【写真】クラスのドアに書かれた激励のメッセージ
2008年11月の時点で、カクマ難民キャンプの小学校には約10,400人の生徒、中学校には約800人の生徒がいる。それぞれ、3分の2が男子で、3分の1が女子だ。
現在、小学校14校と中学校2校が運営されている。約250名の教職員は難民とケニア人で構成され、ルーテル世界連盟教育部門のコーディネートで共に働いている
。
キャンプの学校の全国統一試験の全般的成績は、関係者にとって喜ばしいと言えるものではない。小学校の教育要綱では6つの試験科目を教えることになっている。
具体的には数学、理科、社会、宗教、スワヒリ語である。2007年には、カクマキャンプの学校では合計1,801名の生徒がケニア初等教育終了認定試験を受験した。そのうち593名は首尾良く合格したが、1,208名は不合格だった。つまり33%の生徒しか中学校進級を認定されなかったことになる。
このお粗末な成績の原因はどこにあるのだろうか。原因の一つは教師の給料が慢性的に低くk、教師は他の職業に変わりたがる。教師の高い転職率が生徒の成績が低迷している一因と言えよう。職員の新規募集や後任者採用は、学習過程を遅らせるほど混乱している。新規採用された教師でさえ必ずしも長く留まらず、もっと魅力的な仕事へと転職していく。
授業日の食料受け取りも、問題の一端だ。国連世界食料計画は月2回、キャンプの指定された食料配給センターで配給食料を配る。公共医療サービスや社会福祉事業で仕事をしている難民に対しては、食料配給の際の長い行列で優先されるように身分証明書が配られる。残念なことに、同じ措置が教師には適用されない。身分証明書がないので、難民の教師は食料配給の日には授業を休み、自分たちの配給食料を待ちながら、長い列をじっと我慢しなければならない。
授業日の食料配給もまた生徒の成績に影響している。生徒であっても食料の受け取りに、特別扱いはされないからだ。一人暮らしの生徒や他に食料を受け取る家族がいない生徒は、自分の食料を受け取るために学校を休まざるを得ない。
教師も生徒も授業を休まなければならい食料配給の方法は、キャンプの教育水準に悪影響を与えている。元中学校教師が、食料の受け取りと教えなければいけないプレッシャーのバランスをとるのがいかに大変だったかを話してくれた。「授業を休みたくなかったので、食料を貰えなかった日があった。配給の受け取りに行ったが、職員身分証明書がないので優先されず、長い行列で配給を貰えない日もあった。それで食料を手に入れるために、別の日にまた行かなければならなかった。結局、生徒の授業を2日休むはめになってしまった」
言語の障壁もまた教育に悪い影響を与えている。教室内の指示語に英語とスワヒリ語を使っているためである。どちらの言語にも馴染みのない生徒は、大きなハンディのある学習環境に慣れるのに悪戦苦闘しなければならない。ほとんどの難民がスワヒリ語も英語も話さない国々の出身であることを考えると、ケニア初等教育終了認定試験のこの二つの言語科目は多くの生徒にとって特に難しいことがわかる。
カクマ難民キャンプの教育環境にはこうした多くの制約があるので、授業料を払える少数の親は、子供をケニア共和国の私立学校に入れる選択をしている。2008学校年度が終わりに近づいているが、事態が好転する希望は見えてこない。
2008年11月の時点で、カクマ難民キャンプの小学校には約10,400人の生徒、中学校には約800人の生徒がいる。それぞれ、3分の2が男子で、3分の1が女子だ。
現在、小学校14校と中学校2校が運営されている。約250名の教職員は難民とケニア人で構成され、ルーテル世界連盟教育部門のコーディネートで共に働いている
。
キャンプの学校の全国統一試験の全般的成績は、関係者にとって喜ばしいと言えるものではない。小学校の教育要綱では6つの試験科目を教えることになっている。
具体的には数学、理科、社会、宗教、スワヒリ語である。2007年には、カクマキャンプの学校では合計1,801名の生徒がケニア初等教育終了認定試験を受験した。そのうち593名は首尾良く合格したが、1,208名は不合格だった。つまり33%の生徒しか中学校進級を認定されなかったことになる。
このお粗末な成績の原因はどこにあるのだろうか。原因の一つは教師の給料が慢性的に低くk、教師は他の職業に変わりたがる。教師の高い転職率が生徒の成績が低迷している一因と言えよう。職員の新規募集や後任者採用は、学習過程を遅らせるほど混乱している。新規採用された教師でさえ必ずしも長く留まらず、もっと魅力的な仕事へと転職していく。
授業日の食料受け取りも、問題の一端だ。国連世界食料計画は月2回、キャンプの指定された食料配給センターで配給食料を配る。公共医療サービスや社会福祉事業で仕事をしている難民に対しては、食料配給の際の長い行列で優先されるように身分証明書が配られる。残念なことに、同じ措置が教師には適用されない。身分証明書がないので、難民の教師は食料配給の日には授業を休み、自分たちの配給食料を待ちながら、長い列をじっと我慢しなければならない。
授業日の食料配給もまた生徒の成績に影響している。生徒であっても食料の受け取りに、特別扱いはされないからだ。一人暮らしの生徒や他に食料を受け取る家族がいない生徒は、自分の食料を受け取るために学校を休まざるを得ない。
教師も生徒も授業を休まなければならい食料配給の方法は、キャンプの教育水準に悪影響を与えている。元中学校教師が、食料の受け取りと教えなければいけないプレッシャーのバランスをとるのがいかに大変だったかを話してくれた。「授業を休みたくなかったので、食料を貰えなかった日があった。配給の受け取りに行ったが、職員身分証明書がないので優先されず、長い行列で配給を貰えない日もあった。それで食料を手に入れるために、別の日にまた行かなければならなかった。結局、生徒の授業を2日休むはめになってしまった」
言語の障壁もまた教育に悪い影響を与えている。教室内の指示語に英語とスワヒリ語を使っているためである。どちらの言語にも馴染みのない生徒は、大きなハンディのある学習環境に慣れるのに悪戦苦闘しなければならない。ほとんどの難民がスワヒリ語も英語も話さない国々の出身であることを考えると、ケニア初等教育終了認定試験のこの二つの言語科目は多くの生徒にとって特に難しいことがわかる。
カクマ難民キャンプの教育環境にはこうした多くの制約があるので、授業料を払える少数の親は、子供をケニア共和国の私立学校に入れる選択をしている。2008学校年度が終わりに近づいているが、事態が好転する希望は見えてこない。
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