28-QFN    127      -120    384kHz/32bit 11.2MHzDSD
ES9028Q2M   2   32-QFN    129      -120    384kHz/32bit 22.6MHzDSD
ES9038PRO   8   64-eTQFP   140(mono)  -122    758kHz/32bit 22.6MHzDSD
                    132(8ch)
ES9038Q2M   2   30-QFN    129      -120    758kHz/32bit 22.6MHzDSD

性能では"ES9038PRO"が一番優れていて、その廉価版が"ES9038Q2M"です。

製品の選択
ESSテクノロジーのDAC IC:ES9038Q2Mを採用しているDAC製品を探します。

そこで、最重視するのがUSBドライバーソフトの出来です。Windows10で確実に動作する、評価の高い製品を選びます。あまり売れてない製品は、不具合検証も少ないので除外します。

なお、ESSテクノロジーの最上位のDAC IC:ES9038PROを採用しているDAC製品は、高いし、USBドライバーソフトの出来が不安なので、選択から外しました。
ES9038PROは画像処理GPU並みの処理を行うので発熱が大きく、安定にフル動作させるには、ビデオカード(グラフィックスボード)と同様の冷却が必要なようです。

そして見つけたのが、SMSLのSU-8 DACです。


電源内蔵で、USB入力、光とデジタルRCA入力、RCAとバランス出力。更にリモコン付きです。


価格は、Amazonで27,000円。 安!!

SU-8 DACの紹介サイト
SMSLのサイトにSU-8紹介ページが開設された。内容を見ると素晴らしい。
・クロックのジッター削減技術を開発し、製品に搭載している。
CPLD(自社開発した論理プログラム内蔵IC)が、USB受信変換を行うXMOSと3個の水晶発振器による非同期のクロック再生を制御し、ジッターを最小レベルに減少させている。Crystek社のfemtosecond clockと同等レベルとのこと。
(従い、クロックのジッター削減は、クロックの再生処理部とDAC-IC(ES9038Q2M)の2箇所で行われ、ジッターによるDACの歪発生をほとんど無くしている。)

・2個のDAC-IC(ES9038Q2M)を用い、それぞれ1個のDAC-ICで1チャンネルの信号をバランスで処理している。
・電源に、医療用のトロイダルトランスを用いている。

最先端の技術と豪華な回路構成の製品を、安価に提供している。現在の中国の底力を見せてくれる製品だ。

USBドライバーのインストール
製品を接続する前に、SMSLのSUPPORTページからSU-8 Driver(RARファイル)をダウンロードして解凍し、パソコンにインストールします。
接続し電源をいれると、パソコンはSU-8 DACのUSB接続を認識しています。Windows10で問題なく動作します。

なお、音楽プレイヤーでハイレゾ音楽を再生した後に、音楽プレイヤーを閉じても、ブラウザで動画を再生すると、音声が聞こえなくなる不具合が、たまに発生します。
OSがWindows10で、YouTube等の動画サイトで、音声が聞こえない、動画が止まり再生されない場合の対処法

音質レビュー
TuneBrowserでFlacのハイレゾ音楽を聞いてみると、歪みが消えています。長いUSBケーブルで発生するジッターの影響を排除してくれました。

・高域
歪みが無いので、刺激的な音はありません。いろいろな音が同時に聞こえます。

・中域
ちょっと弱いかな?

・低域
今回は、100V→115Vに電圧を上げる変圧器を一緒に購入しました。

東京ゼネラル工業の変圧器 "1012-600"または"1012E-600"。600Wから金属ケース入りです。なお、115V用の電源プラグには、真ん中に丸棒のアース端子が着いていますが、ペンチで挟んでグリグリと揺すると取れます。。

SMSLのSU-8 DACは、115Vまたは230V電源です。
実は、広い世界で、100V電源は日本だけで、最も電圧が低い国が日本です。SMSLは世界に輸出する企業ですから、"100Vでは、動けばいいや"としか思っていないでしょう。

変圧器を使って電源電圧を115Vにすると、特に100Hz以下の低域でスピード感と力強さが加わります。
今までにない力強さです。おすすめです。

一番の目標(USBケーブルによるジッター歪みを無くす)が、達成でき、音も素晴らしくなり、満足です。これからも、高性能なDACが出てくるでしょうから、買い替えて、楽しんで行こうと思います。



DAC関連
パソコンで、ハイレゾ音源ファイルと同様に、CDの音楽ファイルを高音質で再生する。
ROHMのMUS-IC:BD34301EKVを搭載した、SMSL社のD300を購入しました。
ES9038PROを使用したDAC端末 SMSL SU-9を、購入しました。
ESSテクノロジーのES9038Q2Mを実装した、SMSLのSU-8 DACを購入しました。

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ハイレゾプレーヤー"TuneBrowser"の低域レベルアップ

2018-11-09 23:25:24 | オーディオ

ハイレゾプレーヤー"TuneBrowser"のバージョンアップ通知が表示されたので、その場でバージョンアップした。

早速再生してみると、旧バージョンに比べ、低域のレベルが上っている。その高調波成分のレベルも上がっている。



ここで、疑問に思ったのが、
こういうハイレゾプレーヤは、FLACデータなら、素直に解凍して、そのままasioフォーマットで、DACに送っていないの?

ということだ。

それとも、良い音に変えていきます。というスタンスなのかな。

実は、以前から、"Foober2000"に比較して、低域は不足気味と感じていた。しかし、今回の再生した音を聞くと、低域を上げ過ぎのような気がする。

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