ラックスマン(LUXMAN)のメカニカルラインセレクター・AS-4Ⅲ(RCA端子、4入力/1出力)を、入力ソースの選択に用いている。しかし、選択されていない入力端子は、入力とグラウンド間が短絡されるため、内部のPWBを改造した。
経緯
フォノイコライザー、CDプレイヤー、DACのソース選択を、ラックスマン(LUXMAN)のメカニカルラインセレクター・AS-4Ⅲで行い、選んだソースをパワーアンプに送り込んでいる。いろいろなソースを接続して、切り替えて使えるので重宝している。
ただ、このラインセレクターは、仕様として、選択可能な4個の入力端子の内、選択されていない入力端子が短絡されるのだ。
『4.本機は選択していない端子を短絡する仕様のためソース・セレクターとして使用時は接続する機器の出力保護回路の有無をご確認ください。ラックスマン製品の場合は問題ありません。』
以前、CDとDACとの比較をしていたら、熱を持ったことがないDACが温まってしまった。
DAC内のオーディオ・オペアンプICは自身で出力保護回路を備えているが、短絡電流が50mAぐらい流れる。5mm角の小さなオペアンプICにはちょっと酷だ。
ということで、入力側の短絡を行わないように、ラインセレクターを改造することにした。
ラインセレクターの改造
ラインセレクタの内部を見ると、PWBが実装されていた。
回路を追っていくと、
赤線:一つの入力端子を選んだ場合の信号の流れ
青線:その入力端子を非選択の場合の信号の流れ → 入力端子の+と-が短絡されている。
従い、PWBのX印の部分を切断すれば、非選択時の短絡は無くなると分かった。全部で8箇所ある。
切断後のPWB
ちょっと荒い。カッターを使ってPWBパターンを切断したのだが、なかなか切れず、荒くなってしまった。銅箔の厚い良質のプリント板を使用しているようだ。
これで、再生中でも他のソースを選択でき、また異なるソース間の比較も気楽にできるようになった。