2010年7-10月号 編集長からの手紙

現地と海外のKANERE読者の皆さまへ

この号を発行できて、とても嬉しく思います。世界に向かって「そうなんだ、私たちは存在しているのだ！」と叫ぶ機会がない難民キャンプの幾多の難民に代わって発言できることは大変な名誉です。

新聞発行の資金も手段も不足していますが、KANEREのボランティアジャーナリストはロウソクを灯し続けていく決意です！

ここ3ヵ月のキャンプ生活で目立ったのは、要人の訪問です。ジュネーブの国連難民高等弁務官が、1992年にカクマキャンプが設立されて以来二度目の訪問に踏み切りました。高等弁務官の訪問で特筆すべきは、コミュニティー照明プロジェクトによる街灯設置計画でしょう。難民は、コミュニティーに街灯が設置されるのを待ちこがれています。

キャンプの治安は、良いときもあれば悪いときもあります。男の赤ちゃんが銃弾により殺され、つい先頃はカクマ４で男性が殺され、他にも同じような襲撃に遭って重傷を負った人が大勢います。

カクマタウンとケニアでは、憲法公布に続いて行われた国民投票が成功裡に終わりました。同国は2010年10月20日、国の再生以来、初の祭日を英雄の日(Mashujaa Day)として祝いました。

世界に目をむけると、メディア監視のプレス・エンブレム・キャンペーンによれば、メキシコの危険な地域で90人のジャーナリストが勤務中に殺されました。我々の祈りと連帯意識を送ります。

どうぞ、我々のブログについて、あなたのコメントと見解を送ってください。Kakuma.news@gmail.comを通じて編集者に書き送ってくださっても結構です。

皆さまがKANEREを楽しく読んでくださることを信じています！

編集長