眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

60歳からの新たな就職チャレンジ

2024-08-15 09:35:33 | わたし記
長い在宅介護を終えて、なんとか、元職に復帰をしようと抗ったけれど、無理だった。

試行錯誤、本当にいろんなチャレンジをしてみたけれど、半リタイアで母の介護を自宅で続けて
いた私の元職完全復帰は絶望的だった。

もちろん、時代と運があったと思うけれど、仕事仲間たちが次々、職をなくしたことを考えれば、
私がわずかながらも、ほかの方より生き延びていたことの方がラッキーだったと思う。

仕方なく、全く畑違いの業界に、60歳で就職した。

60歳で再雇用ではなく、新たな職を得られたことはラッキーだと思っているし、採用していただいた
会社には心から感謝して、懸命に仕事をして来た。

この仕事は本当に厳しくて、私が就職してから、環境も激変したし、同じ課の仲間たちは、
精神を病んで離職することがとても多い。

働く仲間たちはとてもいい方たちだ。親切だし、人に対して真摯に対応できるスキルがある。

けれども、仕事そのものがとてもややこしく、頭を抱えることが多いのだ。

繁忙期は残業も続くし、そうでなくても、時折、大事件レベルのことが起きてしまう。

気が抜けない。気が休まらない。常に緊張があり、常に新たな知識が必要になる。

「えーっ、そんなこと、どこで指示があった?」と若い人たちでも、対応を見逃してしまうことが多々ある
わけだから、シニアの私なんて、本当に大変だ。ミスのないようにと緊張感が半端ない。

すべてを理解して覚えることはできないことはわかっているので、「検索」して、対応方法や
内容を探し、課内で共有しあい、対応ができないことは担当部署に「追及」し、回答を待つ。

国内にいくつも拠点があり、別々に仕事をしているので、顔を知らない相手、業務内容も何をしているのか
よくわからない相手に聞かないといけないから、常に戸惑う。

「この担当って、××でいいんだったっけ?」
「うーん。わかんないな。だれか知ってる?」

IT企業は24時間365日サイトが運営されているから、休みがあっても休みではない。
勤務はシフト制で、土日休みや祝日休みがない。
1か月の中での休みはほぼ1日ずつで連休といったものがほとんどない。

今まで仕事は土日休みの仕事だったので、どうにもその働き方に慣れないこともあるから、
疲労感が増していた。

そして、急に新たなサービスがはじまることが多く、「なんのこっちゃ?」と頭を抱える。

「なんでこんなサービスをはじめたんだ?」との不毛な苛立ち。もちろん、これはいいサービスだと
思うこともあるのだけれど、利用者にとって、プラスではなく、意味がなかったり、苦情につながるような
サービスがはじまることがよくあって、そういうときには、大抵、事故が起きる。

「あ。やっばり、でしょうね」と思うのだけど、こちらサイドの意見はなかなか通らない。
ただ、事故の対応が私たちの仕事なので、ため息が出てしまう。

それでも、全国にいるサイト利用者は本当にさまざまな方がいらっしゃるので、「これが必要?」と
私たちが戸惑うことも、必要だと思うこともあるようで、なかなかに興味深い。

あっちがいいと言う方がいれば、それはだめだとも言う方もいて、すべての方が満足できるサービスを
展開するのは不可能だとは思うけれど、私個人の願いとしては、何も考えなくても、利用者の方が
迷うことなく操作できるサービスとなること。

いわゆるユニバーサルデザインとなるサービスの設計をしていただけたらと心から。

それにしても、闘病で休職している身としては、おそらく、戻ったら浦島太郎。

想像するだけでフジコる。うぷうぷ。

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