すべてのKANERE読者とサポーターの皆さまへ、
KANEREオンライン第14号を出すのにずいぶん時間がかかってしまいましたが、ご心配には及びません。「始め悪くとも終わり良し」ですから。リポーターと出版に協力してくれた人たちのおかげでKANERE 2回分を発行できました。
我々は四半期毎にKANEREを発行するつもりですが、それはKANEREスタッフの努力次第ですし、カクマにメディアの自由があるか、あるとしてどの程度の自由かにかかっています。それはさておき、オンラインで読むことができない難民コミュニティーの弱者にもKANEREを届けるため、印刷バージョンを出せるようにKANEREをレベルアップさせたいと思っています。費用は多くかかりますが、資金協力があれば、毎号1000部以上を刷るつもりです。
本号には、オランダのライデン大学に拠点を置く文化人類学専攻のオランダ人大学院生、マンディー・ヤム氏によるアカデミックな寄稿を特集することができました。マンディー氏は修士課程で、ケニアのキャンプで生まれ育って大人になったにもかかわらず市民権を得る権利がない難民の絶望的な状況を考察し、キャンプにおける統治形態について難民自身の考えと対立する考え方に焦点を当てた民族誌学の研究をしてきた人物です。
次に、あるNGOがカクマで「Refugee Newsletter」を発行したことを報告します。思いがけない展開ですが、UNHCRの傘下で活動しているフィルムエイドが後援し編集しています。それに対してKANEREは、人道支援機関の管理から全く独立した難民ジャーナリストによって全て運営されています。
今号では、皆さまのためにいくつかの記事を集めました。カクマは常に危険で暴力的とされてきたのは事実ですが、キャンプはここ数ヶ月、比較的穏やかでした。ただ5月下旬に、スーダンのヌエール人コミュニティーと地元トゥルカナ族の村人の間で衝突事件がありました。
トゥルカナのロコリ地域では、強盗が頻発し、4月17日~27日の間に少なくとも3人の命が奪われました。 AK47ライフルで武装した人数不明の侵略者が、水と薪をとりに行ったトゥルカナ出身の女性グループを攻撃したのです。また別の事件ではおよそ30人の盗賊が公用車を攻撃し、燃やしました。G4Sの4月の報告によると、乗客は無傷で逃げたということです。
KANERE Newsでは、カクマにおける報道の自由の好ましからぬ環境により、数人のジャーナリストが危険を感じて去り、また、キャンプ当局の支持が得られないため、数人のボランティア・リポーターが、記事を書くことをやめました。
2012年12月に、政府は都市難民にキャンプに移ることを強いるネガティブな命令を下し、その後、攻撃が劇的に増加しました。1月に、ケニア高等裁判所は当局に、50,000人以上の難民と難民申請者にケニアの市街区域から退去するよう迫る難民移転計画を保留するよう命じました。しかし5月中旬になってもまだ、裁判所はこの計画撤回する裁定は下していません。
それどころか、5月にナイロビに向かっていた少なくとも45人の難民が途中で逮捕され、エルドレット法廷に召喚され、不法移住者であると告発されました。そんな中、カクマでは4月から5月に洪水で少なくとも6人が命を落としました。
そして、UNHCRのサブオフィス責任者は依然として、新しく流入してくる難民を受け入れ続けています。その大多数は南スーダン人です。毎年恒例の世界難民の日の行事では、何千人もの人が、キャンプのナパタグランドで歴史的なイベントを祝うため集まりました。 この他にもいくつかの興味深い記事がこの号には載っています。
我々のソーシャルメディアでは、カクマの様々な地域にいるKANEREのリポーターがキャンプとカクマ町のニュースとイベントを報告し、議論の余地ある問題を取りあげています。皆様の経験や考えについて語ってください。難民キャンプで起きている事柄の最新情報を読ませてください。
KANEREは地元と難民の両コミュニティーおよびNGOのスタッフからの投稿を待っています。国籍の違う人たちの様々な文化を互いに享受したいからです。カクマで実践されているジャーナリズムの現状を見るにつけ、 我々はジャーナリズムが強化されなければならない、弱体化されてはならないと本当に思います。必ずや、読者の皆様は、難民が運営しているKANEREと、NGO運営のNewsletterの違いを見抜かれると思います!
我々は、難民関連の事柄について、提案や議論を受け入れます。キャンプ内の独立した難民メディアであるという真の精神で、我々がさらに成長して発展できるように、皆様のサポートが必要です! 皆様の経験を我々と共有し、ニュースの情報を出し合い、我々の記事に対するご意見や感想を kakuma.news@gmail.com、まで送ってください。
どなたでも、KANEREを支え、KANEREの発展強化に関わることができます。皆様のネットワークにメッセージを広く掲載してください。我々のソーシャルメディアのページでKANEREに『いいね』ボタンを押してください。我々のウェブジャーナルを読み味わっていただければと思います。
では次号でまた!
署名 カバタ・ ボル
編集長
KANEREオンライン第14号を出すのにずいぶん時間がかかってしまいましたが、ご心配には及びません。「始め悪くとも終わり良し」ですから。リポーターと出版に協力してくれた人たちのおかげでKANERE 2回分を発行できました。
我々は四半期毎にKANEREを発行するつもりですが、それはKANEREスタッフの努力次第ですし、カクマにメディアの自由があるか、あるとしてどの程度の自由かにかかっています。それはさておき、オンラインで読むことができない難民コミュニティーの弱者にもKANEREを届けるため、印刷バージョンを出せるようにKANEREをレベルアップさせたいと思っています。費用は多くかかりますが、資金協力があれば、毎号1000部以上を刷るつもりです。
本号には、オランダのライデン大学に拠点を置く文化人類学専攻のオランダ人大学院生、マンディー・ヤム氏によるアカデミックな寄稿を特集することができました。マンディー氏は修士課程で、ケニアのキャンプで生まれ育って大人になったにもかかわらず市民権を得る権利がない難民の絶望的な状況を考察し、キャンプにおける統治形態について難民自身の考えと対立する考え方に焦点を当てた民族誌学の研究をしてきた人物です。
次に、あるNGOがカクマで「Refugee Newsletter」を発行したことを報告します。思いがけない展開ですが、UNHCRの傘下で活動しているフィルムエイドが後援し編集しています。それに対してKANEREは、人道支援機関の管理から全く独立した難民ジャーナリストによって全て運営されています。
今号では、皆さまのためにいくつかの記事を集めました。カクマは常に危険で暴力的とされてきたのは事実ですが、キャンプはここ数ヶ月、比較的穏やかでした。ただ5月下旬に、スーダンのヌエール人コミュニティーと地元トゥルカナ族の村人の間で衝突事件がありました。
トゥルカナのロコリ地域では、強盗が頻発し、4月17日~27日の間に少なくとも3人の命が奪われました。 AK47ライフルで武装した人数不明の侵略者が、水と薪をとりに行ったトゥルカナ出身の女性グループを攻撃したのです。また別の事件ではおよそ30人の盗賊が公用車を攻撃し、燃やしました。G4Sの4月の報告によると、乗客は無傷で逃げたということです。
KANERE Newsでは、カクマにおける報道の自由の好ましからぬ環境により、数人のジャーナリストが危険を感じて去り、また、キャンプ当局の支持が得られないため、数人のボランティア・リポーターが、記事を書くことをやめました。
2012年12月に、政府は都市難民にキャンプに移ることを強いるネガティブな命令を下し、その後、攻撃が劇的に増加しました。1月に、ケニア高等裁判所は当局に、50,000人以上の難民と難民申請者にケニアの市街区域から退去するよう迫る難民移転計画を保留するよう命じました。しかし5月中旬になってもまだ、裁判所はこの計画撤回する裁定は下していません。
それどころか、5月にナイロビに向かっていた少なくとも45人の難民が途中で逮捕され、エルドレット法廷に召喚され、不法移住者であると告発されました。そんな中、カクマでは4月から5月に洪水で少なくとも6人が命を落としました。
そして、UNHCRのサブオフィス責任者は依然として、新しく流入してくる難民を受け入れ続けています。その大多数は南スーダン人です。毎年恒例の世界難民の日の行事では、何千人もの人が、キャンプのナパタグランドで歴史的なイベントを祝うため集まりました。 この他にもいくつかの興味深い記事がこの号には載っています。
我々のソーシャルメディアでは、カクマの様々な地域にいるKANEREのリポーターがキャンプとカクマ町のニュースとイベントを報告し、議論の余地ある問題を取りあげています。皆様の経験や考えについて語ってください。難民キャンプで起きている事柄の最新情報を読ませてください。
KANEREは地元と難民の両コミュニティーおよびNGOのスタッフからの投稿を待っています。国籍の違う人たちの様々な文化を互いに享受したいからです。カクマで実践されているジャーナリズムの現状を見るにつけ、 我々はジャーナリズムが強化されなければならない、弱体化されてはならないと本当に思います。必ずや、読者の皆様は、難民が運営しているKANEREと、NGO運営のNewsletterの違いを見抜かれると思います!
我々は、難民関連の事柄について、提案や議論を受け入れます。キャンプ内の独立した難民メディアであるという真の精神で、我々がさらに成長して発展できるように、皆様のサポートが必要です! 皆様の経験を我々と共有し、ニュースの情報を出し合い、我々の記事に対するご意見や感想を kakuma.news@gmail.com、まで送ってください。
どなたでも、KANEREを支え、KANEREの発展強化に関わることができます。皆様のネットワークにメッセージを広く掲載してください。我々のソーシャルメディアのページでKANEREに『いいね』ボタンを押してください。我々のウェブジャーナルを読み味わっていただければと思います。
では次号でまた!
署名 カバタ・ ボル
編集長
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