【漫画】
犯人「銃弾を節約したいもんだ・・・・・・1個の弾で2人を殺さなければ・・・・・・!!!」
幼子の母親「あなたの言う通りだわ........カクマ難民キャンプでは命の値段がとっても安いの!!」
カクマ2で、生後12日の赤ちゃんが、銃で殺された。
悲劇は6月24日の夜、キャンプ内のゾーン2に隣接したグループ20で起きた。銃声が静寂を破り、グループの中央付近に住んでいた家族が被害を受けた。
その夜、武装した強盗団が門を破った時、住民たちは鼾をかいて熟睡していた。強盗は破った門の正面にいた家族に悪態をつきながら、家の裏側に回った。家の中にいたのは、赤ん坊に授乳をしている若い母親だけだった。強盗は家の中に入りこみ、“金を出せ、さもないと殺すぞ!” とすごんだが、貧しい母親には、自分と赤ん坊の命を救うお金の持ち合わせがなかった。
強盗団は躊躇なく、銃口を母親に向け、引き金を引いた。弾は母乳を飲んでいた赤ん坊を殺し、その同じ弾が母親の胸も貫通した。
とても辛い夜だった。だれも母親をすぐに助けることはできなかった。現場にかけつけたのは、強盗団が暴虐を尽くして立ち去った後だった。事件後の現場を見た近隣の住民は、強盗はコミュニティーから逃げ出すとき、他の人も痛めつけたのかもしれないと言った。「強盗団は銃を持っていて、誰も動くことも声を出すことも出来なかった。グループの中で女性が声を出すのを聞いた」グループ20の目撃者はこう語った。
死んだ赤ん坊と重傷を負った母親は、GSU(ケニア警察一般サービス隊)のパトロールカーで、難民病院に運ばれた。母親は出血多量で危険な状態だった。すぐにカクマミッション病院(KMH)に移され、こん睡状態の中で手術が行われ、銃弾は無事摘出された。記者はIRC(国際救済委員会)病院に母親を訪ねた。彼女は、6月28日にこの病院の女性病棟に入院し、9月の初めまでそこにいた。我が子が死んだおぞましい殺人事件についてこう語った。「弾丸は、赤ちゃんの頭を粉々にしました。私はいまだに恐ろしくて元に戻れません」
医療看護師は言う。「彼女は悲嘆に暮れています。赤ちゃんが死に自分も死にそうになり、心に大きな衝撃を受けています。気も狂わんばかりです」
記者は殺人の現場に行ってみた。近所の人の話では、あの悲劇にショックを受けて、最近住民が次々に引っ越していったという。リーダーも守衛もいないとのこと。勇敢にもこの地域に残ることを決めた男性は、「このグループにはもう誰も住んでいない。住人はこの地域を見捨てて、ゾーン1や6、カクマ1に移ってしまった」と言った。立ち去った家族が飼っていた猫の死体が見つかったそうだ。その辺りには悪臭が漂っているという。
母親とその夫が、KANEREの取材に応じてくれた。母親は「赤ちゃんがいるはずの私の腕の中が空っぽで、喪失感でいっぱいです。毎晩、暗くなると、赤ちゃんが殺された夜が蘇ってきます」と言った。夫が次のように言い添えた。「私にとっては信じられない出来事です。とても説明がつきません。この耐えがたい苦しみは、言葉では表せません」
キャンプの治安は、今回のような理不尽な暴力を根絶させるためにも、より強く取り組むべき課題である。治安がよくなってはじめて、たびたび失われていく穢れのない命を救うことができる。
犯人「銃弾を節約したいもんだ・・・・・・1個の弾で2人を殺さなければ・・・・・・!!!」
幼子の母親「あなたの言う通りだわ........カクマ難民キャンプでは命の値段がとっても安いの!!」
カクマ2で、生後12日の赤ちゃんが、銃で殺された。
悲劇は6月24日の夜、キャンプ内のゾーン2に隣接したグループ20で起きた。銃声が静寂を破り、グループの中央付近に住んでいた家族が被害を受けた。
その夜、武装した強盗団が門を破った時、住民たちは鼾をかいて熟睡していた。強盗は破った門の正面にいた家族に悪態をつきながら、家の裏側に回った。家の中にいたのは、赤ん坊に授乳をしている若い母親だけだった。強盗は家の中に入りこみ、“金を出せ、さもないと殺すぞ!” とすごんだが、貧しい母親には、自分と赤ん坊の命を救うお金の持ち合わせがなかった。
強盗団は躊躇なく、銃口を母親に向け、引き金を引いた。弾は母乳を飲んでいた赤ん坊を殺し、その同じ弾が母親の胸も貫通した。
とても辛い夜だった。だれも母親をすぐに助けることはできなかった。現場にかけつけたのは、強盗団が暴虐を尽くして立ち去った後だった。事件後の現場を見た近隣の住民は、強盗はコミュニティーから逃げ出すとき、他の人も痛めつけたのかもしれないと言った。「強盗団は銃を持っていて、誰も動くことも声を出すことも出来なかった。グループの中で女性が声を出すのを聞いた」グループ20の目撃者はこう語った。
死んだ赤ん坊と重傷を負った母親は、GSU(ケニア警察一般サービス隊)のパトロールカーで、難民病院に運ばれた。母親は出血多量で危険な状態だった。すぐにカクマミッション病院(KMH)に移され、こん睡状態の中で手術が行われ、銃弾は無事摘出された。記者はIRC(国際救済委員会)病院に母親を訪ねた。彼女は、6月28日にこの病院の女性病棟に入院し、9月の初めまでそこにいた。我が子が死んだおぞましい殺人事件についてこう語った。「弾丸は、赤ちゃんの頭を粉々にしました。私はいまだに恐ろしくて元に戻れません」
医療看護師は言う。「彼女は悲嘆に暮れています。赤ちゃんが死に自分も死にそうになり、心に大きな衝撃を受けています。気も狂わんばかりです」
記者は殺人の現場に行ってみた。近所の人の話では、あの悲劇にショックを受けて、最近住民が次々に引っ越していったという。リーダーも守衛もいないとのこと。勇敢にもこの地域に残ることを決めた男性は、「このグループにはもう誰も住んでいない。住人はこの地域を見捨てて、ゾーン1や6、カクマ1に移ってしまった」と言った。立ち去った家族が飼っていた猫の死体が見つかったそうだ。その辺りには悪臭が漂っているという。
母親とその夫が、KANEREの取材に応じてくれた。母親は「赤ちゃんがいるはずの私の腕の中が空っぽで、喪失感でいっぱいです。毎晩、暗くなると、赤ちゃんが殺された夜が蘇ってきます」と言った。夫が次のように言い添えた。「私にとっては信じられない出来事です。とても説明がつきません。この耐えがたい苦しみは、言葉では表せません」
キャンプの治安は、今回のような理不尽な暴力を根絶させるためにも、より強く取り組むべき課題である。治安がよくなってはじめて、たびたび失われていく穢れのない命を救うことができる。
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