【写真】カクマ3セクションでインタビューをしているジャーナリズム専攻の学生たち
2020年12月、ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)は、カクマとダダーブ両難民キャンプで暮らしている難民のために新たなFM局を開設した。カクマの事務所は2020年12月18日の国際移住デーに、その運用を開始した。
新たなFM99.9局は、難民と受け入れコミュニティーの双方にニュースや音楽、教育的な番組を英語、スワヒリ語、ソマリ語で提供する。
VOAはカクマで唯一の国際放送である。両キャンプのメディア状況が良くなり、話題も一新されるのではないかと期待される。以前の放送局は支援団体の統制を受けていた。VOAの出現は放送を統制してきた者たちにとっては良いニュースとは言えないかもしれない。
「小さい時からVOAを聞いているので、VOAは独立した放送局だとわかっています。カクマで開局されるなら、キャンプの実態がもっと良く伝わるでしょうね」とカクマの地区リーダーがKANEREに話した。
難民キャンプというものができて以来、メディア業界はキャンプについて世界に報道したいと考えてきた。2017年、VOAはロヒンギャ難民で構成されるバングラデシュのキャンプ、コックスバザールで放送を開始した。ロヒンギャ難民は受入国であるバングラデシュから携帯電話を含むインターネットの使用を拒否されている。こうした制限がある中で、VOAは大事な役目を果たしている。
「VOAは、世界中の難民や避難民など十分なサービスを受けていない人々に重要なニュースや情報を提供することを目的としています」これは、2020年12月18日、両事務所の開会式で回覧された声明でVOAディレクターが語っている言葉だ。
30年たってようやく、寄付金が集まり、新たな居住地で地域放送が開始された。しかし、地域の人々のラジオへのアクセスは、特に新型コロナウィルスの感染が起きてからは、NGOの統制により制限されてしまった。NGOの支援は放送を続ける上で必須なので、資金を提供している人たちの意向に従って放送するしかないのだ。
「REF FMカクマラジオは皮肉なことに難民が所有するコミュニティラジオと呼ばれていますが、実態はNGOによって運営されていて、難民はいかなる決定にも口は出せません」新たな居住地となった村の指導者はKANEREにこう話す。
2020年より、ドイツ国営国際放送局ドイチェ・ヴェレ・アカデミア(DW)は、GIZ事務所とフィルムエイドの共同出資で、カクマと新たな居住地のさまざまな国籍の男女を対象に、メディアや報道に関する訓練を始めた。
ほぼ30年の間、カクマから外の世界に向けて発進される唯一の信頼できる情報源は、難民のそば近くで働く支援団体しかなかった。しかし支援団体よる話題のほとんどは、資金調達とブランディングに集中していた。
VOAは難民への情報提供に加え、難民キャンプの責務と良好な統治の監視という役割も果たすことだろう。
市民社会というものがほとんどないカクマのような難民キャンプでは、VOAのような独立したメディアが存在することで、支援団体と受益者の間に参加型コミュニケーションが生まれるだろう。架け橋となるばかりでなく、難民はVOAを私的な経済的利益というより、公共の関心事に貢献する団体とみなしている。
「報道の力は、見識ある市民を引き付け力づける道具だと信じている。そしてニュース、文化、教育番組をミックスして放送することで、カクマの新たな聴取者の人生を豊かにするものと信じている」これはVOAの広報官アンナ・モリスの言葉である。
米国議会により設立されたVOAは、世界の3500以上のネットワークを通じてラジオ、テレビ、インターネット、携帯など多角的なプラットフォームで番組を提供している。
2020年12月、ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)は、カクマとダダーブ両難民キャンプで暮らしている難民のために新たなFM局を開設した。カクマの事務所は2020年12月18日の国際移住デーに、その運用を開始した。
新たなFM99.9局は、難民と受け入れコミュニティーの双方にニュースや音楽、教育的な番組を英語、スワヒリ語、ソマリ語で提供する。
VOAはカクマで唯一の国際放送である。両キャンプのメディア状況が良くなり、話題も一新されるのではないかと期待される。以前の放送局は支援団体の統制を受けていた。VOAの出現は放送を統制してきた者たちにとっては良いニュースとは言えないかもしれない。
「小さい時からVOAを聞いているので、VOAは独立した放送局だとわかっています。カクマで開局されるなら、キャンプの実態がもっと良く伝わるでしょうね」とカクマの地区リーダーがKANEREに話した。
難民キャンプというものができて以来、メディア業界はキャンプについて世界に報道したいと考えてきた。2017年、VOAはロヒンギャ難民で構成されるバングラデシュのキャンプ、コックスバザールで放送を開始した。ロヒンギャ難民は受入国であるバングラデシュから携帯電話を含むインターネットの使用を拒否されている。こうした制限がある中で、VOAは大事な役目を果たしている。
「VOAは、世界中の難民や避難民など十分なサービスを受けていない人々に重要なニュースや情報を提供することを目的としています」これは、2020年12月18日、両事務所の開会式で回覧された声明でVOAディレクターが語っている言葉だ。
30年たってようやく、寄付金が集まり、新たな居住地で地域放送が開始された。しかし、地域の人々のラジオへのアクセスは、特に新型コロナウィルスの感染が起きてからは、NGOの統制により制限されてしまった。NGOの支援は放送を続ける上で必須なので、資金を提供している人たちの意向に従って放送するしかないのだ。
「REF FMカクマラジオは皮肉なことに難民が所有するコミュニティラジオと呼ばれていますが、実態はNGOによって運営されていて、難民はいかなる決定にも口は出せません」新たな居住地となった村の指導者はKANEREにこう話す。
2020年より、ドイツ国営国際放送局ドイチェ・ヴェレ・アカデミア(DW)は、GIZ事務所とフィルムエイドの共同出資で、カクマと新たな居住地のさまざまな国籍の男女を対象に、メディアや報道に関する訓練を始めた。
ほぼ30年の間、カクマから外の世界に向けて発進される唯一の信頼できる情報源は、難民のそば近くで働く支援団体しかなかった。しかし支援団体よる話題のほとんどは、資金調達とブランディングに集中していた。
VOAは難民への情報提供に加え、難民キャンプの責務と良好な統治の監視という役割も果たすことだろう。
市民社会というものがほとんどないカクマのような難民キャンプでは、VOAのような独立したメディアが存在することで、支援団体と受益者の間に参加型コミュニケーションが生まれるだろう。架け橋となるばかりでなく、難民はVOAを私的な経済的利益というより、公共の関心事に貢献する団体とみなしている。
「報道の力は、見識ある市民を引き付け力づける道具だと信じている。そしてニュース、文化、教育番組をミックスして放送することで、カクマの新たな聴取者の人生を豊かにするものと信じている」これはVOAの広報官アンナ・モリスの言葉である。
米国議会により設立されたVOAは、世界の3500以上のネットワークを通じてラジオ、テレビ、インターネット、携帯など多角的なプラットフォームで番組を提供している。
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